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ビジュアルノベル『花束を君に贈ろう-Kinsenka-』発売記念イベントに参加して、声優・石見舞菜香さんの猫トークを聞いてきた。愛猫2匹の匂いは「焼き立てのパン」と「干し忘れた洗濯物」らしい

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2025年5月29日に発売されたビジュアルノベル『花束を君に贈ろう-Kinsenka-』(以下、『花束を君に贈ろう』)。先日、電ファミでもレビュー記事をお届けした本作がパッケージ版の発売を2026年4月30日に控え、2月22日に東京・秋葉原にて記念イベントが実施された。

イベントでは、作中のメインヒロイン「紅緒祀/ヒトデナシ」を演じた声優・石見舞菜香さんによるトークを中心に、作中キャラクターを題材とした択一型のクイズや、石見さんや作品のファン同士での交流などがおこなわれた。本稿では、そんなトークイベントの様子をお届けしていく。

なお、一部『花束を君に贈ろう』ネタバレに類する内容も含まれているので、気になる方は本作をプレイした上でご覧いただくことをオススメしたい。

取材・写真・文/そりす
編集/うきゅう


かたや無口、かたやお喋り。祀/ヒトデナシの“二重人格演じ分け”はどう作られたか?

『花束を君に贈ろう-Kinsenka-』発売記念イベントレポート:声優・石見舞菜香さんの猫トーク全開_001

「ソフマップAKIBA アミューズメント館」にて開かれた本イベントには、既にゲームをプレイした方から、まだ未プレイだという方まで駆けつけ、非常に盛況となっていた。なかには本イベントのために北海道から飛行機でやって来たという、熱心なファンの姿も。

石見さんは今回のトークイベントのような、ひとりで登壇するイベントの機会がなかなかないと語っており、イベント開始直前はやや緊張した様子を見せていたが、ファンの温かな拍手で迎えられ、ほがらかな雰囲気でトークイベントはスタートした。

『花束を君に贈ろう-Kinsenka-』発売記念イベントレポート:声優・石見舞菜香さんの猫トーク全開_002

本作の見どころのひとつに、石見さんが一人二役で演じる「紅緒祀(べにお まつり)」と、その心に住まう別人格「ヒトデナシ」の演じ分けがある。かたや無口な祀、かたやお喋りなヒトデナシ。ひとりのキャラクター内在するこの対称的な二面性を演じ分けるにあたって、石見さんは“キャラクター性重視の演技”を試みたという。

石見さんは作中でのキャラクターの描かれ方や心境の変化にまで踏み込んだ演技を心がけたとのことで、「祀ちゃんは最初全然喋らなくて(笑)。でも後半に進むにつれて祀ちゃん自身の人柄も見えてくるので、そういう変化みたいなものもすごい楽しく演じさせていただきました」と自身の演技方針を振り返った。

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作中における祀とヒトデナシは、どちらか一方の人格が表に出ると、もう一方の人格は眠りにつくという関係性となっている。本来直接的な意思疎通が難しい状態の2人だが、物語のなかではそんな2人が掛け合いを見せる場面も訪れる。

既にゲームをプレイした方なら印象深いワンシーンとして記憶に刻まれていることだろうその場面は、祀とヒトデナシの両者を演じる石見さんにとってもとりわけ印象的なシーンだったようだ。石見さんは興奮した様子で「めっちゃ良いシーンなんですよ!本当に素敵なシーンなのでドキドキしながら演じていました」と熱弁していた。

収録当時の思い出を振り返りつつ、会場にいるファンの共感を誘う石見さんの姿は、ひとりの演者というだけでなく、本作の純粋なファンのようでもあった。

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石見さんの愛猫2匹の匂いは「焼きたてのパン」と「干し忘れた洗濯物」。“猫の日”にちなんだ愉快なトークも

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トークイベントでは、来場者参加型の企画として、ゲームにまつわる3択クイズも実施された。

全5問形式で出題されたクイズのなかでも、4問目に出題された「この中で男子は誰?」というクイズが出題されると、会場からは思わず笑いが漏れていた。なにしろ、提示される3キャラクターがいずれも劣らぬ美麗な容姿ばかりなのである。

