『ときレス』アプリと過ごした5年間の軌跡を振り返る──ファンたちが「ありがとう」で締めくくった理由とは?

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 2018年もあっという間に12月末。振り返ってみると今年は『千銃士』(LINE、マーベラス)、『オンエア!』(coly)『DREAM!ing‏』(コロプラ)、『あやかし恋廻り』(ボルテージ)など数多くのアプリゲームがリリースされました。

 その一方で、サービスの更新停止や配信終了の発表も相次ぎ、早いものは配信開始から終了までわずか半年というタイトルも……。

 なかでも、多くの人を驚かせたのは、2013年3月14日にKONAMIから配信された『ときめきレストラン☆☆☆』(以下、『ときレス』)のアプリサービス終了の知らせだったことでしょう。
 その一報がファンに知らされたのは、5周年目を迎えさまざまな企画で盛り上がっていた2018年6月15日の出来事でした。

 この発表はあくまでアプリサービスが2018年8月31日を持って終了するというもので、『ときレス』のコンテンツがすべて終了するというものではありません。

 事実、『ときレス』のコンテンツは現在も稼働しており、2019年1月には「3 Majesty × X.I.P. LIVE -5th Anniversary Tour in Sanrio Puroland-」、3月には5周年のファイナルツアーライブ「3 Majesty × X.I.P. LIVE -5th Anniversary Tour FINAL- ~WITH YOU~」が決定しています。

(画像は2019.01|3 Majesty × X.I.P. LIVE -5th Anniversary Tour in Sanrio Purolandより)

 しかし、アプリを起動すれば当たり前のように会えていたアイドルたちにはもう簡単に会えなくなりました。
 心の中にはたくさんの思い出が残っているものの……終了から数カ月が経過した今でも動かなくなったアプリを消すことができず、寂しくてたまらない気持ちを抱えているファンも多いのではないでしょうか。

 それもそのはず、5年間という決して少なくない時間をずっと一緒に過ごしたのですから……。
 だからこそ、女性向けスマホゲームの躍進に大きくかかわったタイトルのひとつである『ときレス』と共に歩んだ5年間の軌跡を、ここに残していこうと思います。

  大好きなゲームのサービス終了は、やはり寂しいものですが、キャラクターたちと過した日々はかけがえのないものでした。
 すべてのゲームに「楽しい思い出をありがとう! 忘れないよ!」と感謝を込めて……。

【2018年サービス終了、更新休止】
『ときめきレストラン☆☆☆』(2013年3月〜2018年8月/KONAMI→コーエーテクモゲームス)

『5人の恋プリンス』(2013年12月〜2018年8月/KADOKAWA)
『下天の華 刻の詩』(2014年1月〜2018年8月/コーエーテクモゲームス)
『ハニー×トラップ ~誘惑のキスは恋の罠~ 』(2014年6月〜2018年3月/フリュー)
『マフィアモーレ☆』(2015年7月〜12月下旬/エイタロウソフト)
『恋する夜のシンデレラ』(2015年9月〜2018年3月/フリュー)

『私たち、結婚しました』(2015年11月〜2018年1月/Donuts)
『ドリフェス!(ドリフェス!R)』(2016年4月〜2018年5月/バンダイ)
『コロミィ』(2016年5月〜2018年2月/フリュー)
『枕男子~甘い夢のつづき~』(2016年7月〜2018年3月/エイタロウソフト)
『バンドやろうぜ!』(2016年10月〜2018年7月/アニプレックス、ソニー・ミュージックエンタテインメント)
『結ひの忍』(2017年3月〜2018年3月/ビジュアルワークス)
『君と霧のラビリンス』(2017年7月〜2018年6月/スクウェア・エニックス)
『ディアマジ ―魔法少年学科―』(2017年8月〜2018年10月/カエルエックス)

『ひらがな男子 いつらのこゑ』(2017年10月〜2018年4月/タボット)
『スタレボ☆彡 88星座のアイドル革命』(2017年10月〜2018年6月/Rejet)
『あやかしむすび』(2017年12月〜2018年6月/NHN ハンゲーム)
『Bloody Chain』(2017年12月〜2018年12月/DMM GAMES)

