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「あれ? 思ったより遊びやすいな?」――戦国SLG×RPGの『信長の野望 真戦』をガチで始めたら“村ゲー”に対する印象が変わりそう

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12月19日、Qookka Gamesの新作スマートフォン向けアプリ『信長の野望 真戦』の配信がスタートした。

このタイトルを目にして、「あれ、『信長の野望』ってコエテクじゃないの?」と疑問を抱く人もいるだろう。本作は、コーエーテクモゲームスの『信長の野望・新生』公式ライセンスを受け、Qookka Gamesが新たに開発・運営を行うタイトルだ。つまり、『信長の野望・新生』の魂を継承した正当な“お墨付き”作品なのである。

戦国SLG×RPGという新境地。『信長の野望 真戦』は、これまでの村ゲーと何が違うのか?_001

基本的なゲームシステムは、サーバー内の覇権をかけてプレイヤー同士(一門)が領地を奪い合う、戦略シミュレーション。いわゆる“村ゲー”と呼ばれるジャンルに属しつつ、今作では“戦国SLG×RPG”という新たなコンセプトを掲げ、物語性やキャラクターの成長といったRPG的な醍醐味を融合させているのが特徴だ。

Qookka Gamesといえば、戦略SLGジャンルの『三國志 真戦』で知られるメーカーである。戦略SLGとしての圧倒的なノウハウを持つ彼らが、日本を舞台にどのような「信長」を描くのか──。村ゲーファンはもちろん、歴史シミュレーション好きにとっても見逃せない一作となっている。

そこで電ファミでは、いちプレイヤーとして本作をガチプレイ。数回にわたる連載形式で、その体験レポートをお届けする。「村ゲーは難しそう」「信長の野望はハードルが高そう」と感じている人、そして“戦国SLG×RPG”というキャッチコピーの正体が気になる人は、ぜひチェックしてほしい。

文/そりす
編集/kawasaki

触った村ゲーの数は多いが、腰を据えて遊んだことはなかった筆者による体験レポート

村ゲージャンルのゲームサイクルは、基本的にどんなタイトルであっても共通していることが多い。拠点を拡張したら、資源の回収量を増やしてさらに拠点を拡張していく。こうした流れは本作でも踏襲されている。

筆者はこれまで、いちプレイヤーとしてガッツリと村ゲーを遊び抜いたことはなかったが、触れたタイトルの数だけならそれなりに多い。それゆえにジャンルの性質は理解しつつも、正直なところ、「タイトルごとの細かな差異を把握する面倒くささ」への不安が拭えずにいたのだ。

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しかし、『信長の野望 真戦』では、プレイヤーが独り立ちできる時期まで、ストーリー感覚で各システムを“みっちり学んでいける”。村ゲーでここまで懇切丁寧な導線が引かれたチュートリアルガイドも、今の時代には珍しいかもしれない。

物語を軸とした村ゲーのチュートリアル手法は、決して珍しくはない。ただ、過去にプレイしたタイトルの中には、共通の基本要素をストーリーに無理やりねじ込んだだけの、“形だけ”のガイドも少なくなかったのだ。

確かにそれだけでも理解はできる。……が、物語を読んでいる途中で唐突な説明が挟まれる“あの感覚”は、間違いなく没入感を損なう。たとえば、戦国の絶体絶命の最中に、セクシー美女がたどたどしい日本語でシステムを紹介し始める場面を想像してみてほしい。

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でも、本作に関してはそういう心配がない。
単純明快なミニゲームから、町づくりにおける一つひとつの要素とその役割を、物語の中に自然と溶け込ませて教えてくれる。新人大名にめちゃくちゃ優しい設計なのだ。

チュートリアルのTIPSを飛ばすプレイヤーは多くても、物語を飛ばすプレイヤーは少ないはず。そうした心理を突いた丁寧な動線づくりに、「おや、これは村ゲーの中でもかなり遊びやすい一作かもしれないな?」という手応えをひしひしと感じている。

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世界観と物語の没入感にはかなり気を遣っているチュートリアル
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今後紹介していくが、ミニゲームの数も豊富

現在はまだまだ駆け出し大名で戦力も心許ないが、48時間限定で敵プレイヤーから攻撃されない「初心者保護」を活用し、サクサクとゲームを進められている。領土を増やして自分の勢力を広げていく戦略シミュレーションならではの醍醐味を、久しぶりに噛み締めているところだ。

また、個人的に戦国武将の知識や歴史については疎い方なのだが、ストーリーを通じて「一介の浪人から成り上がっていく様」をドラマチックに演出してくれているのを見ていると、ゲーム本編『信長の野望・新生』にも俄然興味が湧いてきた。『信長の野望 真戦』を一通りプレイした後、歴史の解像度が上がった状態で本編に触れたらどのように楽しめるのか、今から興味が尽きない。

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チュートリアルのストーリーがちゃんと物語として機能している
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プレイヤーキャラの着せ替え機能も

第1回ではゲームを始めたばかりの所感として、物語を絡めたチュートリアルの自然さについて触れてきた。次回からは実際にプレイしている中でのより踏み込んだ具体的な体験を深掘りしていきたい。
果たして、織田信長豊臣秀吉といった名だたる英傑たちが、私の配下として馳せ参じてくれる日は来るのだろうか。乞うご期待!

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ライター
塵と埃と霞を食べて生きています。座右の銘は「寝なければ時間は無限」。

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