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本作を未プレイの方にとっては、なかなか難しい問題だ。選択肢は塚原碧、杏道目々、霧島梅雨の3キャラクター。石見さんも「正解を知らなかったとしたら塚原碧を選んでいたかもしれない」と話す。

そんななか、このクイズを未プレイで的中させた石見さんファンが現れ、石見さんも「ウソっ!どうして!?」と驚きの声を挙げた。興味津々の石見さんから。正解できた理由を問われたファンは「オタクの勘」とだけ簡潔に答え、石見さんも「強いでございます……!」と、しみじみ納得した反応を見せていた。

「分かる人には男子だと分かる」という点において、本作のキャラクターデザイン/原画を務めるさいね先生の画力の高さがあらためて浮き彫りになったと言えるかもしれない。

パッケージ版やNintendo Switch版の発売が4月30日ということもあり、まだゲームが未プレイだという来場者の割合も少なくなかった本イベントだが、3択クイズコーナーは、ただゲームにまつわる問題の成否を競うものではなかった。

クイズを皮切りに話題が派生していき、石見さんのパーソナルな雑談が軽快に展開されていくことで、作品の情報とともに石見さんの好きな花やお気に入りの服など、興味深いトークを同時に楽しめるコーナーとなっていた。

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イベント後半では、司会の質問に対して「A」か「B」の2択で石見さんが質問に回答するといったQ&Aのコーナーも実施された。質問の内容はどことなくゲーム中のとある場面やシチュエーションなどを思い起こさせるもので、本作のイベントならではの施策と言えるだろう。

1問目の「好きなものは先に食べる or 最後まで取っておく」から早々に「どうしよう!」と、頭を悩ませる石見さん。悩んだ末に“終わり良ければ全てヨシ”の精神で「最後まで取っておく派」として回答するに至った。

ちなみに、司会から好きな食べ物について問われた石見さんは「軟骨の唐揚げ」と即答し、会場の笑いを誘う一幕もあった。

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本イベントの実施された2月22日はいわゆる“猫の日”ということもあり、石見さんの猫トークで会場が盛り上がる場面も見られた。

自宅では2匹の猫「いと」&「うい」と過ごしているという石見さんは、自身の愛猫の匂いについて力説し、2匹の猫は匂いがそれぞれ異なるようで「いとちゃんは焼き立てのパン」とする一方、「ういちゃんは……たまに干し忘れた洗濯物みたい」と、困惑しながらも愛猫の秘密を暴露していた。

石見さんによれば、ういちゃんとて決して常に洗濯物の匂いというわけではないそうだが、「でも焼き立てのパンじゃない(笑)」と結論付けた。そんな愛猫のいと&ういは、夜になるとかなりわんぱくらしく、「もう大運動会です」と石見さんは語った。

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トークイベントの最後は、来場者たちが石見さんとジャンケンし、最後まで勝ち抜いたファンに直筆サイン入りポスターがプレゼントされるプレゼント大会も実施された。本イベントそのものが抽選によって参加者を制限していたという事情もあって、サイン入りポスターを手にしたファンは豪運の持ち主とも言えるだろう。

イベントの締め括りとして石見さんは本作について、「何度プレイしても心に響くような、素敵な言葉がたくさん詰まったゲームになっていると思います」と力強いメッセージを送り、盛況の内に幕を閉じた。

ビジュアルノベルゲーム『花束を君に贈ろう-Kinsenka-』は、現在Windows向けダウンロード版が発売中。2026年4月30日から発売されるパッケージ版は、通常版のほか初回限定版も用意されている。

初回限定版特典には「描き下ろしブランケット」や「描き下ろし扇子」、「ボイスドラマCD」などのさまざまな豪華特典が付属する。

緻密な心理描写と心に染み渡る言葉繋ぎが秀逸な、ボーイ・ミーツ・ガールの深みを是非とも味わっていただきたい。

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ライター
塵と埃と霞を食べて生きています。座右の銘は「寝なければ時間は無限」。
編集者
小説の虜だった子供がソードワールドの洗礼を受けて以来、TRPGを遊び続けて20年。途中FEZとLoLで対人要素の光と闇を学び、steamの格安タイトルからジャンルの多様性を味わいつつ、ゲームの奥深さを日々勉強中。最近はオープンワールドの面白さに目覚めつつある。
Twitter:@reUQest

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