みんな……『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット ゼロの秘宝』、楽しみにしてる!?
『ポケットモンスター』シリーズの最新作、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』。パルデア地方を舞台に「宝探し」へと出かける今作の有料追加DLC、それが『ゼロの秘宝』! そして今回は、その前編にあたる「前編・碧の仮面」を株式会社ポケモンで体験してきたのです!
……え、マジすか。DLCの体験ですか。なんかこういうのって大体「ゲーム本編」を発売日より前に体験させてもらえはするけど……なんと今回は「DLCの体験」なのです。すげえ、DLCすら体験させてくれるのか……流石ポケモンだぜ……。
まぁもう大体の方が「早くキタカミの里を見せてくれ」と待ちきれんばかりの状態のはずなので、とっとと本題に移りましょう! もはや余計な前置きは不要ッ! 林間学校……楽しみましょう!!
「馴染み深い田園風景にポケモンがいる」って……ヤバい
「前編・碧の仮面」というサブタイトルからわかるように、今回の『ゼロの秘宝』は前後編のふたつにわかれたコンテンツが用意されています。
『ポケットモンスター ソード・シールド エキスパンションパス』にて配信された「鎧の孤島」「冠の雪原」は基本的に別々のストーリーが描かれるものでしたが、なんと今回のDLCは「ひとつづきの物語」が描かれる! つまり『ポケットモンスター』というタイトルとしては、結構新しい試みなのです。
そして「前編・碧の仮面」は、パルデア地方を飛び出し林間学校で「キタカミの里」を訪れるところから物語がスタート! 林間学校……私、現代っ子だから林間学校なんて行った記憶がありません。私の人生初の林間学校、キタカミの里です。そして林間学校の課題でもある「オリエンテーリングツアー」に参加しちゃいましょう!!
う~ん、実に青春。実に学校生活。実にアカデミってる。
それでは早速、キタカミの里にレッツゴー!!
うわぁ……なんか馴染み深い風景…………。
特に……特にこの「電柱」ね。「なんだか日本人にとって馴染み深い田園風景が広がっている」ことが発売前から話題を呼んでいるキタカミの里ですが、改めてまじまじとゲーム画面を見るとすごい。田舎だ。初めてきたはずなのに、眼前には見覚えのある田舎が広がってる。
あとほら、バス停の時刻表を見ればよくわかるんですけど……明らかに本数が少ないんです。こんなとこまで田舎あるあるしなくていいから!!
実は私、この体験会の前日まで実家に帰っていたんです。そして里帰りして翌日株式会社ポケモンに行ったら、また見覚えのある田園風景が出てきた。勝手にとんぼがえり(タイプ:むし)した気分だよ。
なんかもう……この「田舎の田園風景にポケモンが生息している」という光景だけでちょっとグッと来ちゃうところがあります。
田んぼにはウパーやヘイガニが生息していて、その周りをヤンヤンマが飛び回っている。ちょっと安心感のあるこの景色に、そのままポケモンが生息している。夢? 夢なのか……? もしかしたら私は実家に帰ったままで、ずっと変な夢を見ているのではないか……?
やっぱり『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』最大の特色は、「フィールドがオープンになったことで、生息しているポケモンのスケール感をそのまま描くことができるようになった」という部分だと思っています。
普段ポケモンはどんなところで暮らしていて、どんな風に生活しているのか。それをゲーム内で、そのまま見ることができる。
そしてキタカミの里では、パルデア地方とはまた違った形で「ポケモンの生態」を観察できる。ちなみに個人的には田んぼの中にいるヘイガニが一番好きです。やっぱり馴染み深い光景だから、ポケモンの生息場所ひとつ取っても「こう来たか!」と一本取られたかのような気分になってしまいます。
ほら、家の屋根の上とかにロコンいたりするんですよ……?
もう……なんか意味もなく感動しそうになってきた。ポケモン最高です。
田んぼに生息するポケモンたちを観察しつつも、バス停からキタカミの里の「公民館」へと向かうことに。まさかポケモンの世界で「公民館」という言葉を聞く日がくるとは思わなかった。そして公民館で待ち受けていたのは……「ゼイユ」と「スグリ」!