『カクテル王子』(2017年7月〜2018年7月/ギークス、gumi)
『ダッシュ!』(2018年5月〜2018年11月/ウェイブ)
『Wiz;Alice』(2018年9月〜2018年12月/セプテーニ・クロスゲート)


「恋愛ドラマアプリ」シリーズ(ボルテージ)より『花ざかりの君たちへ~Boys love you~』(2017年1月〜2018年7月)の他、2018年8月に『恋café』『恋愛上等!イケメン学園』『新選組が愛した女』『深夜0時素顔の執事』『容疑者たちの甘いたくらみ』『あの夜からキミに恋してた』『おかえり、僕の好きな人』『スイートルームで悪戯なキス』『恋人は公安刑事』『特別捜査密着24時』10タイトルが終了した。



【2019年サービス終了発表】

『ラブヘブン』(2014年2月〜2019年1月8日/アンビション)
『夢色キャスト』(2015年9月〜2019年1月15日/セガゲームス)
『マジカルデイズ』(2016年12月〜2019年1月25日/サイバード)
『Youと恋する90日間』(2017年4月〜2019年1月25日/UUUM)
『ライブラリークロスインフィニット』(2018年1月〜2019年1月8日/オトメイト、Wright Flyer Studios)


【2019年にリニューアル予定】
『なむあみだ仏っ!』(2016年3月〜2018年7月/2019年に『なむあみだ仏っ!-蓮台 UTENA-』として再開予定/ビジュアルワークス→DMM GAMES)
『オトメ勇者』(2017年12月〜2018年10月/2019年2月に『天惺のイリュミナシア〜オトメ勇者〜』として再開予定/レベルファイブ)
『魔王さまをプロデュース! 〜七つの大罪 for GIRLS〜』(2018年1月〜2019年1月/2019年春に再開予定/ホビージャパン)


文/近藤智子
構成/かなぺん


手持ちのスマホが非対応!?  機種変更に走った2013年

 『ときレス』がリリースされた2013年ごろの女性向けゲーム市場といえば、ボルテージの恋愛ドラマアプリや、サイバードの『イケメンシリーズ』、サイバーエージェントの『ボーイフレンド(仮)』など、GREE、Mobage、mixi、Amebaどのプラットフォームでプレイできる恋愛アドベンチャーが台頭し、iPhoneやAndroidで遊べるスマートフォンアプリ版の配信が始まった頃でした。

 これらのゲームは、ゲーム機を必要とせず手軽に楽しめることから、ゲームを遊ぶ習慣のなかった10代〜30代の女性を中心に盛り上がりをみせ、恋愛ゲームを楽しむ女性数を拡大させたといわれています。

(画像は【公式PV】新章イケメン大奥◆禁じられた恋 – YouTubeより)

 一方、従来からゲームをたしなんでいた女性たちにとってはプレイステーション・ポータブル(PSP)の全盛期。2013年に発売された女性向け恋愛シミュレーションゲームは『下天の華』(コーエーテクモゲームス)、『NORN9 ノルン+ノネット』(アイデアファクトリー/オトメイト)、『うたの☆プリンスさまっ♪AllStar 』『うたの☆プリンスさまっ♪MUSIC2』(ともにブロッコリー)など、コンシューマータイトルのヒット作が相次いでいました。

 2011年10月に登場した、シナリオと音声ドラマパートを楽しむモバイル用ノベルゲーム『明治東亰恋伽』が、PSP版となってブロッコリーより発売されたのも2013年でした。

 たった5年前の出来事ですが、2011年12月に発売したプレイステーション・ヴィータ(PS Vita)ではなく、PSPの全盛期だったのも、今からすれば「えっ? そうだっけ?」と不思議な感覚を引き起こすかもしれません。

(画像はうたの☆プリンスさまっ♪All Star | ソフトウェアカタログ | プレイステーション® オフィシャルサイトより)

 2018年の今でこそ高い普及率のスマートフォンですが、2013年の個人保有率は39.1%! 流行に敏感な高校生で51.1%、大学生で68.5%、社会人でようやく70%といった状態でした。

 つまり、「ゲームをスマホ対応で出すよ」と言われても、スマートフォンの所持率が低かったことに加え、ゲームに対応している端末が少なかったこと、iPhoneとAndroidでサービス開始時期が異なっていたこともあり、簡単に「すぐ、ダウンロードしよ!」と言えない時代だったのです。

