「スピキ」は、今日も働いている。
広告に出ている。グッズになっている。アプリアイコンの座を先輩から奪い、ポップアップストアには大行列を作り、中国の「Bilibili World」では巨大パネルになった。コミックマーケット108(C108)では着ぐるみを着て立ち、1周年記念の「流行語決定大会」の公式動画にまで駆り出されている。
四つん這いで、涙目で、「チョワヨー(好きだよ〜)」と鳴くだけの、あの謎の生物がだ。

か、か、かわいい……!!!!!
ただ、こうして実物を前にすると、酷使される理由のほうは一瞬で理解できてしまう。庇護欲をかきたてる涙目に、「スピキヲイジメヌンデ(スピッキーは頑張ってるのに)」と鳴く特徴的なボイス。かわいい。文句なくかわいい。癒しの電子ドラッグとは、よく言ったものだ。
これを見せれば人が集まる。集まるから、また出す。労働史はこうして始まった。

数多くの二次創作やMADが生まれ、他作品でパロディにされ、『トリッカル・もちもちほっペ大作戦』を遊んだことのない人にまで知られるミームとなった「スピキ」。その生みの親である『トリッカル』がこのたび1周年を迎える。

ヤケクソ気味の報酬(365回ガチャ)に、中央にいる謎のキャラクター、本編と関係ないはずなのになぜかいる「スピキ」とキュウリ好きの妖精「キュウイ」。ツッコミどころ満載の画像ではあるが、まずは心からおめでとうと言いたい。
というのも、「タッチセラピー系RPG」というジャンル名の通り、ひたすら癒される本作の内容に反して、ここまでの道のりが波乱万丈すぎたからだ。
韓国でサ終を乗り越えての日本リリースまでの経歴や、想定外の「スピキ」ブームなど、常に話題にこと欠かないゲームだったのである。そして1周年を迎えたいまも、この生き物は変わらず擦り倒され続けている。

この記事では、日本版『トリッカル』の1年間を「スピキ」の労働史として振り返っていく。そのうえで、9月24日の大型アップデートで実装される新キャラクター「ジョアン」と、最大365連&エルダイン2体配布という目を疑う1周年キャンペーンを紹介したい。
「スピキ」にとって働きづめの1年だった。まずはその軌跡から追っていこう。
※テスト環境でのプレイ画面です。
※この記事は『トリッカル・もちもちほっぺ大作戦』の魅力をもっと知ってもらいたいbilibiliさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
初代看板娘「コミー」の座をおびやかす謎の生物「スピキ」
いまではみなに愛され、ゲームのアプリアイコンにもなり、過労死寸前まで宣伝させられている「スピキ」であるが、じつは2025年10月9日の日本リリース時には、ほとんど知られていない存在だった。
『トリッカル』の最初の顔役は「コミー」。
いつも枕を片手に、隙あらば寝ようとするかわいらしい獣人だ。
もともと、宣伝も「コミー」が中心。Bilibiliさん曰く「コミーのビジュアルやキャラクター性が受け入れやすいのではと考え、メインに推していました」とのことだ。
しかし、サービス開始当時は、ゲームのできのよさや癒しっぷりとは裏腹になかなか広まらず、ユーザーから「トリッカル…流行らせてください……」と願われていたのも懐かしい思い出だ。
そんななか、リリース当時のユーザーも、開発・運営陣すらも、誰もが予想しなかった方向へ事態は転がったのだ。

そう、それは2025年末頃から突如巻き起こった「スピキ」ミームの大ブームである!
一度聴いたら忘れられない声で「ウワァー!スピキデルジバセヨ!(スピッキーを押さないでください)」「チョワヨーチョワヨー(好きだよ好きだよ〜)」と鳴く、このかわいらしい生き物「スピキ」。
韓国発のMAD動画を見た日本のプレイヤーは、くぎ付けになった。
日本でも瞬く間に大量の動画、イラストが作られ、連日トレンドに上がるなど、一大「スピキ」旋風が巻き起こった。

