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『龍が如く』を追ってたら人生が豊かになったので布教させてほしい。悪役含め、みんなのことがメッッチャ好きになっちまう重厚な物語+極道がBLゲームの声優までこなす、アクセル全開のサイドストーリー=唯一無二の人生コンテンツ

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『龍が如く8』が……安いッッッ!!!
本作は、「桐生一馬」の新しい一面に出会えるゲームです。

『龍が如く』レビュー・評価・感想:みんなのことが好きになっちまう重厚な物語とアクセル全開のサイドストーリーが魅力_001

えっ。撃たれても、刺されても、殴られても、不死身だった桐生チャンが……ガン……?

しかも終活してる? エンディングノートを書いている? 余命宣告も? あ、半年ですか?
あの堂島の龍が…………?

『龍が如く』レビュー・評価・感想:みんなのことが好きになっちまう重厚な物語とアクセル全開のサイドストーリーが魅力_002

認めないぞ、そんな現実は!!

本作『龍が如く8』では、そんな桐生の「終活」が描かれ、その中で過去作のキャラクターたちが集結します。
じゃあ……プレイしなきゃいけないじゃないですか。

「龍が如くスタジオ」は、なぜこうもファンの感情をぐちゃぐちゃにしてくるのか。衝撃的な事実を突きつけたかと思えば、懐かしい顔ぶれを揃え、最終的には「プレイするしかない」と思わせてくる。

一体どうして、『龍が如く8』に、桐生一馬という人物の行く末に、こんなにもファンが心を揺さぶられるのか。それは、『龍が如く』シリーズが、ず──っと“桐生一馬の人生”そのものを描いてきたからだと思うんです。

プレイヤーもシリーズを追うごとに、彼に対して並々ならぬ愛着を感じるようになっている。だってプレイヤーは、桐生の人生を追体験し続けているから。

『龍が如く7外伝 名を消した男』のスペシャル体験版で遊んだ日なんて、すでに体調が鬼悪そうな桐生ちゃんの姿を見せられ、90dB(※スマートウォッチ調べ)の声量で雄叫びを上げました。

そんな本シリーズを未プレイの方にまず伝えたいのは、本作は20周年を迎える長寿タイトルにもかかわらず、参入ハードルが超低いということです。

PS4かPS5、もしくはそこそこの性能のPCが1台あれば、初代『龍が如く』から最新作『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』までナンバリングタイトルを全部遊べます。全部です。しかも、夏休みやら年末年始やら、定期的に各タイトルが半額以下になることもある。現に今、こうして『龍が如く8』が安い。福利厚生が手厚すぎる。

極道の人生を描く本作。シリーズ未プレイの方にもその魅力がわかるよう振り返りつつ、実在の人物が演じるという本作の特徴によって広がった「世界」についても、語らせてください。

文/八羽汰わちは
編集/anymo

※この記事は『龍が如く』シリーズの魅力をもっと知ってもらいたいセガさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。


極道の世界に生きるキャラの「死」を含めて人生を描き切るから、全員のことがめっちゃ好きになる

筆者が本シリーズに興味を持った当時、若き日の桐生と真島を描いた『龍が如く0誓いの場所』から『龍が如く5夢、叶えし者』までがすでに発売していました。「今から追いかけるの、ちょっと面倒じゃね?」と思わせる本数でしたが、その心配も遊び始めて一瞬で掻き消え、現在に至る熱烈シリーズファンに。

その原動力は、熱い男たちの人生を描く物語です。
『龍が如く』シリーズで描かれるのは極道を含む「裏社会」の世界。何かしら大きなトラブルや思惑があり、その裏社会に足を踏み入れた登場人物で埋め尽くされています。

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自分の信念に沿って生きている極道たち。ストーリーではそんな彼らの生まれから現在、ときには死に至るまで……つまり、人ひとりの人生を描ききっているので、みんなのことがメッッッッチャ好きになってしまうんです。

例えば、『龍が如く6 命の詩。』小栗旬さん演じる染谷巧。初見で何かと突っかかってきて「嫌な奴すぎる~~!」と思っていましたが、極道として生きる理由は何なのかを見せられている内に「そんなことがあったのか……ほなそうなってもしゃあないわ……」って気持ちにさせられる。最終的には染谷のことめちゃくちゃ好きになったし、ずるい。

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『龍が如く6』

物語としては悪役ポジションでも、彼らの人生を知ってしまうともう純粋な悪に見えなくなるんですよね。

シリーズとして見ていくとぽっと出なキャラに魅了されることが多いのは、「どうしてこういう人間なのか」という背景がよく見えるからでしょう。よく人が死ぬけど、逆に言えば「死」の瞬間までひとりの人間の一生を描き切っている。これは『龍が如く』だからこその魅力のひとつです。

「死ぬな、終活を始めるな」そんなプレイヤーの声は桐生に届かずとも、過去の仲間が届けてくれる

『龍が如く8』での桐生は弱っているので、コミュ力お化けの春日一番をはじめとする仲間たちと行動を共にします。「癌」という大きすぎる事実は、あのひとりで何でもできる桐生がRPGで必須のパーティに属する理由と、生きるか死ぬかわからない緊迫感溢れるストーリーを生み出しています。

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しかも桐生は、終活として“エンディングノート”を書き始めます。おい、エンディングって“終わり”って意味だぞ。桐生、終わるな!