 KONAMIが『ときめきレストラン☆☆☆ 恋のレシピでつかまえて』のアプリゲーム展開を発表した2012年11月20日は、この時期だったのです。

 作品の舞台が2002年にKONAMIから発売され、多大な人気を博した恋愛シミュレーションゲーム『ときめきメモリアル Girl’s Side(以下、『ときメモGS』)』シリーズと同じ“はばたき市”。設定がリンクしていることもあり、『ときメモGS』のファンの間でも「歌と食がテーマーの“ときめき”新シリーズって何?」と、ざわり……。

『B’s LOC』2012年11月20日発売号。『ときレス』のキャラクターたちが表紙を飾っているが、雑誌発売日まではシルエットしか公開されていなかった。
(画像は【ビーズログ1月号】(11月20日発売)掲載内容はコチラ!【ビーズログ.com】より)

 事前登録が開始となった2012年12月14日からは、ゲーム内に登場するのアイドルグループ「3 Majesty(スリーマジェスティ)」「X.I.P.(エグジップ)」のアイドルたちによる「ときめきレストラン☆☆☆ デビュー前センター争奪戦」が、公式サイトほか4カ所にて開催されました。

 さらに、動画サイトにてアイドルたちのインタビュー&所信表明映像を配信。アプリ事前登録者を対象として「ときめきメモリアル Girl’s Side DAYS 2013」のイベントチケット先行抽選販売を実施するなどの展開があり、『ときレス』はゲームの配信前から大きな話題となっていたのです。

(画像はムービー|ときめきレストラン☆☆☆より)

 そして、2013年3月14日ときめきレストラン☆☆☆』は、いよいよサービス開始に。2013年4月に10万ダウンロード、10月には30万ダウンロードを達成しています。

 この数字は、あっという間に100万ダウンロードを突破する【※1】タイトルが次々と登場している2018年現在の感覚からすると、やや遅いように感じてしまうかもしれませんが、スマートフォンの普及率の違いに加え、リセマラ(リセットマラソン)【※2】の要素がゲームにないなどの違いがあることでしょう。

※1 100万ダウンロードを突破
2017年〜2018年に配信されたタイトルの100万ダウンロード突破日数は、『A3!』(リベル・エンタテインメント)と『うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live』(ブロッコリー)が5日、『オンエア!』は4日。
なお、スマートフォン所持率が50%を超えた2015年ごろにリリースしたアプリの場合、『夢王国と眠れる100人の王子様』(ジークレスト)は約5カ月、『あんさんぶるスターズ!』(Happy Elements)は約6カ月、『アイドリッシュセブン』はサービス開始から約1カ月、『夢色キャスト』は約8カ月となっている。

※2 リセマラ
アプリゲームのプロローグ時点で、レアなカードやアイテムを入手するため、インストールとアンインストールを繰り返す行為のこと。2012年ごろに「リセットマラソン」という言葉がネット上で略され浸透し始めた。

 『ときレス』は、まさにフィーチャーフォンとスマートフォンの過渡期というタイミングにサービスが開始しました。

 結果、『ときレス』はスマートフォンへの切り替えに悩んでいた女性たちの背中を押しただけでなく、すでにスマートフォンを持ってはいたものの非対応端末だった女性たちは「『ときレス』を遊ぶためなら機種変更する!」と決意するまでに至りました。『ときレス』は、まさに「これからはゲームを遊ぶためにスマートフォンが必要な時代」と言うことを周知させていったのです。

スマホゲームでも男の子は動いてくれるんだ! リアルな吐息にドキドキの1年め

 配信当初のゲーム内容は、レストランを経営している主人公が、隣にある芸能プロダクション「Prince Republic(プリンスリパブリック)」に所属する3人組アイドル「3 Majesty」「X.I.P.」の男の子たちと恋愛を楽しむものでした。

 アイドルたちには食べ物に好き嫌いがあり、好きなものを提供し親密度が深まると、特別なイベントが待ち受けていました。

 たくさんのレシピを集めたり、可愛らしい家具やアイドルグッズを集めて店内をレイアウト。イベントでアイドルたちを応援したり、恋愛イベントを発生させたりと、簡単操作ながらゲーム性も備えていたのです。