なぜかいきなりゼイユがバトルを吹っかけてきて公民館の前でバトルすることに。これが田舎の洗礼ってヤツですか。このふたりは『ゼロの秘宝』前後編を通して登場するらしいのですが……なんか既にキャラが濃い。
パルデア地方の人は特にキャラが濃い印象があるのですが、キタカミの里の人もキャラが濃い。もう「目と目があったらポケモン勝負」の時代は終わったんじゃなかったのか。
ちなみに、この時ゼイユは「チャデス」というポケモンを繰り出して来ました。おそらくもう「チャデス」の存在は発表されていると思うのですが……当日はいきなり日本茶っぽいポケモンが出てくるのだから腰を抜かす! 田園風景だからか!? 紅茶の次は緑茶か!? 柱……立ちますか!?
そして「前編・碧の仮面」にて新たに登場する機能が、この「ロトりぼう」!
以前から自撮り機能自体は搭載されていましたが、スマホロトムにこの自撮り棒ならぬ「ロトりぼう」をセットすることで、さらに広い画角での撮影が可能となりました。何よりこの「棒を使ってる感」が良い。「スマホロトムは元から浮いてるのにわざわざ棒を使う必要はあるのか」というツッコミは厳禁です。
このロトりぼうと併せて活用したいのが、「ポケモンに合図」【※】できる新機能。フィールドで連れ歩いているポケモンに対して合図を出すことで、ちょうどいい画角に収まるようにその場で待機してもらえちゃいます。もう「写真撮りたいのに全然いい画角にならないんですけど!?」現象に悩まされることはありません!
ロトりぼうと合図を駆使して、いい具合に映える写真を撮っちゃいましょう。
※「ポケモンに合図機能」
「ポケモンに合図」は、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット ゼロの秘宝』「前編・碧の仮面」が配信された時点での最新の更新データをダウンロードすることで、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』でも遊ぶことができます。
いやめちゃくちゃ「民家」やん
私がキタカミの里で最も推したい部分って…………「民家」なんです。
見てよこれ、めちゃくちゃ「民家」じゃない!?
知ってる……こういう家、知ってる………。あっ、ヤバい。記憶が……実家の記憶が蘇ってくる……。友達とスマブラやったわ……あぁ、小学校の頃『ポケットモンスターブラック・ホワイト』で何度も対戦していた記憶がありありと蘇ってくる………。まずい、帰ってこれなくなる!!
とにかく、ただ里を歩き回っているだけでなんだか懐かしい気持ちになってきます。リアルに、里帰り気分です。まだ里着いたばっかりなので泣いちゃいけません。
さらに驚いたのが、キタカミの里にある「ショップ」です。
その名も……「桃沢商店」!
めちゃくちゃ「商店」じゃない!?
うわっ、ヤバい! 想像の倍くらい「田舎」に気合いを入れてきてる!!
これ……上の画像よく見てください。ピカチュウのお菓子とか、モルペコのお菓子とか、なんかパックの飲み物とか、アイス入ってそうなボックスとか……あ、あぁ……。もう、「ポケモンの田舎」なんですよね。本気で作った、「ポケモンの田舎」がここにあると思います。
あやうく里の風景だけで何時間も過ごしそうになってしまったので、そろそろ本筋に戻りましょう。今回の本題、それが「オリエンテーリングツアー」。キタカミの里のあちこちに配置されている看板を巡りながら、里に伝わる昔話を勉強していきます。
そして主人公のツアーに同行してくれるのが「スグリ」くん。なんだか内気そうな彼ですが、主人公には好意的に接してくれるのでかわいいです。主人公のことが好きなキャラ、無条件で好きになります。
キタカミの里には、「鬼から里を守ってくれた英雄『ともっこさま』」という昔話が残されており、この昔話の詳細をスグリくんに案内してもらいつつ、学んでいきましょう。
事前に公開されているでんせつのポケモン「オーガポン」に加え、「イイネイヌ」「マシマシラ」「キチキギス」の4匹のポケモンがこの昔話に関わってきます。この辺もいろいろストーリーがあるのですが……あとは実際の配信をお楽しみに!
こいだば外さ出ても進まねんでねぇな……
まぁ、要はこのオリエンテーリングツアーでキタカミの里のあちこちを冒険しましょうという話なのですが……ってこれ、りんご園でねえが!?
こったん東北さ行けばいくらでも見れるっきゃさ!?
