ポーランドのゲーム企業「CreativeForge Games」は、スタジオ「MeanAstronauts」が開発する一人称視点アドベンチャーゲーム『I Saw The Night』を発表した。
ロードムービーとノワールの要素を組み合わせた興味深い作品で、すでにSteamのストアページが公開中、発売は2021年8月19日となっている。価格やSteam以外のプラットフォームでの展開は未定だ。
『I Saw The Night』の舞台となるのは1991年のアメリカで、携帯電話は存在せず個人間の対立も根深い時代が描かれている。プレイヤーは行方不明となった少女を探しにとある田舎町にやってきた「ジャック・ヴロンスキー」として、町で起きる残忍な事件に巻き込まれていく。
ゲームのタイトル名やジャックの独白が盛り込まれたトレイラーを見るとわかるとおり、本作はノワールジャンルやロードムービーに強く影響を受けオマージュが散りばめられた作品になるという。機知に富み皮肉を含んだ会話や、主人公の複雑で独創的な心理から生まれる独白を多用し、ストーリーが展開されていく。
ゲームとしてはアドベンチャーゲームにサバイバルの要素も組み合わせており、最初は田舎町についてから所持金や車をすべて失うことになる。
よそ者を歓迎しない住人たちとの会話で選択肢を冷静に選び、内なる悪魔や依存症と戦いながら自分の才気を存分に発揮し、この町にはびこる悪を暴き出さなければならない。また、フォード・サンダーバードのようなレトロカーを運転するかと思えば、ときには手に汗握る銃撃戦も用意されている。
田舎町を舞台に残忍な殺人事件を遭遇する、車の運転を含むオープンワールドなサバイバルという点で、本作は『レッドシーズプロファイル』ファンは特に楽しめるかもしれない。
開発を担当するMeanAstronautsの情報は少なく、公式Facebookページでもゲームのポスターを公開するのみにとどまっている。発売までまだ1年以上あるので、これから少しずつ情報が出てくるものと予想される。興味がある方はSteamのストアページでウィッシュリストに登録し、続報を待ってほしい。
ライター/古嶋誉幸