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『都市伝説解体・センター試験』の本格的すぎる試験にガチで挑んでみた。形式は真面目なのに問題がオカルトすぎる、“トシカイ”風味溢れる試験の先行体験レポート

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都市伝説解体センターの調査員になりたい。

都市伝説解体センターの調査員になって、網を持ってツチノコを探し回ったり、街中のハト1匹1匹に電波測定器を向けてドローンかどうか確かめたり、いわく付きのヤバそうな人形と2人きりで一晩過ごしたりしたい。仕事で。給料込みで。

……いちおう知らない方のために補足しておくと、『都市伝説解体センター』は2025年2月13日にSteam・Switch・PS5向けに発売された、“怪異を解き明かす”ミステリーアドベンチャーゲーム、およびゲーム内に出て来る組織の名前だ。けっして、筆者が急に電ファミの仕事に嫌気が差した訳ではないので安心してほしい。

『都市伝説解体センター』はリッチに動くドット絵のビジュアルと魅力的なキャラクター、そしてなにより「都市伝説」を題材とした奥深いストーリーなど様々な点が評価され、2025年の国産インディーゲームの代表作とも言えるほど大人気を博したゲームだ。先月で発売から1周年を迎えた今も、その人気は衰えるところを知らない。

それにしても、「都市伝説解体センター」とはなんと良い響きなのだろうか。中高生の多感な時期に「探偵の仕事内容」だの「ハッカーのなり方」だのを至極真面目に調べていた経験があるのは筆者だけではないと信じているが、「都市伝説解体センターの調査員」という肩書からは、それらと同じような“ロマン”が感じられる。

一度でいいから、一日でいいからなってみたい、都市伝説解体センターの調査員。そんなことを日々考えていた矢先、なんと『人の財布』『かがみの特殊少年更生施設』を手がける第四境界が『都市伝説解体センター』とコラボし、『都市伝説解体・センター試験』なるものが実施されることが発表された。

そんなん行くしかねえ!!!

という訳で、今回は3月15日からの『都市伝説解体・センター試験』の実施に先立って、一足先に受験してきたレポートをお届けする。筆者はマジのガチで合格するつもりで挑んできたので、これから受験するという方にはぜひ読んでほしい。

※この記事は『都市伝説解体・センター試験』公式のネタバレガイドラインに従って作成されています。試験問題の内容をはじめ、イベントの内容に関わる大きなネタバレはありませんが、試験の方式や会場の様子などへの言及が含まれます。
※一部の画像は公式より提供されたものです。


予想の数倍「ちゃんとした試験」で緊張する。都市伝説解体センターってこんなに人気職なの?

筆者が受験したのは、東京会場「秋葉原UDX ギャラリーネクスト2」での試験だ。会場は秋葉原駅の電気街口改札を右に出て、目の前の階段を上った通路のすぐ先にある。そう、このデカいビルの4階に、『都市伝説解体・センター試験』の会場があるのだ。

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▲通路の奥、アトムの横のエスカレーターを上った先が試験会場

……あれ?これ結構ガチの試験会場では?

ゲームのストアページの説明によれば、都市伝説解体センターとは「巷やSNSにあふれる都市伝説について、現地調査とネット調査に加え、センター長である廻屋渉の千里眼によって様々な調査を行い、それらの収集を行う民営の専門機関」だという。

「個人運営の民営機関の募集なんだし、小さい部屋で20人くらいでやるテストだろう」と思っていた筆者は肝を冷やした。調べてみれば、東京会場の部屋は収容人数最大120名とのこと。

『都市伝説解体・センター試験』の現地での受験資格は発売開始当日に、7日間の開催分がすべて売り切れるほどの人気だったというが……これ、とんでもない合格倍率にならないだろうか。

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▲会場がしっかりしすぎてて若干臆してしまう

公開されている試験概要によれば、今回の試験は全問マークシート形式。そして実際に配られた試験問題と解答用紙も、かつて受験生だった筆者にとってはこれ以上なく見覚えのある感触のものだ。