 特徴的だったのは、2012年3月にKONAMIから発売されたPSPソフト『ときめきメモリアル Girl’s Side Premium 〜3rd Story〜』に導入した画像技術「Live2D」を『ときレス』も取り入れたことです。

 女性向けアプリゲームに「Live2D」が使用されたのは、2012年11月17日に配信された、恋愛ストーリーと占い、スキンシップが楽しめる『2/2彼氏 -天使とアクマ-』(リブレ※配信終了)がすでにありましたが、iOSのみの配信にとどまっていたなど、まだまだ珍しいものでした。

 『ときレス』には、滑らかに動くアイドルとタッチでコミュニケーションできるドキドキの「スキンシップモード」があり、触れるたび照れたような甘いボイスを囁くアイドルを前に、「移動中はとてもできない!」とファンはニヤニヤを抑えきれませんでした。

(画像はゲーム紹介|ときめきレストラン☆☆☆より)

 女性向けスマホゲームといえば、レアリティの高いカードをガチャで集め、レベルアップさせる育成要素と、ランキングを競いレアアイテムをゲットするイベント要素からなるゲームが多いという特徴があります。
 『ときレス』にはカードガチャや育成要素はありませんでしたが、ユーザー同士で競い協力するイベント「VSライブ」と「センター争奪戦」がありました。

 「VSライブ」はキラキラ王子様系アイドルユニット「3 Majesty」とセクシー&ジェントルな「X.I.P.」のどちらか好きなグループを応援するイベント。
 グループエールメッセージや、タップ操作のミニゲームをクリアして手に入るポイントでアイドルにエールを送ります。勝ったグループのみが見られる「ビクトリーライブ」のムービーにはランキング上位者の名前が刻まれました。

 「センター争奪戦」は、「3 Majesty」の音羽慎之介、霧島司、辻魁斗、 「X.I.P.」の不破剣人、 伊達京也、神崎透の計6人のアイドルから、グループ内でセンターにしたいアイドルを選ぶのものでした。
 ここで言う“センター”は、“グループのリーダー”という意味ではなく、楽曲でソロパートが増える、コラボ企画でメインビジュアルに描かれるなど“特別なポジション”が与えられるということです。

 これにより、グループの中心となるアイドルが定期的に変化。楽曲もその時のセンターに応じて「曲名+<アイドル名>センターバージョン」となり、イベントのストーリーでも選ばれたセンターのアイドルが中心となっていました。
 こうした特別なイベント期間は、好きなアイドルをより一層力強く応援したものです。

 「VSライブ」「センター争奪戦」では、ランキングによって好きなグループやアイドルをイメージした特別な家具が貰え、好きなアイドルの家具でレストランを染め上げることで「どれだけアイドルのことが好きか」をアピールするため、誰もがこぞって上位を目指したのです。

 また、ゲームの人気と同時にアイドルたちも人気となり、2014年3月26日に発売したアルバム「Royal Trinity(ロイヤルトリニティ)」と「Naughty!!!(ノーティー)」はオリコン10位以内にランクインしています。

 併せてJOYSOUNDとのタイアップキャンペーンや、コナミデジタルエンタテインメントが提供する音楽シミュレーションゲーム「pop’n music ラピストリア」、ゲームアプリ「ポップンリズミン」、音楽ゲームアプリ「REFLEC BEAT plus」「jubeat plus」に楽曲が登場するなど、音楽面でもさまざまな展開が行われました。

(画像はアーカイブ|ときめきレストラン☆☆☆より)

衝撃の移管! 2014年、運営がKONAMIからコーエーテクモゲームスへ

 こうした多方面での展開に喜んでいたものの、2014年を過ぎたころ……ゲーム内イベントに参加しても「以前と同じ時間をかけたプレイなのに、順位がかなり上がっている」という感覚がしばしば。

 『ときレス』は、料理を作るときに必要になる体力をフレンド同士で補える要素があるなど、フレンドとの交流も盛んなゲーム。少しずつログインしなくなるフレンドが増えていく現実に「料理作りやレストランのレイアウトに飽きちゃったのかなぁ?」とプレイヤーは寂しさを感じていました。

