任天堂は11月3日、Nintendo Switch 2向けソフト『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の開発陣に話を聞く「開発者に訊きました」のChapter 3・4を公開した。後編では、原作の難所「水の神殿」をリメイクで見直した経緯などが語られている。
1998年発売のNINTENDO 64版で水の神殿を手がけたのは、今作のプロデューサーを務める青沼英二氏だ。
[任天堂HP]「開発者に訊きました:ゼルダの伝説 時のオカリナ」のChapter3、4を公開しました。
— 任天堂株式会社 (@Nintendo) November 3, 2026
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素潜りが好きな青沼氏は、水に潜ると音の聞こえ方が変わり、別の空間に入ったように感じられるところに魅力を感じていた。水中に入れる3Dゲームがまだ珍しかった当時、水の神殿では「水の中にいること自体が楽しい」という体験を作りたかったという。
一方、原作では神殿の構造が入り組んでおり、アイテムを切り替えるために何度もメニュー画面を開くうちに、自分の居場所や向きを見失いやすかった。青沼氏は、こうした遊びづらさを見直すことが「自分の中の28年前の宿題」だったと振り返り、今回のリメイクで開発チームに調整してもらったと明かした。
今作ではアイテムを切り替えやすくしたほか、方角がわかりにくかった箇所の壁を格子状に変更した。ディレクターの伍学偉氏は、壁の向こうに別の部屋があることをプレイヤーに見せ、自分のいる場所と周囲の部屋との位置関係を把握しやすくしたと説明している。
Chapter 4では、カットシーンのフルボイス化に伴う声優選びの舞台裏も明かされた。伍氏が例に挙げたのは、妖精ナビィの「Listen!」という呼びかけだ。すでに原作の声がプレイヤーの記憶に残っているキャラクターについては、その印象を壊したくなかったと話す。
日本語版のオーディションでは候補者の名前をあえて伏せ、どの声が原作のイメージに最も合うかを聴き比べた。その結果、28年前のNINTENDO 64版にも出演していた声優がひとり、再び選ばれた。青沼氏は「それを知ったときはみんなで驚きましたよね」と当時の反応を振り返った。
このほか、ジャンプしてから剣を振る操作に加え、原作のようにボタンひとつでも「ジャンプ斬り」を繰り出せるようにした経緯が紹介されている。音楽の話題では、新たなカットシーンへの書き下ろしを含む150曲以上のBGMや、プレイヤーの鼻歌にリンクがオカリナで応える遊びを青沼氏が提案したエピソードにも触れている。
『ゼルダの伝説 時のオカリナ』は、Nintendo Switch 2向けに11月5日発売予定だ。
