テレビ東京にて、行方不明に関する展覧会「行方不明展」を手がけた大森時生氏が、『カウンセラー』の酒井善三氏とタッグを組みプロデュースしたドラマ『フィクショナル』が11月15日(金)より劇場公開することが決定した。
本作は、うだつの上がらない映像制作の業者である神保のもとに、大学時代の先輩である及川から連絡がくる場面から始まる。憧れていた先輩との共同作業を喜ぶ神保だったが、その仕事は怪しげなディープフェイク映像制作の下請け業務であった。
【※】10月21日18時に掲載しました『フィクショナル』劇場公開のニュース記事につきまして、記事タイトルおよび本文に事実と異なる記述がありました。
清水崇氏が『フィクショナル』にコメントを寄せているような記述がありましたが、正しくは清水氏がコメントした作品は『カウンセラー』になります。
また、『カウンセラー』の映画監督が黒沢清氏であるという旨の記述もありましたが、こちらも誤りであり、『カウンセラー』の映画監督は酒井善三氏です。
なお、これらの事実誤認は記事作成時に発生したものであり、関係者の皆様には編集部一同、深くお詫び申し上げます。
『フィクショナル』は動画配信プラットフォームBUMPで配信開始され、BL(ボーイズラブ)作品としては異例の緊張感溢れる不穏さで視聴者から話題を呼んだ。
ホラー番組を配信しているYouTubeチャンネル「ゾゾゾ」のディレクターである皆口大地氏は、「この時代にまた一つとても危険な作品が生まれてしまった」とコメントを寄せた。また、『フィクショナル』の劇場公開を記念し、酒井善三氏の前作である『カウンセラー』もリバイバル上映が決定した。
ドラマ『フィクショナル』は11月15日(金)より劇場公開される予定だ。
以下、プレスリリースの全文となっている。
「このテープもってないですか?」の酒井善三・大森時生(テレビ東京)コンビが手がけるBLドラマ「フィクショナル」が11月15日(金)より劇場公開
漫画家 浅野いにお
ホラー作家 背筋/芥川賞作家 高瀬隼子
「ゾゾゾ」皆口大地ら著名人の絶賛コメントも!
映画監督 黒沢清・清水崇が絶賛した
酒井監督の前作「カウンセラー」もリバイバル上映が決定
テレビ東京で「行方不明展」「イシナガキクエを探しています」を手掛けた大森時生が、酒井善三監督とタッグを組み初プロデュースしたBL(ボーイズラブ)ドラマ「フィクショナル」を11月15日(金)より劇場公開することとなりました。
先日動画プラットフォームBUMPで配信開始するやいなや、BL作品としては異例の緊張感溢れる不穏さで大きな話題となり、各界を代表する著名人からもコメントが寄せられています。
また、今回の劇場公開を記念し、酒井善三監督の前作である「カウンセラー」もリバイバル上映されます。本作はSKIPシティ国際Dシネマ映画祭にて、短編映画では初のSKIPシティアワード受賞という快挙を達成。全国劇場で公開されるなど、短編自主映画としては異例の反響を呼んだカルト的話題作。黒沢清監督が注目の若手監督の名前として酒井善三監督の名前を挙げ、「Chime」が「カウンセラー」の影響を受けたと語ったことも記憶に新しい。
各界からそれぞれの作品への絶賛コメントが到着!
