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77歳の漫画家が描いた「老いたオッサンの物語」が”染みる”とSNS上で話題に。リアルかつ温かく描かれた齋藤なずな先生の読み切りマンガ『遡る石』の人生感がすごい

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「ビッグコミックオリジナル」の2023年23号にて、読み切り『遡る石』が掲載された。Webサイト「ビッコミ」上でも無料で読むことが可能だ。現在77歳の漫画家、齋藤なずな先生により執筆された作品で、五臓六腑に染みるひとりの老いたオッサンの物語が注目を集めSNS上で話題になっている。

記事執筆時点では「ビッコマ」上で1万8000件以上のいいねを獲得し、漫画ランキング1位にランクイン。SNS上でも公式ポストが伸びていないものの、『遡る石』で検索するとわかるように口コミで盛り上がり中で、はてなブックマークでは1000件近いはてブを記録している。

『遡る石』は、老齢を迎えたとひとリ身の男性、どこにでもいそうな老いたオッサンが主役の読み切り。彼に拾われたあるインコとの哀愁ただようリアルな生活が、じつに現実的なスケールで描かれている。露悪的な表現や劇的すぎる展開は用いられておらず、その中で温かに描かれる彼の”遡り”が、素晴らしい読後感を与える作品だ。

SNS上では「すごい読み切りだ」「染みる」「人生を感じる」といった称賛のコメントが寄せられた。X上ではライターや編集者といった業界関係者からの好意的なポストも多数。77歳の女性漫画家である齋藤なずな先生が描いたことに驚いた反応も多数見られ、長い人生経験からにじみ出るような描写力とテーマに共感を示しているユーザーも多い。

齋藤なずな先生は、『ぼっち死の館』で近年注目を集めた人物。同作は高度経済成長期に建てられた団地と、そこに今も住んで孤独死を待っているひとり身の老人たちを描いた作品となっており、『遡る石』が染みた読者はぜひチェックしてみるとよいだろう。

編集者
ニュースから企画まで幅広く執筆予定の編集部デスク。ペーペーのフリーライター時代からゲーム情報サイト「AUTOMATON」の二代目編集長を経て電ファミニコゲーマーにたどり着く。「インディーとか洋ゲーばっかりやってるんでしょ?」とよく言われるが、和ゲーもソシャゲもレトロも楽しくたしなむ雑食派。
Twitter:@ishigenn

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