そこからの『トリッカル』側の動きもすごかった。
このチャンスを逃すまいと、100日記念に合わせてペットとして「スピキ」を実装。ミームで名前を知った人が、そのままこの生き物に会いに行ける状態が整った。
かつての「教主」(プレイヤー)たちは「トリッカル…流行らせてください……」と願っていた。あの願いは、叶ったと言っていいのだろうか。少なくとも、この頃から『トリッカル』の名前を目にする機会は明らかに増えていったように思う。
そして、「2026 TRICKCAL AWARDS」と題して「スピキ」を表彰し、声優ら功労者には「24K(純金)ゴールドスピキコイン」まで授与するなど、ゲーム内外で盛り上がっていた。
しかし、これは『トリッカル』による「スピキ」過重労働の歴史の、序章にすぎなかったのだ…...。

(画像は『トリッカル』公式Xアカウントより)
怒涛の「スピキ」広告にはじまり、ハーフアニバーサリーを機にアイコンも「スピキ」化。グッズもたくさん出て、ポップアップストアでは大行列。
気がつけば、「コミー」が担っていた顔役の座は、完全に「スピキ」のものになっていた。


(画像は「トリッカル Bilibili World 2026振り返り動画公開!より)
その過労は、日本以外にも波及していく。
中国で開催されるアニメ・ゲーム系の大規模イベント「Bilibili World」でも、巨大パネルで大活躍。

(画像は『トリッカル』公式Xアカウントより)
さらに、「スピキ」ブームが始まってから半年以上が経ったコミックマーケット108でも、四つん這いのPOPと、着ぐるみの「スピキ」が登場。
日韓両方の「スピッキー」担当声優まで招かれ、会場は「スピキ」尽くしとなった。