周りの受験者が受験票を手にそわそわしているところとか、着席して待っている時間の落ち着かなさとか、会場の雰囲気は完全に真面目な試験会場のそれである。いうなれば、この試験は「都市伝説解体センター」の「試験」というより、「都市伝説解体」「センター試験(現在は大学入学共通テスト)」であった。

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これだけの人数が「都市伝説解体センター」という怪しげな組織の調査員になりたくて来ていると思うと、ちょっと面白いような気もするが、会場に来ている全員がそうという訳でもないらしい。というのも、会場付近には「都市伝説解体センター」に対するデモを行っている人物もいたからだ。

どうやらセンターが「非人道的な人体実験」に関わっており、今回の試験に参加することも危険であると主張している人物がいるらしい。試験の公式サイトにも注意書きが載っている。受験者に直接何かをしてくることはないだろうが、現地で受験する人は気を付けておいた方が良いかもしれない。

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▲画像は「都市伝説解体・センター試験」試験概要ページより

“トシカイ”味あふれる試験では「都市伝説の解体能力」が問われる!?ガチで挑むなら模擬試験での予習がおすすめ

気を取り直して、試験内容についても書いていこう。

試験問題はさまざまな都市伝説についての正確な知識と、人々の証言に惑わされない洞察力・リテラシーが問われるものが揃っており、しっかりと「試験問題を解いている」という歯ごたえが感じられる内容となっていた。

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筆者はゲーム発売以前からの都市伝説オタクを自負しており、今回もしっかりと模擬試験を受験し、事前に予習もしたうえで挑んだが、それでも「難しい」と感じられる問題がいくつかあったほどだ。

しかし同時に、カラーイラストや図式を用いて本格的に制作された試験の内容がオカルト一色で染まっているという状況は、かなりテンションの上がるものであった。都市伝説に詳しい人でなくても、問題冊子を読むだけでも楽しいのではないだろうか。

都市伝説の総合的な知識を問うテストとして、本試験は非常によく作り込まれており、テストとしてもエンタメとしても完成度が高いと感じた。というか本当に面白かったので、できれば毎年実施してほしい。

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▲物販では、試験問題セットも購入できる。オンライン受験者向けの事後通販もあるとのこと

今回の『都市伝説解体・センター試験』の問題は、

  • 未確認存在に関する都市伝説の問題
  • 超常現象・陰謀論に関する都市伝説の問題
  • 怪異・怪談に関する都市伝説の問題
  • 都市伝説の調査及び解体に関する問題
  • 都市伝説の映像に関する問題

の5つの分野で構成されている。ホラー系だけではなく、UMAや陰謀論などを含めた、世界中の都市伝説から問題が出題されるようだ。

なかでも特徴的なのが、「都市伝説の調査及び解体に関する問題」だろう。これは何かというと、『都市伝説解体センター』のゲーム中にも登場した「SNS調査」を実際に行う問題なのだ。

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▲画像は「『都市伝説解体センター』ローンチトレーラー」より

このため、本試験では試験中のスマホの使用が許可されている。前代未聞である。

『都市伝説解体・センター試験』では「D4-BIRD」というSNSを通じ、試験問題に含まれるキーワードを検索して、必要な情報が含まれる投稿を探すという問題が出題される。試験中に受験者たちがこぞってスマホを操作している様子は、普通の試験ならあり得なさ過ぎてなかなか奇妙な光景だった。

ちなみにこの「SNS調査」は、試験公式サイトで公開されている模擬試験にて、実際にどのようなものか体験することができる。事前に触れておくことで、本番でよりスムーズに解答を行うことができるだろう。

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▲SNS調査の様子

また、地味に気を付けておきたいのが「都市伝説の映像に関する問題」の存在だ。この映像問題はなんと「念視力」を問われるものなのだが、霊能力がない人でも、特殊なメガネを着用することで念視ができるようになるので安心してほしい。ちなみに、普段からメガネをかけている人でも、特殊なメガネは普通のメガネの上から着けられる。

流れる映像はもちろん都市伝説に関するものだが、ただ映像を見ていればよいものではなく、受験者の都市伝説に関する知識も必要とされる。こちらも模擬試験で似たような傾向の音声問題を体験できるため、事前に体験して慣れておくことをおすすめする。

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▲メガネをかけると……?

