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邪魔な敵は小さくしちゃってシュレッダーにぽい。スパイガジェットを駆使して任務をクリアする陽気な一人称視点スパイアクション『The Spy Who Shrunk Me』発売開始

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 フィンランドのゲームデベロッパーCatlandは陽気なスパイアクションゲーム『The Spy Who Shrunk Me』早期アクセス配信を開始した。価格は1010円。12月26日までは15%オフの858円で購入できる。

 早期アクセスだが、メインミッションは最後まで遊ぶことが可能で、正式リリースは2019年初旬となる予定だ。早期アクセス期間中は調整や新しいスパイガジェットの追加が行われ、VRモード完成で早期アクセス期間は終了となる。追加されたコンテンツ量によっては価格の変動もありうるという。

 『The Spy Who Shrunk Me』は一人称視点のスパイアクションゲームだ。2000年に発売された『No One Lives Forever』に強く影響を受けた陽気なスパイ映画の雰囲気を持ち、『Hitman』『Dishonored』のような現代的ステルスゲームのメカニクスも取り入れている。

 プレイヤーはソ連軍とひとりで戦うことすらできると言われる凄腕エージェント、オードリー・スムーススパイとなり、凶悪なソ連軍大将と邪悪なナチスの科学者が開発する正体不明の兵器を盗み出し、野望を阻止しなければならない。

 敵を転ばせるバナナの皮、エアバッグで吹き飛ばすエアバッグ地雷、遠く離れた場所へ瞬時にワープできるテレポート・レイなど、陽気なスパイガジェットが登場するゲームだが、タイトルにもなっているシュリンクガンがこのゲームのもっとも大きな特徴となる。

 シュリンクガンはシュリンク(縮む)の名のとおり物体の大きさを自由に変えることができる武器だ。敵にも自分にも使うことができ、小さくなってマップの小さな通気口や机の下を通ったり、敵を小さくしてそのままシュレッダーに放り込んだり、トイレに流すこともできる。

 バナナの皮やエアバッグ地雷は非殺傷武器であり、一定時間経つと敵は意識を取り戻すが、シュリンクガンは敵を唯一殺傷できる武器だ。しかし、偉大なスパイは敵に察知されないだけでなく、敵を殺すこともしない。スパイらしからぬ行為は、マップクリア後の評点は下がってしまう。シュリンクガンはかなり強力な武器だが、頼りすぎてもいけない。

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(画像はSteam『The Spy Who Shrunk Me』より)
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(画像はSteam『The Spy Who Shrunk Me』より)
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(画像はSteam『The Spy Who Shrunk Me』より)

 『The Spy Who Shrunk Me』では今後4ヶ月分のロードマップが公開されており、時間を止めるストップウォッチや壁を透視できるスパイタクルズといったスパイガジェット、ミッション、ハブやVR版のメインメニュとなるスパイの秘密基地、すべてのマップにカメラとレーザーグリッドを設置するといったアップデートが予告されている。

 同作を制作しているCatlandはフィンランドのゲームデベロッパーだ。2017年に設立され、6人のメンバーが所属している。2018年9月に酒場に訪れるドワーフたちに注文されたお酒を出すVRゲーム『Taphouse VR』をリリースしており、こちらはSteamで「非常に好評」という評価を受けている。『Taphouse VR』は4ヶ月ほどで完成にこぎつけたというが、『The Spy Who Shrunk Me』はこれまで約10ヶ月ほど開発が続いている。

 『No One Lives Forever』は、ダウンロード販売が望まれながらこれまでされることはなかったタイトルだ。『The Spy Who Shrunk Me』は『No One Lives Forever』の不在を完全に埋める存在ではないが、陽気で楽しいスパイアクションがプレイしたい人は、ぜひ本作を試してみてほしい。

文/古嶋誉幸

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一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros

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