Ankerは、2024年9月から実施していたモバイルバッテリーの自主回収について、回収対象の範囲を拡大すると発表した。
対象は新たに追加された2製品を含む計4製品。本体背面のAから始まる16桁のシリアルナンバーから対象かどうかを確認でき、対象製品を持っている場合、専用フォームから申請することで交換あるいは返金用の回収キットを請求できる。
昨年より委託先セル製造企業の製造不備を理由としたモバイルバッテリーの回収を実施しておりますが、Ankerの追加調査で同企業による不適切な部材使用が新たに判明したため回収範囲を拡大いたします。弊社の管理監督体制の不足を深くお詫び申し上げるとともに、回収のご協力をお願いいたします。…
— Anker Japan (@Anker_JP) June 26, 2025
発表によると、製品の自主回収はAnkerが委託していたメーカーで共通バッテリーセルの製造過程に不備があったとして、2024年9月から行われていたもの。
今回、Anker側が追加で行った調査の結果、該当のメーカーによる部材の不適切な使用が新たに判明したという。該当製品を使用し続けた場合、内部短絡(マイクロショート)により発火・爆発事故へつながる可能性がある。


発表されている対象製品の一覧は下記のとおりだ。
【対象製品 / 対象期間】
– Anker Power Bank(10000mAh, 22.5W)
・2025年6月26日までに販売した一部の製品
・オンライン受付フォームよりシリアルナンバーを入力のうえ、対象と判別された製品のみ対象
・ふるさと納税での返礼品名は「Anker 大容量モバイルバッテリー 10000mAh 川崎限定モデル」となります– Anker Power Bank(20000mAh, 22.5W, Built-In USB-C ケーブル)
・2025年6月26日までに販売した全ての製品(販売期間およびカラーを拡大)– Anker MagGo Power Bank(10000mAh, 7.5W, Stand)
・2025年6月26日までに販売した全ての製品– Anker 334 MagGo Battery(PowerCore 10000)
・2025年6月26日までに販売した全ての製品(販売期間およびカラーを拡大)
Ankerは製品の自主回収と並行する形で、すでに対象となる製品の新規出荷・販売を停止している。
また、セル製造メーカーに対する管理体制・部材選定の品質基準をさらに厳格化したほか、Ankerグループ側での現場管理や製造に関する情報管理・連携体制の見直し・強化を進めるとしている。