Mega Crit Gamesのローグライクゲーム『Slay the Spire』が1月23日、約一年の早期アクセス期間を終えて正式リリースされる。正式版リリースに先駆け、正式価格の2520円へと値上げもすでに行われている。
公式サイトではまだ16ドルで販売されているが、こちらも正式リリース後には値上げとなることが予想される。また、日本時間1月24日午前10時から、Redditにて開発チームがファンの質問に答えるAsk Me Anythingも予定されている。
『Slay the Spire』はデッキ構築を特徴としたローグライクゲームだ。プレイヤーは進行ルートを選び、さまざまなマスで起きるイベントを戦いながら先へと進む。マップの構成やイベントはランダムで、一度死んでしまえば進行状況はすべて消え、最初からプレイすることになる。
戦闘は交互に行動するターン制バトルとなる。そのターンでの相手の攻撃は常に表示され、プレイヤーは先手を取ることが可能だ。先制攻撃かつ相手の行動を先読みできるシステムはプレイヤーに大きく有利に働くが、行動を制限するのが手札となる。相手の行動がわかり先手を取ることが出来ても、カードの引きが悪ければ為す術がないということも良く起きる。
運に大きく左右される戦闘システムだが、可能な限り運を制御するのがデッキビルディングだ。現在のバージョンでは、3人のプレイアブルキャラクターが用意されている。各キャラクターは異なる初期デッキを持っており、戦闘に勝利したり、イベントや承認から手に入れたカードでアップグレードしていく。
登場するカードは200種類。カード入手はランダムなので、毎回のプレイでまったく異なるデッキが出来上がるだろう。使いみちがなさそうなカードであっても思わぬシナジーを発揮したり、組み合わせによって思いもよらないコンボが完成することもある。ローグライクゲームらしく死亡すればデータはリセットされるが、プレイヤーの手に入れた知識はなくなることはない。
『Slay the Spire』を開発するMega Crit Gamesは、シアトルに拠点を置くゲームデベロッパーだ。Anthony Giovannetti氏とCasey Yan氏によって設立されたふたりのデベロッパーだが、空き時間などに協力してくれる支援者もついている。本作の開発のメインはチームメンバーが行っているが、カードデザインや音楽、マップアイデアなど様々な分野で支援者が活躍している。
Modにも正式に対応し、正式リリースに向けた追加要素はSteamトレーディングカードやバランスとバグの修正を残すのみとなっている。興味がある人は記事執筆時点でまだ公式サイトでは16ドルの早期アクセス価格でゲームを手に入れられるので、公式サイトをチェックしてみてほしい。
ライター/古嶋誉幸