8月11日から13日かけて、ポケモンバトルの世界大会「ポケモンワールドチャンピオンシップス2023」（以下、ポケモンWSC）が横浜みなとみらい・パシフィコ横浜で開催される。このイベントは、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』、『ポケモンカードゲーム』、『ポケモン GO』、『ポケモンユナイト』といったポケモン関連タイトルの世界チャンピオンシップを決める世界大会だ。
これまでは年に1回アメリカで開催されてきた。昨年ロンドンで初めて実施されたが、それに続き今年は史上初めて日本で開催されることになった。
世界中から多くの人が訪れるなど注目度の高いイベントだが、それに合わせて8月8日から14日に周辺イベントの「ポケモンワールドチャンピオンシップス2023 横浜みなとみらいイベント」（以下、WCS横浜みなとみらいイベント）も開催される。
みなとみらいの駅に到着したところから、すでに『ポケモン』だらけといった感じで、あちらこちらで様々な取り組みが行われており、まさにお祭り感満載の一大イベントとなっている。その初日である8月8日に、「WCS横浜みなとみらいイベント」の一部が体験出来るメディア向けのプレスツアーが実施された。こちらの記事では、その模様をレポートする。
文／高島おしゃむ
ファンサービスも満載！？ ピカチュウが大行進する「Pikachu Gathering!!」
毎年この時期に話題になるのが、ピカチュウの大行進だ。今年は「Pikachu Gathering!!」と題され、8月14日までの期間、グランモール公演で毎日2回上演が行われる。その初日である8日8日は日中の日差しも強い中、開演前には多くの家族連れが場所を陣取り、その時間が訪れるのを待ちわびていた。
開始時間直前に通りの向こう側からピカチュウたちが訪れると、一緒にスマートフォンを向けてカメラで撮影している様子が見られた。この時点からあちらこちらのファンに向けて手を振るなど、ファンサービス旺盛なピカチュウたちに、子どもたちも大喜びでの様子であった。
ややバラバラな感じでやってきたピカチュウたちであったが、開始直前は息を合わせたようにぴったりと並び、音楽に合わせて綺麗に行進がスタート！ 動きをしっかりと合わせながら片道150メートルの距離を行進。途中で立ち止まり、それぞれ詰めかけたファンにかけよるといった演出も盛り込まれており、ピカチュウファンにはかなり楽しめるイベントとなっていた。
『ポケモン』を題材にした体験型アクティビティ「Pokémon Colors」
次のメディア向けツアースポットとして訪れたのが、ランドマークプラザ5階 ランドマークホールで8月18日まで開催されている「Pokémon Colors」だ。こちらは簡単にいうと、壁のモニターに映し出される映像と連動したインタラクティブなコンテンツが楽しめる体験型企画展だ。
コンテンツとしては5種類のアクティビジョンやインスタレーションが楽しめるようになっている。中央に大きく設置されたボールのようなものが設置された「カラーズサークル」と呼ばれるインスタレーションだ。こちらには12個のモニターがまわりを囲むように並べられており、1分間に1階キャラクターが横断して回転する。そのときに触ることで、色が滲むといった体験ができるようになっていた。
「カラーズロード」は、実際に自転車を漕いでいくことでモニター内に表示される道を進んでいき、ポケモンとすれ違うときにハンドルのボタンを押すといったアクティビティだ。心地よいリズムとカラフルな美しい映像が表示され、その世界間に没入することができるのが特徴である。
「カラーズフォレスト」は、木をイメージしたバルーンを揺らすことで画面内に木の実が落ち、隠れていたポケモンたちが現れるといった内容のアクティビティである。こちらもその名の通り、カラフルな色が楽しめるようになっている。
「カラーズレイク」は、釣り竿でポケモンを釣り上げるアクティビティだ。画面内もカラフルな映像が流れているが、ポケモンを釣り上げるたびに世界にカラフルな色が溢れていくような作りになっており、子どもたちも夢中で楽しんでいる様子だった。
「カラーズシティ」は、画面に向かってボールを投げることで隠れていたポケモンたちが飛び出してくるアクティビティだ。他のコンテンツ同様に、ポケモンが飛び出してくる度に、街がどんどんカラフルな世界になっていく様子が楽しめるのが特徴である。
こちらの「Pokémon Colors」は入場料が掛かるものの、多くの家族連れが訪れてそれぞれのコンテンツを楽しんでいた。また、単にコンテンツを遊ぶだけではなく、エリアの隣にはグッズ販売コーナーも用意されており、一緒にショッピングも楽しめるようになっている。体験出来る期間も残りわずかとなっているので、みなとみらい周辺に遊びに行くときはこちらの施設もチェックしておくことをオススメする。
みなとみらい駅改札近くで展開されている「ポケモンセンター出張所」＆「ピカチュウスイーツ」