あぁごめん……テンション上がりすぎてつい故郷の言葉が……。街を出たら、なんだか見覚えのあるような光景が広がっていた。こんなに……こんなに特定の民を喜ばせてくれていいのだろうか。あ、ちなみにリアルりんご園(畑)もこんな風にカゴにりんご入れるのですよ。北国の唐突なマメ知識。
ちなみに先ほどからチラチラ映り込んでいますが、今回新たに登場する「カミッチュ」とも共に戦うことができました。このポケモンは「カジッチュ」の新たに発見された進化形で、「りんごあめ」のような姿をしています。
ちょっとお祭りチックな雰囲気があります。そして特性「かんろなミツ」は、最初に登場した時に相手の回避率を下げることができちゃいます。上手いことミツの香りを振り撒いちゃいましょう。
このオリエンテーリングツアーは「里のあちこちにある看板」を巡るので、必然的にキタカミの里全体を回っていくような形となっています。その中でも特に印象的だったのが「舞出山道」。上の画像の後ろにあるやつですね。何よりも……「名前」ですよね。
「舞出山道」。
ポケモンの世界観でここまでガッツリ漢字を使った地名が出てくること自体、なんだかちょっと新鮮です。そしてこの舞出山道にあるのが、「恐れ穴」という場所。なんとそこは「鬼のすみか」と呼ばれており、スグリくんと主人公はオリエンテーリングツアーついでにそこへ向かうのですが……………ハハハ、あとは配信をお楽しみに。
ちなみにこの「舞出山道」、やはり「山道」を名乗るだけあって中々に高低差などを活かしたマップ構造となっております。そして当日はやっぱり初見プレイだったので……………山で迷いました。山で遭難しました。なんとかして株式会社ポケモンの人に助けてもらいました。サンキュー株式会社ポケモン!
食いしんぼうポケモンからきのみを守れ!「鬼退治フェス」
そしてここからはキタカミの里の名物(?)である「オモテ祭り」へ。
これは「キタカミセンター」という場所で開かれており、そこで開かれるお祭りなので……もうおわかりでしょう! 懐かしい風景、林間学校、そして夏祭り。これが……これが林間学校か……。オレ、人生初の林間学校がキタカミの里で良かったよ━━━。じゃない! また帰ってこれなくなる!!
このオモテ祭り、どうやら「みんなでお面をつけて参加する」という不思議なルールがあるようです。ちなみにこのルールも昔話由来のものだそうです。キタカミの里における「昔話」の存在は、かなり生活や文化に根付いているような空気をひしひしと感じます。
そして「お面をつける」というルールの通り、参加者のみんなもいろいろなお面をつけています。「ともっこさま」を模したお面、昔話に登場する「鬼」を模したお面、ピカチュウのお面をつけている子供たち……まさに「ポケモン世界の夏祭り」がそこで開かれています。
そしてここで注目したいのが数々の屋台。やっぱりこちらもポケモンの意匠を取り入れた屋台がズラりと並んでいるのです。カミッチュのりんごアメ、シャリタツの水風船、エレズンのアイス……もうあちこちに「ポケモンの屋台」が並んでいます。夢みたいな光景です。これもうリアルでも出店してくれよ。
あとこのアイス……「お祭りでしか見ないアイスの屋台」の形してて最高です。日常の中であのアイスを食べてもなんとも思わなさそうだけど、お祭りの中で食べるあのアイスのおいしさはなんかすごい。あぁ……あのアイス食べたくなってきた……。なんか「お祭り行きたさ」すらゲームの中で高められる。
そしてお祭りを楽しみつつも、今作から新たに登場したミニゲームこと「鬼退治フェス」に挑戦!
冷静に考えたら「鬼退治フェス」ってすごい名前ですね。鬼退治の祭りて。
すごく端的に言えば、これは「広大なフィールドのあちこちに配置されている“オニバルーン”を割ってきのみを集め、きのみ台まで運ぶ」というゲームです。この「オニバルーンを割る」という工程が、キタカミの里に伝わる昔話に見立てられているのでしょう。なんなんだこの奇祭は……。
この鬼退治フェスをクリアすることで、ポケモンの能力の基礎ポイントを高めてくれる「もち」が獲得できます。お気に入りのポケモンにもちを食べさせてあげて、基礎ポイントを上げましょう。
そして、逆に基礎ポイントをリセットする「まっさらもち」が獲得できるチャンスもあったりするのです! 「基礎ポイントをリセットするもち」ってなんかすごいですね。どんな味がするんだ。
もう少し具体的に「鬼退治フェス」のルールを説明しましょう。
プレイヤーが割らなければならない「オニバルーン」は、主に4色にわけられています。この4色オニバルーンから手に入る4色のきのみを、決められた数だけ台に運んでいきましょう。この「4色のきのみをそれぞれ決められた数だけ台まで運ぶ」ことが大事です。
とはいえ、ただ「風船を割ってきのみを台まで運ぶ」だけではありません。台に置かれたきのみを狙って、食いしんぼうなポケモンたちがきのみを食べに来ちゃうのです。頑張ってたくさんのきのみを集めても、ヨクバリスやゴンべなどに食べられてしまえばなくなっちゃうのです! 急に緊迫感が出てきた。
このきのみを狙ってくる食いしんぼうのポケモンたちは、コライドン・ミライドンで「ほえる」ことによって追い払うことができます。上手く台を防衛しつつ、きのみを集めていきましょう。
そしてこの「鬼退治フェス」はマルチプレイで挑むことも可能!