■「フィクショナル」
漫画家 浅野いにお
これは架空の物語ですが、確信を持って描かれる示唆的なラストに、自我を見失いつつある現代社会の縮図を感じました。混沌と不安、そしてやり場のない怒り。これは明日の自分の姿なのかもしれない。
小説家 背筋(「近畿地方のある場所について」「穢れた聖地巡礼について」著者)
虚実ない交ぜのこの世界。もしかしたら私たちは、情報に溺れたままのほうが幸せなのかもしれません。人がおかしくなってしまうのは、疑うことに気づいたときですから。
そのことに気づいた私は、もうおかしいのかもしれませんが。
小説家 高瀬隼子
自分の目で見て、耳で聞いて、頭で考える、その先にある「信じる」が驚くほど遠い。こんなに難しかったんだっけ、と頭を抱えている…この頭も本物だろうか? と疑ってしまう。根底からぐらぐらと不安定になる、じっくり見つめてほしい作品。
皆口大地(ゾゾゾ/フェイクドキュメンタリー「Q」)
この時代にまた一つとても危険な作品が生まれてしまった。ヒリヒリと皮膚を刺す様な穏やかな緊張感を終始張り巡らせ、この作品は優しくしかし確かに現実を蝕んでいく。
■「カウンセラー」
映画監督 黒沢清
40分ちょっとの中編だが、
これは凄い!近年最も不気味な映画と言っていいだろう。
全ての画面に恐怖と錯乱が張り付き、見ているこっちまで気が変になりそうだ。
映画監督 清水崇
かなり久々に“ヤバいもの”を観てしまった……
脚本、構成、場所、キャスト、間合い、画、音響、全てに不安が張り詰め、
薄気味悪い空気が満ち満ちてくる──
かなり久々に“ヤバいもの”を観てしまっ…あれ?
……気がしただけ?……マズい、憑り込まれる。
酒井善三監督、、、、凄い才能だ!ぎっちり憑り組まれた長編が観たい。
◇「フィクショナル」あらすじ/キャスト/スタッフ
うだつの上がらない映像制作業者・神保のもとに、ある日、大学時代の先輩・及川から連絡がくる。憧れの先輩との共同業務に、気分が湧き立つ神保だったが、その仕事は怪しいディープフェイク映像制作の下請けであった。やがて迫りくる自身の「仕事」の影響と責任…神保は、徐々にリアルとフェイクの境目に堕ちていくのだった…
主人公・神保を演じるのは、映画「若武者」で坂東龍汰、髙橋里恩とともにトリプル主演を務め話題になった清水尚弥。大学時代の先輩の及川は若手注目俳優の木村文が演じる。
監督は「カウンセラー」でSKIPシティ国際Dシネマ映画祭 SKIPシティアワードを受賞した酒井善三。プロデューサーは「行方不明展」「TXQ FICTION/イシナガキクエを探しています」の大森時生(テレビ東京)。「このテープもってないですか?」「SIX HACK」でもタッグを組んだ2人が今回初めてドラマを制作した。
今回劇場公開にあたって、キービジュアルは「MADドラえもん」などのサンプリング・アニメーションでカルト的人気を誇るFranz K Endoがデザインした。
◇「カウンセラー」あらすじ
ある心理相談室に勤める心理カウンセラーの倉田真美は妊娠6カ月で、産休前最後の出勤日だった。予定していた最後の相談者を見送った真美の前に、予約のなかった吉高アケミという女性がやってくる。やむなく相談内容だけでも聞くことにした真美に対し、アケミは「妖怪が見える」と語り始める。
謎めいたアケミの口から語られる昏い物語は、聞いている真美の妄想を駆り立て、真美は次第に不安の渦に飲み込まれていく
<予告映像>
https://www.youtube.com/watch?v=SJ84qTEAKfY
≪スタッフコメント≫
■監督・酒井善三
『フィクショナル』と『カウンセラー』は予算も人手も制作環境も違いますが、どちらも不安という感情をベースとした娯楽作品です。楽しんでいただけたら幸いです。
■プロデューサー・ 大森時生(テレビ東京)
僕は「不安」が好きです。併せてご覧いただくことで、より不安になれると思います。
≪フィクショナル 映画概要≫
【タイトル】 「フィクショナル」
【劇場】 シモキタ – エキマエ – シネマ『K2』/新文芸坐 他
【出演者】
清水尚弥、木村文 ほか
【脚本・監督】
酒井善三
【プロデューサー】
大森時生
【公式X】
@fictional_TX
【コピーライト】
Ⓒテレビ東京
≪カウンセラー 映画概要≫
【タイトル】「カウンセラー」
【劇場】シモキタ – エキマエ – シネマ『K2』/新文芸坐 他
【出演者】
鈴木睦海、西山真来 ほか
【監督・脚本】
酒井善三
【コピーライト】
ⒸDrunken Bird