日本最大級のインディーゲームの祭典「BitSummit PUNCH」(ビットサミット パンチ)が、2026年5月22日から24日の3日間にわたって京都市勧業館みやこめっせにて開催中だ。
今回はそんなBitSummitに出展中のインディーゲームの中から、日本のChorus WorldwideとインドネシアのToge Productionsとが共同開発し、5月21日に発売されたばかりのカフェシミュレーターゲーム『コーヒートーク トーキョー』の試遊レポートをお届けしていこう。
『コーヒートーク トーキョー』は、2020年にToge Productionsが第一作をリリースした『コーヒートーク』のシリーズ最新作だ。タイトルの通り本作では舞台を日本の東京へと移しており、カフェに訪れる個性的な客たちにおもてなしの一杯を提供して、さまざまな会話を楽しむことができるようになっている。
そんな本作、いざ試遊してみると…最初にお客に出すのはまさかの「ほうじ茶」。いや、『コーヒートーク』という割に初手でコーヒー出さんのかーい!たしかに日本っぽいけど!
本作の舞台となるのは2026年の東京。バリスタである主人公は東京の片隅でカフェを営んでおり、スタッフのヴィンとともに個性的な客たちにおもてなしの一杯を提供していくこととなる。
物語は店の入口から、営業中かを確かめる客の声で始まる。椅子もカップもOK、コーヒーマシーンも問題ない、ローファイな音楽もチョイスして……ということでスタッフのヴィンとともに店を開けると、はじめての客が入店してくる。
……おっと。2026年の東京といっても、どうやらこの世界は我々が知るものとは少し違う世界のようだ。ゲームがはじまって最初の客は猫耳を生やした男性で、なんだか随分と見た目のインパクトが強い。ただこれは彼が個性的というよりは、獣人のような種族のいる世界観ということのようだ。
この猫耳の男はシアトルから来た人物で、青い髪の男を探しているのだという。どうやら、この店の常連である「ジュン」という男を指しているようだが、彼が来るにはまだ時間がかかるようだ。
「観光者向けの一杯はあるか」という男に対し、「夏の暑さもあるので冷たいほうじ茶を出したいところだが、あいにく冷蔵庫が壊れていて……代わりに温かいほうじ茶はどうだい、意外とさっぱりしていて飲みやすいんだ」と主人公。
君さっき「椅子もカップもコーヒーマシーンも問題ない」とか言ってなかったか……?なんだかかなり大事な所が抜けているような……まあ、ともかく今はできないということなのだろう。ゲームが進んでいけばアイスドリンクも作れるようになるのかもしれない。
そういうわけで、ゲームがはじまって最初の一杯は「温かいほうじ茶」に決定した。
「いや“コーヒートーク”なのに最初に淹れる飲み物からもうコーヒーちゃうんかい!」と心の中でツッコミが入るが、まあ日本らしいといえば日本らしいチョイスではある。新しい舞台の物語であることを考えると、こうして最初に日本茶が出てくるのは、ある意味では自然とも言えるのかもしれない。
ともかくそうして、ほうじ茶を淹れていくことに。飲み物はどうやら、メイン材料とサブ材料2種を選ぶことで飲み物が出来上がるという仕組みのようだ。メインとなる材料はもちろんほうじ茶で……ええと、サブ材料のラインナップは柚子にショウガ、蜂蜜にミント……?
フゥーム……試したことはないが、ほうじ茶に合うのだろうか……。生まれてからずっと日本に住んでいるが、今ひとつ味の想像がつかない。でもまあ、関西圏では抹茶に砂糖を加えた「グリーンティー」なる飲料が出回っていたりするし、意外といけるのかもしれないのかな……?
などと気になりつつも、「ゲーム的にはここでの味の成否がその後の彼との会話にも影響してくるのだろう」と考え、最終的にはふたつのサブ材料にもほうじ茶を選び、無難にストレートのほうじ茶を出すことにしたのだった。
そうしてストレートのほうじ茶を出してみると、どうやら気に入ってくれたようで、反応は上々だ。バリスタとしては、やはり客のリクエストには素直に応えるのが重要と見える。
そうして一息つき、ローファイなBGMでチルタイムに浸る中、新たな客が入ってきた。
それは猫耳の男の探し人で、店の常連でもある青い髪の男・ジュンだ。
常連とはいえ、プレイヤー的にははじめて目にする青年の姿。はて、しかし彼のことはどこかで見たような……と思っていたら、彼を見たのはゲーム内のスマートフォンでチェックできるSNSの中でだった。
どうやらジュンはアーティストで、それなりの有名人のようだ。本作は基本的にカフェの中で話が進んでいくようだが、スマートフォンでSNSをチェックしたりして、外の世界の様子も知ることができるようになっている。
ジュンを探しに来た猫耳の男はどうやら音楽業界の関係者だったようで、その後は彼の音楽についての話が続く。ジュンは最近の曲の評価があまり芳しくないことを話し、猫耳の男はジュンがスランプに陥っているのを心配しつつ、一杯奢ることを提案……といったあたりで、今回の試遊は終了。おそらくはジュンも、このあとの本編ではドリンクを提供し、話を聞いていく相手のひとりとなるのだろう。
ちなみに本作を出展しているChorus Worldwide × Indie-us Gamesの共同ブース(3F-B01と3F-B02)で本作をプレイすると、本作の特製ステッカーがもらえるようになっており、また同ブースと『コーヒートーク』開発元であるToge Productionsブース(3F-B07)では、ちょっとしたスタンプツアーも用意しているとのことだ。
このほかPARCO GAMESブース(1F-A14)では、『コーヒートーク トーキョー』のアクリルスタンドやアクリルキーホルダーといったグッズも展開されている。
シリーズファンの方や現地で試遊をして本作が気に入った方は、こちらもあわせてチェックされたい。

といった感じで、すこし奇妙な東京を舞台に、コーヒーだけでなく日本茶も提供できるようになっている『コーヒートーク トーキョー』。ローファイなBGMとともにゆったりとした時間を味わっていくのが楽しいゲームだと思うので、そういった雰囲気が好きな方にとくにおすすめしたい。
本作は5月21日より発売中となっている。気になった方はこの機会に現地で試遊をしてみたり、Steam等のプラットフォームで本作に触れられてみてはいかがだろうか。
『コーヒートーク トーキョー』も出展中の「BitSummit PUNCH」は、2026年5月22日から24日の3日間にわたって京都市勧業館みやこめっせにて開催中だ。