 しかし、今回あらためて2014年前後のブームを振り返ってみると、この頃、女性たちを虜にしていたのは、ゲーム……ではなくTVアニメだったのです。

 水泳部が題材の「Free!」(2013年7月〜10月・第1期放送)の爆発的な人気に加え、自転車競技部を描いた「弱虫ペダル」(2013年10月〜2014年6月・第1期放送)、さらにバレーボール部の「ハイキュー!」(2014年4月〜9月・第1期放送)といった男子高校生スポーツ作品ブームが到来
 さらには2012年よりTVアニメが放送されていた「黒子のバスケ」「K」「PSYCHO-PASS」「マギ」などの依然とした人気や、第2期の放送開始など……女性たちを誘惑した作品は枚挙にいとまがありません。

 思い返せば、この頃TVアニメに釘付けとなり、男の子たちの筋肉美に萌えていた女性も多いのではないでしょうか。
 女性向けゲームはコンシューマー、アプリともに、TVアニメの人気にやや押されていた時期だったのです。

 そんな折、2014年7月10日に『ときレス』の運営がKONAMIからコーエーテクモゲームスへ移管されることが発表となりました。ファンたちからすれば、まさに青天の霹靂

 2018年の今となっては『夢色キャスト』(セガゲームス→マイネットゲームス)、『B-PROJECT 無敵*デンジャラス』(S&P→MAGES.)、『SHOW BY ROCK !!』(ギークス→エディア)などの例があるように、運営移管は珍しくなく、サービスもしっかりと引き継がれるイメージがあることでしょう。

 しかし、アプリゲームがようやく身近になり始めたころの2014年……。ファンたちは“移管”が示す言葉の真意がわからず、「運営移管って何? 結局どうなるの?」「ネオロマンスシリーズの仲間入りするってこと?」「ときめき無双!?」 と右往左往していたのです。

(画像は運営移管に関するお知らせ|ときめきレストラン☆☆☆(ときレス)より)

 ドキドキの運営移管でしたが、これが『ときレス』の新たなスタートであると身をもって感じたのは間もなくのことでした。

 ファンたちが不安にかられているなか、2014年8月1日に『ときレス』初となるインターネット番組「ときめきレストラン☆☆☆スペシャル生放送」がニコニコ生放送で配信開始。運営移管直前の生放送をファンたちは固唾を飲んで見守ったものです。

 パーソナリティはネオロマンスのイベントMCでお馴染みの久遠一さんとコーエーテクモゲームス広報の桂毅さん。
 番組開始直後、久遠さんが「はばたき市のスタジオにいる音羽くん?」と、特別ゲストとして音声出演をしていた音羽慎之介に語りかけると、「はい、こんばんは。音羽慎之介です。みんな元気?」と応え、神崎透が「同じくスタジオの神埼透です。今日はなんか大事な話するらしいけど」と返した瞬間、ファンは変わらぬアイドルたちの声に感涙しました。

 さらに、桂さんから“世界観やキャラクターの魅力はそのままにファンはプレイし続けられる”ことが発表されると、「よかった!」「ほっ」といったコメントがモニター一面に溢れました。

(画像は【音羽慎之介&神崎 透ゲスト出演!】ときめきレストラン☆☆☆スペシャル生放送 – 2014/08/01 21:00開始 – ニコニコ生放送より)

 さらに、番組ではコーエーテクモゲームスの襟川恵子代表取締役会長からのビデオメッセージも!

 襟川会長は1983年に『信長の野望』が発売された頃に女性向けゲームを作ろうと思ったこと、1994年に『アンジェリーク』を発売し、2014年でネオロマンスシリーズが20周年を迎えたことなどを紹介。そんな折に出会った『ときレス』は、魅力的なキャラクターや優れたゲームシステムのスマホゲームで、ゲーム開発者としてショックを受けるほどの衝撃だったことを告白しました
 運営移管後には、KONAMIとコーエーテクモゲームスの強みをゲームに反映させるだけでなく、メディアミックスコンテンツの予定があることにも触れるなど、女性向けゲーム業界を切り開いてきた襟川会長の力強い言葉は、ファンを安堵させました。

