日本時間6月24日より始まったゲーム早解きイベント「Summer Games Done Quick 2019」(以下、SGDQ)が6月30日に大好評の内に終了した。視聴者からの寄付を集めながら1週間ぶっ続けで行われるこのイベントは、最終的に300万7052ドル(約3億2500万円)を集めた。
寄付額が300万ドルを超えたのはGDQ史上、初めてのことだ。これらは全て国境なき医師団に寄付される。
The final #SGDQ2019 total: $3,003,889! We just BLEW past our largest ever donation total for a single event! THANK YOU EVERYONE! pic.twitter.com/ObGCOwZNQb
— Games Done Quick 🔜 #FlameFatales (@GamesDoneQuick) June 30, 2019
SGDQは、毎年夏に行われる世界最大級のゲーム早解きイベントだ。冬の「Awesome Games Done Quick」(AGDQ)と並ぶ、GDQが主催する年2回の大規模イベントとなる。寄付を集めながら行われ、寄付額によってはキャラクターの名前やゲームのルールが変わることもあるのが大きな特徴だ。
毎年寄付の総額は伸び続けており、昨年行われたSGDQ2018では210万ドル、2019年1月に行われたAGDQ 2019では240万ドルを集め、SGDQ2019でついに300万ドルを超えるに至った。寄付者は全て公式サイトにクレジットされ、SGDQ2019では5万人以上が記録されている。寄付の平均額は約60ドルという計算になる。
SGDQ2019の大トリは『クロノトリガー』。寄付によって、バグを利用せず全てのサブイベントをクリアする「Glitchress 100%」ルールに決定した。走者はこのルールでは現在世界1位のpuwexil氏。全てのイベントをこなし、ラスボスを倒す頃には寄付額は300万ドルまで残り2万ドルほどに迫る。エンディング中に300万ドルに達成したときには会場から大きな歓声が上がった。
SGDQ2019では古いものでは『悪魔城ドラキュラ』から、最新作では『デビルメイクライ5』まで100本以上のゲームのスピードランが行われた。後から全てを見ようと思うと大変だが、手軽に楽しむなら日本の公式リストリームを担当しているチャンネル「Japanese Restream」の人気クリップを見て回るのがいいだろう。「サイレントヒルのうた」をみんなで熱唱するシーンや、『DOOM』で壁をFワードするシーン、TASBOTによる驚異的な『Celeste』のプレイなど見どころがてんこ盛りだ。
すでに全てのイベントのクリップも公開されているので、公式のスケジュールを確認して気になるゲームがあればJapanese RestreamのTwitchチャンネルで見てみるのもいいだろう。
That's a wrap for #SGDQ2019! Thank you so much for supporting this amazing, RECORD-SETTING week, and we'll see you at: #GDQx2019 in San Diego, CA from September 27-29
— Games Done Quick 🔜 #FlameFatales (@GamesDoneQuick) June 30, 2019
AND#AGDQ2020 in Orlando, FL from January 5 – 12! pic.twitter.com/EJauvO78Zf
次回のGDQイベントは現地時間9月27日から29日まで行われる「Games Done Quick Express 2019」、そして現地時間2020年1月5日から1週間行われる「AGDQ 2020」だ。
ライター/古嶋誉幸