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「サメ映画はWBCに並ぶ」、『ポプテピピック』の現場で誘われた。「忍者」と「サメ」どっちの役かと思ったら漁師だった。国産サメ映画『妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク』は舞台挨拶もヤバかった

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 令和の時代に彗星のごとく現れた、国産サメ映画『妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク』。4月14日の公開に先駆けて、池袋に位置する映画館「池袋シネマ・ロサ」で舞台挨拶付き完成披露上映会が開催された。

国産サメ映画『妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク』は舞台挨拶もヤバかった_001

 国産サメ映画といえば、商業・個人製作映画を合わせたとしても『JAWS in JAPAN』『令和シャーク』をはじめとした数作品しか存在せず比較的ブルーオーシャンに位置する市場と言えるだろう。

 そんななか、現在テレビ朝日系で放送中の『仮面ライダーギーツ』をはじめとした数多くの特撮作品を監督する坂本浩一氏を主軸として、『ウルトラマンZ』平野宏周氏と『仮面ライダーゴースト』西銘駿氏、『仮面ライダー電王』中村優一氏という豪華布陣で制作されたのが本作『妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク』だ。

 舞台挨拶にはW主演を務める平野宏周氏、西銘駿氏のほか、長野じゅりあ氏、宮原華音氏、中村優一氏にくわえて、監督の坂本浩一氏が参加した。

 特撮出身者が大多数を占めるがゆえに、特撮談議も大盛り上がりした「サメ映画」の舞台挨拶の様子を、写真とともにお伝えしていこう。

取材・文/Squ

「WBCの次はサメ映画だと思っていた」初手が王手の舞台挨拶が開幕

 「時代劇モノのサメ映画のオファーが来た時の感想」を出演陣が述べる形で舞台挨拶はスタートした。

 キャスト陣が苦笑交じりに口をつぐむ中、先陣を切ったのは2020年に放送されていた『ウルトラマンZ』で主人公・ナツカワハルキを演じた平野宏周氏だ。「WBCやサッカーワールドカップの次はサメ映画だと僕は踏んでいた」と衝撃的な発言を繰り出し会場の空気を一気に和ませた。

 また、今回平野氏が演じた役柄は非常に強いキャラクターだということで、「窮地に陥ってから変身することの多かったウルトラマンと違って“強いこと”が嬉しかった。」と述べた。「駅から帰るとき、ちょっと胸張ってました」とのほほえましい発言も相まって、舞台挨拶は順調に滑り出した。

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 続いて、平野宏周氏とダブル主演を務め、2015年に放送された『仮面ライダーゴースト』では主人公・天空寺タケルも演じた、西銘駿氏がマイクをもつ。

 「タイトルを聞いたときに、ニンジャとサメどっちを演じるのか気になったんですけど……漁師でした(笑)」と自らの役に驚いたことを告白。「でも肉も魚も“国産”ってイイから、国産サメ映画の今作はめちゃくちゃイイですよ」と作品の魅力を語った。

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「ニンジャとサメの映画やるんだけどどう?」アニメ『ポプテピピック』の最終回の現場で衝撃のオファー

 本作の監督を務める坂本浩一氏は、平野氏と西銘氏が初主演をつとめた『ウルトラマンZ』と『仮面ライダーゴースト』の両作品に監督として参加していた。きっかけとしては十分だが、『仮面ライダー響鬼』や『仮面ライダー電王』に出演した中村優一氏は、少し変わったオファーを受けたと振り返る。

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 中村氏がオファーを受けたのは2022年に放送された『ポプテピピック TVアニメ―ション作品第二シリーズ【※】』の最終回の現場で、「次ニンジャとサメの映画やるんだけどどう?」と聞かれたと明かした。

※ポプテピピック TVアニメ―ション作品第二シリーズ
2022年に放送された、大川ぶくぶ氏原作のアニメ作品。同じ映像が違う声優で2回流れるという奇抜な構成が人気を博した作品で、中村優一氏は、最終回・特撮パートで重要な役を演じた。(作品内では中村悠一氏によってセリフが吹替えられている)

 坂本監督が「うん!って即答してくれたもんね」と振り返ると、「(ライダー作品を一緒にやったことないので)個性の強い作品をご一緒させていただけて嬉しいです」と語った。

まるで同窓会?特撮出身組は「同じ中学で違うクラスみたいな感じ」

 特撮出身者が数多く出演していることから、「お互いに初めて共演してみてどうだったか」と問いかけられる一幕も。

 楽屋では、「ライダーではこうだった」、「ウルトラマンではどうだった」といった話をきっかけに打ち解けていったとのことで、西銘氏曰く「違うクラスだけど、同じ中学校出身」のような雰囲気だったという。

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 西銘氏が「1年間通して、同じスケジュール感でやってきたので感覚的に合う気がする」と共通点を語ると、「違う作品でも、通ってきた道が一緒だからそれはあったよね」と中村氏も同意した。

急遽始まるゴースト対ゼロノス。中村氏が西銘氏を斬る

 舞台挨拶も終盤に差し掛かると、中村氏が突然「西銘君のこと暴露していいですか?」と宣言。撮影当時の裏話を語ってくれた。

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 撮影中は血糊を使うことが多かったことから、撤収前にお風呂に入るのがお決まりになっていたとのこと。特に中村氏と西銘氏は血糊をかぶる頻度が多かったことから、よく同じタイミングで入浴していたのだとか。

 ただし、ほぼ毎日入浴しているにもかかわらず、なぜか西銘氏は「変えの下着を持ってきたいなかった」のだという。

 「毎日やってればわかるはずなのに、毎日ノーパンで帰っている」と暴露された西銘氏は恥ずかしそうに下を向きながらも、「ここまで海で撮影したり、血糊を使った経験がなかったから忘れてしまう」と弁明した。

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弁明する西銘氏。西銘氏は『仮面ライダーゴースト』で「水はいろんな感情が出せる」でお馴染み・諸田敏監督の洗礼を受けているはずなので、理由の真偽は定かではない

海外進出も視野に「全編ジェットコースターのような映画」

 本作で監督を務める坂本監督は、今作の魅力について聞かれると「最初から最後までクライマックスの、ジェットコースターのような映画なので“どこが”というのはないですが」と前置きしつつも、「それぞれのキャラクターが濃いので、見るたびに新たな発見をしてほしい」とした。

 また、海外からの上映オファーなども既に来ているという話題が飛び出すと「もともと海外展開を視野に制作していたので、日本国外にも活動の幅を広げていければ」と今後の展望を語った。

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 国産サメ映画『妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク』は4月14日に劇場公開、ヒューマントラストシネマ渋谷をはじめとした、関東・中部・近畿・九州・沖縄の映画館での上映が予定されているので、興味のある方はチェックしてみるといいだろう。

ライター
最近ゲーム業界にサメ映画ブームが来ている気が・・・え? 『スター・ウォーズ』のゲームが出すぎて手が回らない毎日。1日36時間欲しい。

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