コジマプロダクションが、ちょっと変わったイベントをやっていた。
その知らせが編集部に届いたのは、7月もじきに終わろうかという頃合いであった。
RCカー(ラジコンカー)のレース……?
『DEATH STRANDING 2』のコラボで……?
ラジコングッズの取扱店と……?
すでに3つくらい疑問符が出たものの、この程度で困惑していてはライターはやっていけない。
なんというか、ギリギリ分かりそうな感じもある。
レースコースっぽいものは確かに『デススト』っぽいし、なにやら運搬するというのも確かに『デススト』……ラジコンカーで??
とはいえ、こうしたイベントはとにもかくにもやってみることで、たいていの場合は「ああ、こういうことだったね!」となるものである。
ならないこともある。
取材・執筆/恵那
というわけでイベント当日です。
会場となった渋谷パルコの10階「PBOX STND」まできてみたところ、なんだか思ったより盛り上がっている。会場ではメインコンテンツであるRCカーの荷物運びレースが進められつつ、DJの人が音楽かけてるし、お酒や軽食の販売とかしてるし、レースの実況までやってます。
こうしたコラボ系のリアルイベントって、そのコンテンツが好きな人が集まるわけだし、ハッピーな空気になるのは全然分かる。でもなんだかパーティ会場みたいな盛り上がり方の雰囲気です。なんかイメージしてた「ラジコンレースの会場」の感じと違うな?
なんかみなさん家族や友人同士と思しき人達とレースを肴に談笑したり飲み食いしたり、和気あいあいとしてて、なんだか妙に見に覚えのある疎外感がある。これもしかして、ぼっちで来るべきイベントではなかったのでは?
出だしでソロプレイの失敗を感じつつ、とりあえずレースに参加登録。ラジコンなんて小学生の時に友達の家で触ったデジQ【※】以来だな……と思っていたらまんまデジQみたいなコントローラーが出てきた!ちょっと感激。
※デジQ
2001年に当時のタカラ(現タカラトミー)とコナミが共同開発した、チョロQサイズのラジコン。
会場で使用されるラジコンカーはこんな感じ。
よく見ると、今回のレースで運搬するというケースはクロネコヤマトになっていてたいへん芸が細かい。一歩前へ!

事前に公開されていたパルコのイベントページなどには実際のコース全体図もあり、ほほうと思っていたのですが、実際に見てみるとかなり作り込まれている! ミニチュア模型ってやっぱり現物が眼の前にあると全然違う!岩肌のゴツゴツした感じや全体的に埃っぽそうな質感だったり、レース用のコースという形を整えつつ「地形」を作っている感じがすごい。
今回のレースは「速さ」だけではなく、パッケージにダメージを与えないように(揺らさないように)運ぶことが重要になるとのことで、平坦に見えて砂利っぽくて走りづらそうな道もあっていい感じ。ところどころに梯子がかかっていたりアイコンが出てるのも『デススト』っぽい!
事前に操作の練習ができるコーナーもあったので自分でも少し触ってみたり、ほかの参加者の方が実際にコースを走っているのを見た感じ、ちょっとした段差を乗り越えるのにも苦労しそう。「ラジコンカー」的な急発進・猛スピードで動くのではなく、月面探査機みたいにゆっくり動きます。
デジQの記憶ではもっと勢いよくモーターが「ギュギュギュギュギュ」と回転していたような印象だったけれど、どうやら今回は荷物を揺らさず運ぶという目的のためにパワーを絞っている様子です。
なお本イベント、タイムと荷物をどれくらい振動させてしまったかをタイマーで計って競い合うというものなので、レースといっても「各車一斉にスタート!」みたいなのはなし。
ここに来る前まで自分の中で「コジプロのレースゲーム……コジマカート……」とか考えながらひとりでウケてたのがアホみたいです。
コースの細かい地形なんかをゲーム風に再現するのをめちゃくちゃ頑張っているのは伝わってきたんですが、なんか外は思いっきり盛り上がってるし、『デススト』コラボ云々というか、なんかお弁当持参で麻布競馬場におうまさん見に来てるファミリー大集合みたいな空気なんですけど。
もちろん、なんのイベントかと問うてみれば『デススト』のイベントであるのは間違いないんですが。
会場はコースだけでなくいろいろと『デススト』仕様になっています。今回のBLOCKHEAD MOTORSさんとのコラボグッズも販売されていれば、ちゃんとサムもいます。
さらに、会場では本イベントにあわせて用意された特別コラボフード&ドリンクも販売。
ゲーム内そのまんまな「BRIDGES ENERGY」「カイラル茶」といったものは過去のイベントなどでも提供されていたとのことだったのですが、今回新たに「マゼラン号のエンパナーダ」「カイラルクリーチャーたこ焼き」なども登場。おっ、ちゃんとコラボイベントっぽくなってきたな!
ラジコンカーのイベントであるため親子で参加されているような方も多く、「クリプトビオシス」のスイーツを指しながら「絶対これがいい!」と言っているちびっこがいて面白かったです。食べるのにけっこう勇気がいりそう
そうこうしているうちに自分のレースの番に。
率直に言って勝てる自信とか1ミリも湧いてこないんですけど、コントローラーもたされると緊張するじゃん!
いざレース……。
終了……!
あ、あれ、もうおわっちゃった?
別にこれ、筆者が超絶ドライビングテクニックを披露して爆速で終わったわけではなく、なんなら車庫入れでさえいまだに手間取るレベルなので、レースは普通に手こずりました。
とはいえ制限時間4分のレースだし、ガッといってバーンすれば、まあまああっという間に終わってしまうのです。レース中に気になったことは、実況の方が「でんファミ?ニコ?ゲーマー?」とめっちゃ弊メディア名を言いづらそうにしていたことが申し訳なかったくらいです。
ということで結果は2分48秒、ダメージ68%で堂々の6位!
なんのネタにもならないスコアだ。
なんだろう、めっちゃひさびさに触るラジコンカーはおもしろいし、まあまあ頑張った気はするのに、なんか無難すぎて自分のおもんなさに絶望している。
これはすべて終わってからの気付きだったのですが、このイベントはレースを見ながらみんなでワイワイするのが楽しいのであって、筆者のようにぼっち参加してもしょうがなかったのかもしれません。
このレポートに必要だったのも、なんかコラボフードとかを頼んで「おいし〜♡」とか言ったりするような、そういうことだったのかもしれない。
……
ごらんよビール、これがサムだよ。【※】
ということで、本レポートは以上になります。
なんというか、『デススト』コラボイベントだったことは間違いないのですが、なんか興行レース的というかお花見的盛り上がりと言うか、ぼっちで来てしまったせいで筆者はひたすら盛り上がりの方向性にひるんでいました。
次回があれば編集部から誰か連れていこうかと思いますが、それはそれとして、ひるまからお酒が飲めてよかったです。
※
念のための付記ですが、元ネタは歌人・岡本真帆さんの「ごらんよビールこれが夏だよ」です。『水上バス浅草行き』を読もう!