このエンディングノートはサイドストーリーとして進んでいき、桐生の人生を彩った歴代キャラクターたちが続々と出演します。偶然にも桐生の話をしている過去の顔見知りと同じ場面に居合わせ、盗み聞きのように「みんな桐生チャンのことが大好きなんだよ」という気持ちを、桐生自身が知っていきます。

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個人的に一番刺さったのは『龍が如く5』で父親のようなポジションで接してくれた、永洲タクシーの中嶋社長が出てきたシーンばい。あのシーンはよかね。

BLゲームの声優、地方のゆるキャラ。サブストーリーで見せられる振り幅がヤバすぎる

これまでの記述からもわかるように本編は重い!……のですが、どの作品でもサブストーリーだと急にアクセル全開、止めるな危険みたいなノリになるのも本シリーズの特徴です。

基本シリアスめいた表情と発言を見せる桐生が、街を歩いているだけでBLゲームの声優をさせられたり、怪しげなモデルになったり、地方のゆるキャラになったりします。

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尾道仁涯町のゆるキャラ「小野ミチオ」の中の人は桐生一馬。

この人振り幅どうなってんの?

持ち前の強さから名前だけで恐れられていた元伝説の極道・桐生一馬は、実はとってもお人好し。困っている人がいたら見過ごせず、人助けをしていたらトンチキチシュエーションに巻き込まれていきます。

導入から結末まで全てがおかしいのに、違和感なく繰り広げられるサブストーリーに仕上げてしまう桐生のポテンシャル、えげつない。

役者やアーティストなどが演じるキャラクターたちも超魅力的

そんな濃密でジャンル振れ幅もデカすぎるストーリーを桐生たちと共に彩っているのは、役者やアーティストなどが演じるキャラクターたち。声だけではなく、フェイスキャプチャーで役者の表情ごとゲームに落とし込まれていることもあります。

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だからこそ、出演陣の今まで見たことがない姿なんかも、『龍が如く』では見られるわけです。

そんな『龍が如く』だからこそ、シリーズを追うごとに「もっとこの俳優さんの演技が見たいんだが!?」と観たいドラマが増える増える。

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『龍が如く8』では、重要人物である海老名正孝の胡散臭い、それでいて掴みどころのない演技にしてやられ、長谷川博己さんが大好きになりました。

「もう殺すしかなくなっちゃったよ」が急に流行るからさぁ、真面目に分析しちゃったじゃん

先述のとおり、『龍が如く』はフェイスキャプチャーを使っているものの“ゲーム”なので、同じ方が演じていても、実写ドラマとはまた違った味わいになっています。キャストの演技にゲームならではの誇張表現が混ざっているからこそ、ここでしか見れない、まさに『龍が如く』ならではの表情を見ることができるのです。

ところで。

皆さんは、SNSを眺めていると高確率で流れてくる「もう殺すしかなくなっちゃったよ」をご存知ですか?
画像を貼ればすぐに思い出せると思います。

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ほら。思い出したでしょ?

彼の正体は『龍が如く0』に登場する佐川司です。モデルは鶴見辰吾さんで、その持ち前の演技力と、リアルな迫力ある表情が生み出したキャラクター性はシリーズでも屈指の人気を誇っています。

この佐川の絶妙な眉や口元の動きが作る表情こそ、実写という現実とフェイスキャプチャーによる技術が合わさったからこその絶妙さなのかもしれません。

現実で見慣れたリアルな顔×『龍が如く』のシーンならではの表現は、こうしてミームになるほどユニークで、プレイヤー以外にも波及するキャッチーさを持っているのでしょう。

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物心ついた頃からゲーム&アニメ両刀マンとして忙しくも充実したオタクライフを送ってきた筆者は、『龍が如く』と出会ったことでドラマにまで趣味の幅が広まりました。誇張でもなんでもなく、本シリーズのおかげで人生がより潤っています

最初は「あのキャラを演じた俳優さんが出てるからこのドラマ見よう!」という動機だったはずが、次第にドラマ自体に興味を持ち、今では『龍が如く』に(執筆現在では)出ていない好きな俳優さんがたくさんいます。その方々にも「この人、『龍が如く』に出てくれないかなぁ……」と願望を抱くまでがワンセットになりました。

“死”という人生における逃れられない、けれど向き合うには大きすぎるテーマを掲げながらも、蓋を開けるとアクセル全開で極道たちの魅力と人生を強く描く『龍が如く8』。

本作がなんと50%オフの4,840円(通常価格9,680円)のセール中。シリーズの他のタイトルも値下げされているのでこのセールを機会に、『龍が如く8』だけでなく、『龍が如く』シリーズ自体にお気軽に手を出しちゃってみてください。世界、広がります。


ライター
はちわたわちは(回文)メディアへの憧れとゲーム好きが融合してゲームライターに。幅広く手を出すが一番好きなジャンルはJRPG。特技はヒトカラ12時間。
Twitter:@8wataw8

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