そのほか通常の選択問題も、古今東西ひろく都市伝説の知識を問うものが揃っている。世間に存在する都市伝説は種類も数も膨大で、事前に網羅して勉強しておくことはなかなかに難しいが、模擬試験を受けて傾向を把握しておけば、対策を練ることも不可能ではない内容だ。

センター長の廻屋渉のコメントによれば、『都市伝説解体・センター試験』では「都市伝説を正しく読み解くための知識と調査の方法を学び、 不可解な出来事に向き合う力を養うことができる」とのこと。事前の調査と情報収集を怠らない姿勢も、都市伝説解体センターの調査員には必要なものだ……たぶん。

とにかく、ガチで試験を攻略したいなら、あらかじめ模擬試験を受けておくことを強くおすすめしたい。

本気で試験に挑みたい(あるいは楽しみたい)人へのアドバイスまとめ

最後に、ネタバレにならない範囲で、これから試験に挑む人へのアドバイスをいくつか残しておく。

模擬試験を受けておこう

再三になるが、公式サイトで公開されている模擬試験は事前に受けておくことを強くおすすめする。試験問題の傾向が分かり、対策を立てやすいだけでなく、特殊な形式の問題を事前に体験でき、本番で慌てる可能性を減らせるからだ。

模擬試験はスマホからも受験可能で、解き終わると「等級」と「能力値」を判定してもらえる。会場に向かう電車の中でもできるので、今からでも遅くない。やろう。

ちなみに模擬試験も本試験に負けず劣らず面白いので、もし本試験を先に受けてしまったという方は、後からでもぜひ模擬試験を受けてみてほしい。

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▲画像は筆者が実際に模擬試験を受験した時のもの。

会場には早めに着いておきたい

試験公式ページの案内では、「15分~10分前を目途にお越しください」と記載がある。この記載に従い、会場には試験が開始する前、早めに着いておくことをおすすめする。

試験に遅刻しないため、という理由ももちろんあるが、先の段落でも書いたように、会場周辺に都市伝説解体センターへのデモを行っている人物がいるらしい、というのが大きな理由のひとつだ。試験が開始すればおそらく係の人が対処すると思われるので、試験の実施に影響が出ることはないだろうが、余裕を持っておくに越したことはない。

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▲メッセージボードにも「都市伝説解体センターを解体しろ!」と不穏な書き込みが……

問題用紙は隅々まできちんと見よう

試験を受ける心構えとしては当然ではあるが、問題の内容は隅々まできちんと目を通すべきだろう。資料の内容や、都市伝説を目撃した人の証言記録の内容の中に、意外な手がかりが隠されているかもしれない。

また、解答方式についての指示もしっかりと確認しておきたい。筆者はここを読み流して試験中に解答ズレをやらかし、かなり慌てる羽目になった。どうかこれから受験するみなさんは気を付けてほしい。


長々と書いてしまったが、今回の試験でもっとも大事なのは「都市伝説解体センターの調査員」としての心構えだろう。

『都市伝説解体・センター試験』は、単なる都市伝説知識テストではない。センターの調査員としての能力を測り、適性を確かめるための“試験”なのだ。

都市伝説という、不可解な現象や出来事に向き合う力。そして、都市伝説に対する飽くなき探求心。それさえあれば、きっと調査員の座をつかみ取ることができるはずだ。

それはそれとして試験では全力を出させていただきましたけどもね!!!

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▲無事センターの調査員として認定されれば、名前入りの認定証が貰える。額に入れて飾っておこうかな……

『都市伝説解体・センター試験』は3月15日より東京会場で、3月27日より大阪会場にて実施予定。現地試験のチケットはどちらも完売しているが、現在は現地試験と同日同時刻に、中継を通じて同じ試験内容を体験できる「オンライン試験」のチケットを販売している。

会場にはセンター長の廻屋渉も姿を表すようなので、我こそは都市伝説解体センターの調査員になりたい!という方は、ぜひ試験を受けてみてほしい。

編集者
なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『ドラゴンクエスト』シリーズで育ち、『The Stanley Parable』でインディーゲームに目覚めた。作った人のやりたいことが滲み出るゲームが好きです。

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