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Epic Games、Googleとの独占禁止法訴訟で勝訴。『フォートナイト』のアプリ内課金を発端とする、“30%の手数料”を巡る争い。Google側は控訴する姿勢を表明

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Epic GamesのCEO・Tim Sweeney氏は日本時間の12月12日(火)、グーグルのアプリ市場「Google Play」を独占禁止法(反トラスト法)違反で提訴した裁判にて勝訴したことを報告した。

同氏の投稿では「4週間にわたる詳細な法廷証言の後、カリフォルニア州の陪審はすべての論点においてGoogle Playの反トラスト法違反を認める判決を下した」とのこと。裁判所による是正策の手続きは来年1月に開始するという。

この裁判の発端はEpic Gamesが『フォートナイト』におけるアプリ内課金でApple(App Store)、Google(Google Play)への手数料を回避すべく、独自の決済手段を運用しようとしたことにある。AppleとGoogleは各アプリストアから『フォートナイト』のアプリを削除し、Epic Gamesが両社を提訴するに至った流れだ。

対Appleの裁判では、2021年に裁判所がApple側の主張の大部分を支持し、同社は市場を独占していないという結論を下した。一方でApp Storeの決済システムを使うよう規定した誘導禁止条項については改善を命じるも、Appleはこれを不服として米最高裁判所へ上告。Epic Games側も判決を不服として上告しており、現在は最高裁判所が上告を受理するかどうかを検討中という状態である。

今回の対Gooleの訴訟では、Epic Games側は「Googleは、Google Playの支配的地位を確立するために競合するアプリ配信サービスを組織的に排除した」と主張。さらにGoogleがアプリ開発業者に課している最大30%の手数料も独占禁止法違反に相当するとし、これらの主張が認められた次第である。

Epic Gamesは公式声明で「すべてのアプリ開発者と消費者の勝利だ」とコメント。対してGoogleは海外メディア「The Verge」などを通じて控訴する姿勢を表明しており、「GoogleがAppleとApp Store、さらにはAndroid端末やゲーム機のアプリストアと激しく競争していることが明らかになった」との声明を出している。

ライター
1998年生まれ。静岡大学情報学部にてプログラマーの道を志すも、FPSゲーム「Overwatch」に熱中するあまり中途退学。少年期に「アーマード・コア」「ドラッグ オン ドラグーン」などから受けた刺激を忘れられず、プログラミング言語から日本語にシフト。自分の言葉で真実の愛を語るべく奮闘中。「おもしろき こともなき世を おもしろく」するコンピューターゲームの力を信じている。道端のスズメに恋をする乙女。

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