一人称視点のゲームって、一人称視点のゲームに慣れてないと操作が難しくないですか(そりゃあそう)。
筆者はいわゆるFPPゲームにそこまで触れてこなかったため、『SILENT HILL: Townfall』が全編一人称視点と知ったときはちょっと腰が引けてしまいました。操作に慣れていないことにくわえ、三半規管 “激弱” 人間なのでまず画面酔いの心配があります。そのためけっこう覚悟しながらプレイへと挑みました。
結果から言うと、約4時間ほどのプレイでいっさい酔うことなく進められたので、筆者と同じような心配をしている人に朗報です。とはいえ激しい死闘を繰り広げたわけではないため、もしかしたら進めていくうちに変わるかもしれませんが。
会場では『SILENT HILL』(以下、サイレントヒル)シリーズのプロデューサーを務める岡本基氏や本作のライター兼ディレクターを務めるJon Mckellan(ジョン・マケラン)氏から本作の特徴について説明がありました。
・エンディングは隠しエンドを含めて合計5つ
・近接攻撃と射撃の遠近どちらでも戦える
・敵を倒すだけでなく状況に応じてステルスも必要
本稿では、9月24日に発売を控えたシリーズ最新作『SILENT HILL: Townfall』を世界最速でプレイした様子をお伝えしていきます。
文/柳本マリエ
縛られおじさんとブリーフおじさんとシークレット(?)おじさん
今回のプレイ範囲では3種のおじさん(クリーチャー)を確認しました。筆者は『サイレントヒル』シリーズのクリーチャーが大好きなので、まず先に紹介させてください。
ひとり目は縛られているおじさん。本作で最初に出会うことになる第1クリーチャーです。
なぜか「YO! SAY」というフレーズが脳裏をよぎったのですが、筆者だけでしょうか。
見た感じ、ぐるぐる巻きにされているので武器は持ってなさそう。はは〜ん、なるほどね。最初に出会う第1クリーチャーだから、チュートリアル的な感じで武器を持っていないんだ。
やっぱり筆者のように一人称視点のゲームに慣れていない人も多いだろうから、最初は優しめの「木材で叩いたらすぐ死ぬ」的なクリーチャーを配置してくれているわけですね。ありがたやありがたや。そういう配慮ってだいj……
って、おい頭!!!
なんですかそれは。木琴? 小さい木琴? どうなってるの。よく見せてほしい。斧か? なんだ?
ひとつ言えることは、普通に速くて強い。ぐるぐる巻きにされているハンデがあるはずなのに、とんでもない威力のヘドバンをかましてきます。こんなんが当たったら破傷風になってしまいそうなのでしっかりガード。
このように本作ではガードの判断も重要になってくるのですが、ガードのときに視界に入る主人公・サイモンの左手が気になって戦闘どころではありません。
“入院患者の手” すぎる!
ちょっと前作『SILENT HILL f』を思い出してくださいよ。たくましすぎる女子高生・雛子を。
今回の主人公はどうやらなにかしらの手術を控えている?ようでした。そんな状態で大丈夫なのでしょうか。縛られおじさんは無事に木材で倒せましたが、この先耐えられるのか不安です。
さて、ふたり目はブリーフを履いたおじさん。こっちのおじさんがブリーフを履いていることで、逆に(?)さっきの縛られおじさんはノーパンだったことに気がつきました。
この佇まい、けっこうかっこよくないですか。やっぱり重心を傾けるといっきにランウェイ感が出ます。
ただ、もうおわかりかと思いますが、このおじさんはパンイチでウロウロしている危険人物。早いところ銃をぶちかましてしまいましょう。
銃であれば先ほどの縛られおじさんのように近づかなくてもいいのですが、銃は音が大きくほかのおじさん(クリーチャー)に気づかれるリスクもあるためここも判断力が求められます。
そこで有効となるのが、陽動。別の場所で音を立て注意をそらしているあいだに逃げたり、あるいは背後から攻撃したりすることで、危機的状況を脱することができます。

いやちょっと待って、ブリーフおじさんけっこう美尻・美脚だな。そういえば『サイレントヒル』シリーズのクリーチャーってスタイルいいですよね。バブルヘッドナースとか。
おじさん(クリーチャー)たちは倒せばじっくり観察することができるので、見つけたらぜひ倒しましょう。
ただ、そうやって筆者のようにゴリ押してばかりいると返り討ちにあい効率があまりよくありません。状況に応じてどう対応していくか、戦略性が大事になってきます。見つからずに突破する方法については後述させてください。
じつはこのほかにもうひとり別のおじさんを確認しているのですが、あまり書きすぎても楽しみを奪ってしまうと思うので本稿では控えておきます。『サイレントヒル』シリーズにおける筆者のいちばんの楽しみはクリーチャーなので、その一部を堪能させていただきました。
新デバイス「CRTV」の断片的な映像から謎が解けるとブチ上がる
本作の大きな特徴はやはり「CRTV」です。シリーズの定番であったラジオは、CRTVというポケットテレビに生まれ変わりました。これは、クリーチャーの位置を把握したり謎解きの手助けとなったりする便利アイテムです。

