株式会社フィルムアート社は、書籍『美術のしくみ図鑑 洞窟絵画から現代美術まで 世界の多様なアートを読み解く』を7月25日に発売する。価格は3860円(税込)で、全国の書店およびネット書店にて販売される。
本書では、紀元前3万年頃の「洞窟絵画」から現代の美術作品まで、さまざまな文化圏から選ばれた50作品が取り上げられる。絵画のみならず、彫刻、装飾品、写真、インスタレーションなど、さまざまなジャンルの美術作品が収録されている。
各作品は、構図や色彩、素材、時代背景など多様な視点から解説される。850点のカラー画像とともに、図解やクローズアップ写真を通して、作品の見方がわかりやすくまとめられている。
収録作品には、ツタンカーメン王の葬礼用マスクや装飾写本『ケルズの書』、レオナルド・ダ・ヴィンチ『人体比例の研究(通称:ウィトルウィウス的人体図)』、フェルメール『天秤をもつ女』、葛飾北斎『神奈川沖浪裏』、ゴッホ『星月夜』、ピカソ『ギターとワイングラス』、ダミアン・ハースト『生者の心における死の物理的不可能性』などが含まれる。
作品ごとに、魔術や信仰、死後の世界といった異なるテーマが設けられ、現代的な視点も交えながら紹介される。
著者は美術史家のマシュー・ウィルソン氏、翻訳は中山ゆかり氏が担当している。
『美術のしくみ図鑑 洞窟絵画から現代美術まで 世界の多様なアートを読み解く』は7月25日より販売が開始される。
以下、プレスリリースの全文を掲載しています
ゴッホ、フェルメール、北斎、ツタンカーメン……
構図や色彩、素材などから歴史的名作をひもとく
『美術のしくみ図鑑洞窟絵画から現代美術まで世界の多様なアートを読み解く』7/25(土)発売!
この度、株式会社フィルムアート社(本社:東京都渋谷区)は、『美術のしくみ図鑑洞窟絵画から現代美術まで世界の多様なアートを読み解く』を2026 年 7 月 25 日(土)に全国書店、各ネット書店にて発売致します。
私たちがこの作品に心奪われるのはなぜ?
そこには、人を惹きつける「しくみ」がある──
世界のアートの多様性を味わいながら、みるみる鑑賞眼が研ぎ澄まされる、〈アートの見方〉がわかるビジュアル大全。
作品の中にひそむ「しくみ」に着目すれば、有名作でも初見のものでも、パズルを解くように作品を読み解ける!
本書で取り上げられるのは、紀元前 3 万年から現代まで、多様な文化圏から選ばれた、時代を揺るがした 50 の重要な作品です。絵画をはじめ、洞窟壁画、素描、版画、彫刻、装飾品、仮面、写真、ポスター、インスタレーションなど、あらゆる形態の視覚メディアを扱います。
構図、色彩、素材、モチーフ、テーマ、時代背景など、作品を見るポイントと読み解き方を伝授しながら、フェミニズム、ジェンダー、ポストコロニアリズムといった現代的な視点も踏まえつつ、この作品群が私たちにとってなぜ今なお重要なのかをひもといていきます。
取り上げる作品は、例えば、ツタンカーメン王の仮面、ゴッホ《星月夜》、フェルメール《天秤をもつ女》、葛飾北斎《神奈川沖浪裏》、サイの洞窟壁画、ドロシア・ラングの《移⺠の母》、JR《移⺠たち、国境を横断するピクニック》など。それぞれの作品は、まるで図鑑をめくるように楽しめるレイアウトで紹介され、関連する作品や作家にも言及しながら、簡潔な解説に加えて、図解、クローズアップ写真を用いて作品を徹底解剖し、傑作を構成する要素を明
らかにします。
人類にとって「美」とは何か、表現と創造性とは何か、その 3 万年の歩みをたどりながら、世界の多様なアートを読み解く楽しさと、知的好奇心を刺激する1 冊です。
明日、美術館や博物館に行くのがきっと楽しくなる!
◎850 点のカラー画像を収録!