みなとみらい駅の改札を出ると、すぐその近くで展開際されているのが「ポケモンセンター出張所」と「ピカチュウスイーツ」だ。どちらも8月14日までの期間限定ショップとなっており、毎日11時から18時まで営業している。ちなみに、みなとみらいの街を歩いていると、多くの人がピカチュウの紙製の帽子を被っている姿を見かけたのだが、この「ポケモンセンター出張所」すぐ真横でも同じものが配られていた。
「ピカチュウスイーツ」で販売されているのが「コオリッポのひんやりアイス ～ほんのりしょっぱいソーダ味～」（税込800円）だ。ポケモンのコオリッポをモチーフにしたアイスなのだが、まさにその見た目が秀逸だ。味も、アイスでありながら塩分も取りたいこの時期にピッタリなほんのりしょっぱさが混じっているところもユニークである。
残念ながら「ポケモンWSC」関連のグッズは取り扱っていないものの、大量の『ポケモン』グッズが売られているのが「ポケモンセンター出張所」である。今回の取材はお店が閉まった18時から行われたのが、その直前に様子を見ていると、残り数分で閉店になるといった時間でも、駆け込みで訪れる人を多数見かけることができた。
駅の改札に近いため、「ポケモンWSC」や、今回のみなとみらいで行われているイベントをひと通り楽しんだ後、お土産を買うのにちょっと寄っていくのにもちょうどいい場所となっている。
想像以上の感動がそこにはあった！ ダンスと音楽そしてドローンによる演出が一体となったナイトショー「We Move!!」
この日行われたメディア向けツアーのハイライトを飾ったのが、「We Move!!（Pokémon Fantastic Live Show）」だ。最初は単純にドローンを使ったアート的なものだと思っていたのだが、実施には多数のピカチュウとダンサー、そして音楽とドローンによるアートが一体となったスペクタクルなエンターテイメントショーであった。
こちらは8月14日までの毎日1回上映されるもので、事前申し込みでチケットを持っている人のみ参加できるイベントとなっている。イベント開始前、会場に集まったファンたちにサービスをするために二匹のピカチュウが登場し、記念撮影などを楽しんでいる様子も見られた。また、ダンサーたちがウェーブで会場を盛り上げるなど、徐々にショーの世界に溶け込んでいきやすい環境作りも行われていた。
照明がやや落とされBGMの音量が下がっていき、ダンサーによる演技からショーが幕開けとなった。白い衣装に白く光るボールを持った幻想的な踊りが繰り広げられていく中、ときおりアクロバティックなダンスシーンも披露。照明が黄色くなり、サンバ風の音楽に変わると共に、様々な場所から大量のピカチュウたちが列をなして行進してくる。
ピカチュウやダンサーたちは、それぞれの四方に散らばっていき、観客のより近くでもパフォーマンスを披露。そのため、間近で写真や動画なども撮りやすいようになっていた。また、ショーが進んで行くにつれて、会場に内に登場するピカチュウの数もどんどん増加。さらにお祭り気分も盛り上がっていく。
アンビエントな音楽が流れ、ピカチュウとダンサーたちが中央に集まっていくと、上空に現れたのがドローンだ。最初は煌びやかな光りを放っていたが、それが雷の形に変化。それが回転をしているなか、「3、2、1」のカウントダウンとともにピカチュウの絵に一瞬で切り替わった。
このドローンによるアートだが、実際に目の前で見ていると微妙に動きが付けられているということもあり、かなり立体的に見える。そのため、通常の光りで作り出した絵とは全く異なり、3D的な感覚で見ることができるところが非常に面白い。
その後もドローンが様々なポケモンたちの絵に切り替わる度に、会場内からは大きな歓声が沸き起こった。ドローン自体が一瞬で場所を移ったかのように離れた場所に絵が表示されるため、単純にその様子を見ているだけでも楽しめるような感じだ。
ドローンパフォーマンスの後半、ふたたびハッピーな雰囲気の楽曲が慣れだしたのに合わせて、ダンサーとピカチューたちがふたたび会場内を移動。夜空には大きな二匹のピカチュウの絵が映し出される。
クライマックスは、ドローンが「POKÉMON WCS 2023 YOKOHAMA」の文字を写しだしたあと、ピカチュウたちに変化。最後は巨大なモンスターボールに代わり、「POKÉMON with YOU」とピカチュウのシルエットを映し出して終了となった。
比較的短い時間のショーではあったが、それを感じさせないぐらい濃厚な時間となっており、可能ならば多くの人にこの体験をしてもらいたいとか感じさせる素晴らしい内容であった。
さてこちらの「WCS横浜みなとみらいイベント」だが、先ほども触れたが多くは8月14日または18日までの期間限定で行われているものばかりだ。「We Move!!」のように、一部事前申し込みが締め切られているものもあるようだが、『ポケモン』やピカチュウが好きなら、ぜひこの機会にイベントに参加してみてほしいものばかりである。
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