ソロプレイの際はきのみ集めから防衛までを単独で担当しなければなりませんでしたが、マルチプレイで挑めば「きのみ集め役」「食いしんぼうのポケモンからの防衛役」といったようにそれぞれのプレイヤーで役割分担をすることができます! マルチプレイをすると結構盛り上がるかも?
さらに鬼退治フェスには「中級」と「上級」が存在しているのです。より高いレベルに挑めば、その分報酬も豪華になります。体験当日もマルチプレイで挑んでみたのですが……難易度が上がるたびに要求されるきのみの量も、そしてそれを食べにくるポケモンの数も、どんどん増えていく!
しかも、上級ではとうとうカビゴンがきのみを食べにくるのです!!!
もしかしたらフードファイターが来店した時の店主の気持ちはこんな感じなのかもしれない。上級に関しては、流石にもう「フェス」というより「バトル」の様相を呈し始めます。しかしそれでも立ち向かいます! だってそれが「鬼退治」なのだからッ! すべてはもちのために!!
俺たちの鬼退治はこれからだ━━━━━━!!!
……いや、まだ終わってないですからね。
打ち切りとかじゃないです。
さて……「前編・碧の仮面」の体験レポート、いかがだったでしょうか。もう私としては、「早くキタカミの里に里帰りしたい」という気持ちでいっぱいです。別にキタカミの里は故郷でもなんでもないんだけど。そのくらい、「雰囲気作り」にものすごくこだわっているのです。想像以上に、「キタカミの里」の風土や空気感が作り込まれていました。林間学校、行ってよかった。
明らかに「見慣れた光景」ではあるけど、ポケモンの世界ではこの光景を見たのは初めてかもしれない。懐かしいようで、なんだか新鮮。目新しいようで、どこかノスタルジック。相反するようで、暖かいようで……そして、ちょっと不思議で怖い感じもある。キタカミの里からは、そんな空気を感じました。
あ、ちなみに今回のDLCは「クリアしていなくても」遊ぶことができるそうなのです。つまり、パルデア地方で冒険している途中でもキタカミの里には来れちゃう……ということなのです。【※】
もちろんキタカミの里でゲットしたポケモンで、パルデア地方での冒険に出発しちゃうのも大いにアリ! なんかまた最初からやり直したくなってきます。
そんな「前編・碧の仮面」は9月13日に配信開始!
キタカミの里での林間学校を、楽しんじゃいましょう!!
※「DLCのプレイ開始について」
「前編・碧の仮面」のメインストーリーを進めるには、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』で「課外授業の宝探し」が開始している必要があります。「課外授業の宝探し」が開始するまでのプレイの目安時間は約3時間です(個人差があります)。
どうしてもタロの話がしたいんや
どうしても、「後編・藍の円盤」の話もしておきたかった。
「前編・碧の仮面」に続くこちらの後編では、学校の大部分が海の中にあるという先進的な「ブルーベリー学園」での学園生活を楽しむことができるのです。海中学園って……夢がありすぎる。ちょっと懐かしい雰囲気を感じさせるキタカミの里とは、ある意味対称的です。
そして学園内には「テラリウムドーム」という4つのエリアに分かれた海中庭園が用意されており、たくさんのポケモンたちが生息しているそうです。このドームは「強いトレーナーを育成する」という目的も含まれており、もうそれはそれは熾烈なバトルが展開される……と思われます。
さらにこの学園内には「四天王」がいるのです!
そしてこれはブルベリーグの四天王のひとりである「タロ」!
かわいい!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「後編・藍の円盤」、超楽しみ!!!
タロがかわいかったので、突然最後に後編の話をしました。もうタロの話をしたかっただけです。記事の流れ的には明らかにオマケなんですが、それでもタロの話をしたかった。かわいいから。以上! 「後編・藍の円盤」も……お楽しみにッ!!
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