◎図解やクローズアップ写真がわかりやすい!
【目次】
はじめに──アートはどのように機能するのか
第 1 章芸術の起源 :紀元前 3 万年‒紀元 1399 年
1. 動物の魔術
フランス、オーリニャック文化《サイの洞窟絵画》紀元前 3 万年頃
2. 死後の世界のための芸術
エジプト、新王国時代《ツタンカーメン王の葬礼用の仮面(⻩金のマスク)》
紀元前 1327‒前 1318 年
3. 儀式の守護者たち
イラク、新バビロニア時代《行進するライオンのレリーフ》紀元前 604‒前 562
年頃
4. 人間と超人
トルコ、ローマ時代《哲学者としての皇帝像、おそらくマルクス・アウレリウ
ス》180‒200 年頃
5. 霊的な恍惚
メキシコ、レモハダス文化《笑顔の人物像》7‒8 世紀
6. 精神の図案
スコットランド、ヒベルノ゠サクソン文化『ケルズの書』より《キーロー゠
イオタの頁》800 年頃
7. 高潔なる英知
中国、遼王朝《阿羅漢(羅漢)》1000 年頃
8. 宇宙の舞い
インド、チョーラ朝《踊る王シヴァ神(ナタラージャ)》11 世紀頃
9. 超自然的な力
コロンビア、タイロナ文化《人物像のペンダント》10‒16 世紀
10. 不死の人間
ナイジェリア、ヨルバ文化《神殿の頭部》12‒14 世紀
11. 心の風景
趙孟頫《双松平遠図》1310 年頃
12. 讃美の言葉
イラン、イスラム文化《ミフラーブ(礼拝用の壁龕)》1354‒55 年頃
第 2 章知識の成⻑ :1400‒1599 年
13. 信仰と感情
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン《十字架降架》1443 年以前
14. 理想の創造
レオナルド・ダ・ヴィンチ《人体比例の研究》(通称《ウィトルウィウス的人
体図》)1490 年頃
15. 神々の世界と霊界
メキシコ、アステカ文明《テスカトリポカのモザイク頭蓋骨》1400‒1521 年
16. 文化的な交流
シエラレオネ、サピ゠ポルトガル様式《狩猟の角笛》15 世紀後期
17. 人体表現の飽くなき探究
ミケランジェロ《リビアのシビュラのための習作》1510‒11 年頃
18. 物語の中の物語
スコットランド王ジェームズ 4 世の画家『スピノラ家の時禱書』より《臨終
の場面と死者のための儀式》1510–20 年頃
19. 重層的な意味をもつ肖像画
ハンス・ホルバイン(子)《大使たち》1533 年
20. 華麗なる署名
トルコ、オスマン帝国《スレイマン大帝のトゥグラ》1555‒60 年頃
21. 守護と統治
ナイジェリア、エド族《母后のペンダント・マスク》16 世紀
第 3 章視覚の拡張 :1600‒1799 年
22. 魂の飛翔
サヴァのハビーブ・アッラー《鳥の集会》1600 年頃
23. バロックの暴力
アルテミジア・ジェンティレスキ《ホロフェルネスの首を斬るユディト》1620
年頃
24. ダイナミックな物語性
ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ《ダヴィデ像》1623‒24 年
25. 予想を覆す
ディエゴ・ベラスケス《フアン・デ・パレーハ》1650 年
26. 技術のマスタークラス
レンブラント・ファン・レイン《三本の十字架》第 3 ステート 1653 年
27. 隠されたメッセージ
ヨハネス・フェルメール《天秤をもつ女》1664 年頃
28. 徹底した簡潔性
尾形光琳《紅白梅図屏風》1712‒16 年頃
29. 啓発された精神
ジョセフ・ライト・オブ・ダービー《太陽系儀について講義をする哲学者》
1764‒66 年頃
30. 鮮烈なデビュー
エリザベート・ヴィジェ゠ルブラン《⻨わら帽子をかぶった自画像》1782 年
31. 犯罪を描いた美術品
ジャック゠ルイ・ダヴィッド《マラーの死》1793 年
第 4 章近代の世界 :1800‒1945 年
