「Inside Xbox」で公開された『アサシンクリード ヴァルハラ』の“ゲームプレイトレイラー”に議論集まる。開発者は公開前にティーザーと予告

 日本時間5月8日に放送された情報番組「Inside Xbox」にて公開された『アサシンクリード ヴァルハラ』のゲームプレイトレイラーが議論の対象となっている。

 ゲームの公式Twitterアカウントはこれを「ゲームプレイ」として宣伝していたが、実際に公開されたトレイラーはまるでインゲームの映像集のようで、ゲームの操作入力を感じさせずHUDも一切表示されない内容だったからだ。具体的なゲーム内容も映像では示されなかった。

 放送のあと、Ubisoftが公開したゲームプレイトレイラーには記事執筆時点で1.9万件の高評価に対し1.5万件の低評価が付けられており、賛成意見が多いものの否定の意見も同様に寄せられている。コメント欄には実際のゲームプレイを求める書き込みや、このトレイラーのどこが「ゲームプレイ」なんだと揶揄する書き込みが多く目に留まる。

 今回のInside XboxをMicrosoftは、「Xbox Series Xによる次世代ゲームプレイを初公開」と宣伝しており、言葉のニュアンスから実際のゲームプレイ映像が公開されることが期待されていた。しかし、それと思われる映像は『Bright Memory Infinite』『The Ascent』『Dirt 5』など全体の半分といったところで、『The Medium』『Scorn』などシネマティックトレイラー風のものも少なくなかった。

 上記の内容から、Inside Xboxのアーカイブ動画も記事執筆時点で、4.2万件の「高評価」に対し3.4万件の「低評価」と賛否両論の状態だ。『アサシンクリード ヴァルハラ』のトレイラーと同様、コメントでは「ゲームプレイとは?」と疑問符を投げかける反応が多い。

 ゲームメディアもこれに反応しており、海外メディアKotakuはUbisoftのYouTubeチャンネルを「Gameplay」で検索し、同社が“ゲームプレイ”という言葉をどう解釈しているかを調査している。その結果、ほとんどの“ゲームプレイ”トレイラーはHUDの有無など差異はあるが、本来は「実際にゲームを遊んでいるように見えるもの」だとしている。

 ただし、いくつか例外があることも指摘しており、2017年の「E3」で公開された『アサシンクリード オリジンズ』の4Kゲームプレイトレイラーは『アサシンクリード ヴァルハラ』のゲームプレイトレイラーのように、シネマティックな映像となっている。

 海外メディアUSGamerは、このトレイラーに対する業界関係者の反応を紹介している。「The Game Awards」のホストとして有名なジェフ・キーリー氏は、Inside Xboxのリストリーミング中に、『DiRT 5』開発ディレクターのロバート・カープ氏へのインタビューシーンで画面に大きく「ゲームプレイとインゲームフッテージは違う」とテキストで書き込んでいる。

 また、Xboxの元マーケティング担当シニアディレクターであるアルバート・ペネロ氏は「真剣に応えて欲しい。オフィシャルゲームプレイと聞いて、あなたは実際のゲームプレイとゲームエンジンの動画のどちらを期待しますか?」とのツイートを投稿し、多くの人が「実際のゲームプレイ(を期待している)」と回答している。

 海外メディアIGNは、同社のYoutubeチャンネルに『アサシンクリード ヴァルハラ』のゲームプレイトレイラーと同内容の動画をアップロードした。ただし、タイトルは「Assassin’s Creed Valhalla Game Engine Reveal」で、ゲームプレイという言葉を意図的に避けている。

 一方で、そもそも『アサシンクリード ヴァルハラ』の開発者たちはこれを“ゲームプレイトレイラー“と考えていなかった可能性が高いようだ。というのも、本作のクリエイティブディレクターであるアシュラフ・イスメール氏は、自身のTwitterアカウントで「これはゲームプレイデモではありません。ティーザーです」と繰り返しInside Xboxの配信前から主張していたからだ。

 ゲームの公式Twitterアカウントから投稿された氏がInside Xboxについて語る動画でも、「ゲームプレイ映像を公開する」という表現は慎重に避けられており、さらに自身のアカウントから紹介する際も「誤解のないように言うと、これは初公開のインゲームティザーです」と補足している。

 開発側とプロモーション側でゲームプレイという言葉の定義にすれ違いや行き違いがあったのかは不明だが、今年発売の次世代機の初のゲームプレイ映像お披露目と予告されていただけに、その期待を裏切った形となったことで、一部のユーザーやメディアは今回のプロモーションの謳い文句に疑問を呈している。

 ただし、氏は発売までにきちんとゲームプレイ映像を公開することも約束しており、UbisoftもE3の中止が発表された際、デジタル体験として自社のゲームを紹介する方法を模索するとしている。

 また、海外メディアブルームバーグによれば、マイクロソフトは毎月Xbox関連のデジタルイベントを開催し、6月にはXbox Series Xのプラットフォームとサービスを紹介。7月には『Halo Infinite』のほか、Xbox Game Studiosの作品が紹介されると報じている。これらの発表を期待して待ちたい。

ライター/古嶋 誉幸

ライター
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros
編集
ニュースから企画まで幅広く執筆予定の編集部デスク。ペーペーのフリーライター時代からゲーム情報サイト「AUTOMATON」の二代目編集長を経て電ファミニコゲーマーにたどり着く。「インディーとか洋ゲーばっかりやってるんでしょ?」とよく言われるが、和ゲーもソシャゲもレトロも楽しくたしなむ雑食派。
Twitter:@ishigenn
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