流れた映像の場所に「行く」こともあれば、流れた映像から「隠されているメッセージを読み解く」こともあり、このデバイスなしに本作は成立しないと言っても過言ではないでしょう。
たとえば下記のように「映し出されている映像」と同じものを見つけたとき、このポスターがなにを意味しているのかを読み解く必要があります。要するにこれがヒントになっているのですが、ここだけ見ても謎は解けません。前後の映像や状況から、これらがなにを指しているのかを探ります。

このようにCRTVは、謎解きで大きな役割を果たします。しかしながら、CRTVの使い道はこれだけではありません。人間の目には見えていない敵も赤外線カメラのように対象を捉えて映像化できる優れもの。
下記のように、店内から外の様子をうかがい知ることができます。便利すぎ。

こうしてクリーチャーの行動パターンを把握すれば、「敵が別の方向を向いているときに移動する」といったことが可能に。エンカウントする回数を減らすことができますね。
あとは、この機能があると実際の敵を見ないで済むのでおどろおどろしい敵を見るのが苦手な人に朗報。縛られおじさんやブリーフおじさんを見たくない人はこの方法でなるべくCRTV越しに見れば怖さを軽減できるかもしれません。
一人称になったことでクリーチャーの迫力が増しているため、CRTVが救済措置になっていると感じました。
このように謎解きにもサバイバルにも重要になってくるので、CRTVをいかにうまく使いこなせるかが本作の攻略のカギとなりそうです。
ちなみに筆者は、CRTVを使うべきところでうっかり直感で動いてしまい即死するということを繰り返してしまったので最後にそこを紹介させてください。
隠れスポットから逆にクリーチャーを驚かせてしまう
今回筆者が思わず声を出してしまった瞬間は、「逆にクリーチャーを驚かせてしまったとき」でした。
というのも、本作はいたるところに “隠れスポット” があるんです。追いかけられているときにそこに入ると追跡から逃れられるのでよくお世話になりました。家の中だったらクローゼット、町中だったら物置き場みたいなところにサッと入ることができます。

そのとき、先述のとおり隠れている場所からCRTVを使い「敵がいなくなったら出る」という立ち回りをすれば追跡から逃れられるのですが、ちょうどクリーチャーが目の前にいる瞬間に出てしまい即死するという「開発側の優しさをまったく活用できていない動き」を連発してしまいました。
というのも、まだCRTVの存在に慣れておらず、CRTVを使うことなくうっかり直感で「いまだ!」と勢いよく出てしまったんです。えっ、ホラーゲーム初めての人ですか? というくらいタイミングが悪い。
つまり、自ら「ご本人登場(バンッ)」みたいな状況を作りあげてしまいました。
クリーチャーからしたらいきなり近くのドアが開いて、追いかけるべき対象が勢いよく出てくるわけですから驚くに決まっています。1回のみならず複数回それをやってしまい、情けなさからひとりで笑ってしまいました。だってそれって、人を驚かせるときの動きですからね。
もちろんクリーチャー側に “驚く” という仕様はないですが、筆者にはクリーチャーが「なんでお前がいきなり出てくるんだよ」と言っているように見えました。役割の逆転です。
「隠れる」でいうと、もうひとつおもしろい仕様がありました。上記の画像を見ていただきたいのですが、本作は特定のドアに鍵をかけることができます。クリーチャーは数回ほどドアノブをガチャガチャするのですが、しばらくすると諦めてどこかへ行ってしまいました。
自分がこの状況だったらぜったいに鍵をかけるので、そういうリアルなことができる仕様になっているのはうれしいです。
筆者は戦うホラーよりも逃げるホラーのほうが好きなタイプということもあり、隠れスポットや施錠の仕様はかなり刺さりました。隠れスポットであれだけクリーチャーの前に登場しておきながら「逃げるホラーが好き」なんてどの口が言っているのかと思われるかもしれませんが、逃げるホラーが好きなんです。本当です。
約4時間ほどのプレイを終え、『SILENT HILL』シリーズプロデューサーを務める岡本氏が言っていた「敵を倒すだけでなく状況に応じてステルスも必要」という意味を実感しました。
やみくもにゴリ押しで進むのではなく、戦略性が必要になってきます。
そういう意味では前作の『SILENT HILL f』と対照的なところも多く、新鮮に楽しめました。
また、個人的には家の中の細かさもよかったです。スコットランドが舞台なので実際の家の中を見たわけではありませんが、かなり生活感のある造りになっていました。実際にそこはかなりこだわっているらしく、そのあたりは開発者インタビューで回答をいただいているので、ご興味があればぜひインタビュー記事もあわせてご覧ください。
※映像・画面は開発中のものです
©Konami Digital Entertainment
©2026 Annapurna Games, LLC
©2026 Screen Burn Interactive Ltd. “Screen Burn” is a registered trademark of Screen Burn Interactive Ltd.
『SILENT HILL: Townfall』はPS5、Steam、Epic Games向けに9月24日発売予定。各ストアページが公開中となっています。