32. 自然と向き合って
葛飾北斎《神奈川沖浪裏》1830‒32 年頃
33. 超自然的な動物たち
カメルーン、バミレケ族《豹の柱の腰掛け》おそらく 1800 年代
34. 災害勃発の瀬戶際に
J・M・W・ターナー《吹雪−港を離れた蒸気船》1842 年に初公開
35. 黙示録さながらの想像力
ジョン・マーティン《神の大いなる怒りの日》1851‒53 年
36. 異国の美術に敬意を表して
メアリー・カサット《手紙》1890‒91 年
37. 星を探して
フィンセント・ファン・ゴッホ《星月夜》1889 年
38. 見ることは信じること
パブロ・ピカソ《ギターとワイングラス》1912 年
39. 色彩という生命
ソニア・ドローネー《電気のプリズム》1914 年
40. 文化は万人のもの
アレクサンドル・ロトチェンコ《本よ!(レンギズあらゆる知についての書籍)》1925 年
41. 創造の自由
パプアニューギニア、エレマ族《エハロ仮面》20 世紀初頭
42. 現実の衝撃
ドロシア・ラング《移⺠の母》1936 年
第 5 章新たな実践、そしてその先へ :1946 年以降
43. 故郷の記憶
アナジャリ・チャカマラ《女性たちのキャンプの物語とダンパーの起源》1973年
44. ユーモアを真面目に使う
ゲリラ・ガールズ《女性がメトロポリタン美術館に入るには、裸にならないといけないの?》1989 年
45. 創造的な破壊
コーネリア・パーカー《コールド・ダーク・マター:爆発の分解イメージ》
1991 年
46. 生か死かの問題
ダミアン・ハースト《生者の心における死の物理的不可能性》1991 年
47. 歴史の残酷さ
カラ・ウォーカー《去りぬ:ある若い黑人女性の褐色の太ももと彼女の心の間で起こった内戦という歴史的ロマンス》1994 年
48. 葛藤するアイデンティティ
シリン・ネシャット《反抗的な沈黙》「アラーの女たち」シリーズより 1994年
49. 戦争の芸術
ポーラ・レゴ《戦争》2003 年
50. 国境を横断する
JR《移⺠たち、国境を横断するピクニック》2017 年
注
図版リスト
作家索引
【プロフィール】
[著]マシュー・ウィルソン(Matthew Wilson)
美術史家、教育者、作家。美術および文化に関する出版物やメディアに数多く寄稿するとともに、講演会の講師を務める。また、美術品評価・鑑定の専門家でもある。著書に、『Symbols in Art』(2020 年)、『The Hidden Language ofSymbols』(2022 年)がある(いずれも Thames & Hudson 刊、2026 年夏の時点で未訳)。
[訳]中山ゆかり(なかやま・ゆかり)
翻訳家。慶應義塾大学法学部卒業。英国イースト・アングリア大学にて、美術・建築史学科大学院ディプロマを取得。訳書に、フック『印象派はこうして世界を征服した』、ソールズベリー/スジョ『偽りの来歴』、バトラー『ロダン天才のかたち』(共訳)(以上、白水社)、フック『サザビーズで朝食を』『ならず者たちのギャラリー』、クリーグ『目の見えない私がヘレン・ケラーにつづる怒りと愛をこめた一方的な手紙』、シンプソン『色のコードを読む』、ホッジ『細部から読みとく⻄洋美術』(以上、フィルムアート社)など。
【本書概要】
『美術のしくみ図鑑洞窟絵画から現代美術まで世界の多様なアートを読み解く』
マシュー・ウィルソン=著、中山ゆかり=訳
発売日:2026 年 7 月 25 日
A4 判・並製/240 頁/定価:3,600 円+税(税込 3,860 円)
ISBN 978-4-8459-2511-7
発売・発行:株式会社フィルムアート社
商品ページ: https://www.filmart.co.jp/books/978-4-8459-2511-7/
amazon ページ: https://amzn.to/4fAZEgO