(画像は「#トリッカル1周年 特別FM「流行語決定大会」!」より)
そして、間もなく迎える1周年を記念した「流行語決定大会」の公式動画にも、当然のように「スピキ」がいる。その勢いと酷使っぷりは、衰えを知らない。
「チョワヨ」な電子ドラッグ「スピキ」は、もう一過性のミームを超えて、もしかしたら癒しのインフラとなっているのかもしれない……?
新キャラ「ジョアン」は性格も隊列も前例なし。ふたつの性格を選べて、前列にも後列にも置ける
……と、ここまで「スピキ」の労働環境ばかり心配してきたが、『トリッカル』の1周年はそれだけでは終わらない。
1周年を前にした2026年9月24日から、記念の大型アップデートが行われる。まず目玉となるのは、周年キャラクターの「ジョアン」(CV:雨宮天)だ。
周年イベント「誰のために祈るべきか」では、この「ジョアン」にまつわるストーリーが展開される。
物語の導入を少しだけ紹介すると……
プレイヤーである「教主」が率いる世界樹教団の地下に、長い眠りについていた存在がいた。その名は「ジョアン」。
「ジョアン」は大いなる世界樹の啓示を受け、全能なる力とともに目覚める。しかし、彼女の目に映ったのは、バザーを開いて収益をあげる、変わり果てた教団の姿だった。
これを見た「ジョアン」は憤慨し、奇跡の力を見せない「教主」を偽物であり異端者だと断じ、自ら司教を名乗って対立を宣言してしまう。ここから「誰のために祈るべきか」のストーリーが幕を開ける。
今回のイベントは周年だけあって、イベント戦闘のほうにも台詞が用意されていたり、話数が多かったりと豪華な内容になっているので必見だ。
ストーリーも必見なら、キャラクターの性能も見逃せない。
歴戦の『トリッカル』プレイヤーなら、画像の下部にすぐ目が吸い込まれるだろう。
性格「裏面」、隊列「全ての列」。どちらも「ジョアン」が初めて持つ性能だ。
まず「裏面」という性格(属性)は、「純粋」と「憂鬱」を選択できるという、超お得な仕様。
それだけではない。前列、中列、後列のどこにでも配置可能な「全ての列」も、現状「ジョアン」のみが持つ隊列だ。
ひとつの性格とひとつの列に限定されるほかのキャラクターと比べると、編成の幅が何倍にも広がる。
さらに隊列については、ただ自由に配置できるというだけではない。
なんと、前列、中列、後列、それぞれで強化攻撃の性能が変わるのだ。
ほかにも、自身と味方でダメージを分け合う「分散」という、「ジョアン」で初めて登場する効果まで持っている。アタッカーの保護もできて、至れり尽くせりだ。
えーっと、ふたつの性格に、3つの列で変わる性能、さらに分散もあって……一粒で……うーん……いっぱい!
おいしいキャラになっているので、ぜひともお迎えしていただきたい。
最大365連、エルダイン2体、ペットまで。そんなに配って本当に大丈夫なのか
『トリッカル』は100日記念やハーフアニバーサリーなど、節目を迎えるたびに超豪華な配布をしてきた。その期待をさらに上回る豪華さが、1周年では待っているぞ。
まずは、ログインボーナスからすごい。
激レアで強力な「エルダイン」と呼ばれる種別のキャラクターが、これまでの節目では1体だったところ、なんと2体配布!!!
「エピカ」「ヨミ」ともに引っ張りだこのキャラクターだ。
さらに、プレイヤーから娘のように愛される「エルフィン」をモチーフにしたペット「プチエルフィン」まで配られる。
「エルダイン」や「プチエルフィン」に目が行きがちだが、チケットの数も相当なものだ。
そんなに大盤振る舞いして本当にいいの……!?
ログインボーナスだけではない。「1周年お祝いパーティー」として、記念ビンゴイベント「エーリアス祭り準備」や「1周年プレイ記録」、クリアしていなくても楽しめる「すべてのメインストーリーが見放題」など、さまざまな施策も開催される。
まさに周年のお祭りといった感じで、気分を盛り上げてくれるぞ。
ログボやイベントなどを含めて、最大365連ガチャを謳っている1周年キャンペーン。ただ、こう思った人もいるはずだ。
「ガチャチケはいっぱいもらえるけど、いいガチャはあるの?」
もちろんあります!
1周年の新キャラ「ジョアン」のピックアップに加えて、属性を狙って引ける「性格選択募集」、カードのピックアップを選べる「スペシャルカード選択ガチャ」など、魅力的なガチャが揃っている。

新規プレイヤーも、「エピカ」に加えて「ヨミ」まで手に入る。性格選択募集もあるので、15日間遊ぶだけで、見る人が見れば「おお」と唸るようなパーティを組めてしまう大チャンスだ!
周年をきっかけにはじめようと思っていたそこのあなた。迷わずはじめよう!
昨年末に「スピキ」大旋風を巻き起こした『トリッカル』は、1周年を迎えてもなお、変わらず「スピキ」を酷使していた。
「スピキ」は「今週のニコニコ大百科 HOTワード」でいまだに上位にランクインするなど、その勢いは衰えを知らない。
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ニンダイがあると懐かしいスラングが掘り起こされる流れが出来上がっていますね。
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あらためてになるが、その生みの親『トリッカル』は、このたび1周年を迎える。豪華なキャンペーンに加えて、注目の「ジョアン」のイベントとキャラクター実装。新規プレイヤーにとっても既存プレイヤーにとっても、大きなお祭りだ。
そして、『トリッカル』は「スピキ」で一躍有名になったが、じつはほかにも話題性のあるキャラが目白押しである。
キュウリをすぐ植えたがる「キュウイ」。普段は超絶いい子なのに、キレると『トリッカル』をサービス終了させようとする「バター」。
ファンに愛される、ひと癖もふた癖もあるキャラクターがまだまだいる。この1周年を機に、その魅力に存分に浸ってほしい。
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