 また、ゲーム内イベントに加え、コミックマーケットなどのイベントにおけるグッズ発売、「ネオロマンス20thアニバーサリー」へのゲスト出演、新曲リリースについての発表もあり、ファンは「よかったよかった」「大切にされるんだね」と『ときレス』の今後が不安ではなく希望であることに拍手を送りました。

 こうして、ファンは『ときレス』がKONAMIで生まれた作品である思い出として、声の出演、収録曲、企画、キャラクターデザイン、シナリオ、グラフィック、スクリプトなどのスタッフが記載されている「クレジット」画面を記念保存

 KONAMIとして最後に開催されたイベント「幸せのレストラン」では、プレイヤーが経営するレストランがアイドルたちにとって“オアシス”であることなどが語られました。
 そして、ボーナスクエストの課題は、“「塩むすび」573個以上作る”というもの。「573(=コナミ)!?!?!」とその数字に目を丸くし、笑い、クリアに苦戦しつつ……長時間のメンテナンス後、無事、運営は移管されました。

2015年は内田明理氏と先崎真琴氏のコナミ退社に驚き……

 運営移管後は、アイドルたちがエールスコアを競い合う「VSライブ 7Days of Summer」「X’mas サンクスフェスタ2014」そして「2周年 スペシャルキャンペーン」などゲーム内イベントが行われ、『ときレス』は順風満帆。
 ファンはアイドルたちに毎日会える楽しみと嬉しさを噛み締めていました。

(画像は2周年スペシャルキャンペーン|ときめきレストラン☆☆☆より)

 しかし、またしても青天の霹靂が……。

 2015年3月15日に『ときメモGS』のプロデューサーでもあり『ときレス』のシニアプロデューサーを担当していた内田明理氏のKONAMI退社が明らかとなりました。
 『ときレス』の運営はコーエーテクモゲームスに移管された後とはいえ、この衝撃は凄まじいものでした。

 と同時に、ファンが気になったのは『ときレス』のキャラクターデザインを務めている先崎真琴氏のこと……。

 恋愛ゲームにおけるキャラクターデザインの重要度の高さは想像するまでもありません。
 美麗なアイドルたちを描いてくれる先崎氏は、イラストレイターではありながら、アイドルを撮り下ろす“フォトグラファー”ともいえる存在だったのです。

 「どうなる……どうなったの?」ファンたちがドキドキと成り行きを見守る中、先崎氏が8月20日にSNSでイラストの続投とKONAMIをすでに退社している旨を報告。ファンは、これからも先崎氏のイラストに出会えることに、ホッと大きく胸をなでおろしたのです。

 2013年のサービス開始から2年……。ときにファンの想像を超えるような出来事もあった『ときレス』ですが、2015年にはアバターゲームアプリ「ポケットランド」(ジークレスト)やハローキティとのコラボイベントを実施するなど新たな展開でファンを楽しませてくれました。

『ときレス』はゲームアプリのサービスが終了するまでに、アバターゲーム『ポケットランド』(ジークレスト)、『イケメン戦国◇時をかける恋』(サイバード)、『のぶニャがの野望』(コーエーテクモゲームス)、5次元アイドル応援プロジェクト『ドリフェス!R』(バンダイカード事業部)、ミュージカルリズムゲーム『夢色キャスト』(セガゲームス/マイネットゲームス)とのコラボを実施した。
(画像はアバターゲームアプリ「ポケットランド」 「ときめきレストラン☆☆☆」とコラボレーションキャンペーンを開催! | 株式会社ジークレストより)

 とはいえ2015年は、社会現象を巻き起こしたブラウザゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』(DMM GAMES)の配信開始に加え、『あんさんぶるスターズ!』(Happy Elements)、『アイドリッシュセブン』(バンダイナムコオンライン)など育成ゲームが爆発的に増えてきた時期です。

 恋愛ではなく“育成”というブームの到来に、「『ときレス』は大丈夫?」とファンがチラッと未来を考えた頃、『ときレス』ではアイドルたちがなんと“現実化”。誰も想像できなかった展開でファンたちを喜ばせるようになりました。

 ここから『ときレス』は新たな挑戦へと突き進み、“リアル”というゾーンへ女性たちを誘ってくれたのです。

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