Blood Musicは、描きこまれたピクセルアートが特徴なサイバーパンクアドベンチャーゲーム『VirtuaVerse』を5月13日に発売すると発表した。プラットフォームはSteamで、日本語に対応している。価格は未定。
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— VirtuaVerse (@virtuaverse) February 19, 2020
舞台は近未来、ある特定の人工知能が他のすべての人工知能を凌駕して、政府に勝利した世界だ。社会は人工知能によって最適化されて管理されているが、そんな社会への順応を拒否している主人公・ネイサンだ。
クラッカーである彼は、ソフトウェアの密輸業者として生計を立てており、AR(拡張現実)をオフにして実際の現実を見ることができる数少ない人物だ。
ある夜、ネイサンと同棲していたガールフレンドのジェイが突然姿を消した。そこに残っていたのはバスルームの鏡に不可解なメッセージ、そして壊れたカスタムヘッドセットだ。ジェイに何が起こったのかを調べる決心をしたネイサンは、ジェイが所属していたハッカーグループとARテクノマンサーのギルドが関与する陰謀に巻き込まれていく。
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本作はトレイラーを見ると、映画『ブレードランナー』を彷彿とさせるネオンと薄汚れた光景が緻密なドット絵とアニメーションで作られていることに目を見張る。開発したTheta Divisionは、主に3人の開発者で作っているようで、どこに拠点を置いているかは明らかにしていない。スタジオが設立されたのは2077年4月19日とのことで、謎に包まれたインディースタジオだ。
主に90年代中頃から後半にかけて作られた『I Have no Mouth, and I Must Scream』などの大人向けのポイント&クリックアドベンチャーに影響を受けているのだろう。このあたりは『The Red Strings Club』を開発したスペインのインディースタジオDeconstructeamと共通した美意識を持っているかもしれない。
本作はある都市だけではなく世界中を舞台のようで、本作の紹介文には、「ハードウェアの墓地」、「デジタル考古学」、「暗号シャーマン部族」、「バーチャルリアリティの道楽」にいった奇妙なワードが連発する。開発者ともまだまだ謎に包まれているタイトルだが、Steamのストアページでは日本語チェックマークが入ってることもあり、言語の壁はひとまず越えてストーリーを楽しむことはできそうだ。
ライター/福山幸司