もうネタキャラとは言わせない。もう「もっとも選ばれないオペレーター」とは呼ばせない。Ubisoftは、マルチプレイFPS『レインボーシックス シージ』のLMGを装備した防衛オペレーター「タチャンカ」の変更点を紹介するトレイラーを公開した。
これまで設置式のLMGが特徴のオペレーターだったタチャンカだが、今回のアップデートで体を鍛え上げた結果、LMGを持ったまま移動できるようになる。
さらに、敵オペレーターの突入の邪魔やあぶり出しに使える焼夷グレネードランチャーを装備できるようになった。鈍足重装甲タイプのオペレーターだが、焼夷グレネードランチャーにより遠い場所や射線の通らない場所への攻撃が可能となり、防衛範囲が格段に拡張される。
公開された映像では、新しい焼夷グレネードランチャーと壁の貫通能力の高いLMGや、ほかのオペレーターとのシナジーも紹介されている。
焼夷グレネードランシャーと移動可能になったLMGを持ったTACHANKAがやってくる!
— レインボーシックス公式 (@Rainbow6JP) October 8, 2020
詳細はこの動画をチェック! pic.twitter.com/YsJZsC9CF4
タチャンカは『レインボーシックス シーズ』に登場するオペレーターのひとり。火力は高いながらも絶望的に扱いづらい専用武器「RP-46軽機関銃」と、ヘルメットに筋肉隆々の奇抜な姿で、使いづらいながらもどこか愛嬌のあるミームキャラクターとしてこれまで存在感を示してきた。
過去には公式の統計から「もっとも選ばれないオペレーター」と公表され、LMGに銃弾を跳ね返すシールドが付く上方修正も実施。そのシールドには皮肉交じりのファンからの呼称である「ロード・タチャンカ」を引用してロシア語で「ロード」(Лорд)と銘が刻まれるなど、公式からも弄られてきた。
シールドが付いたあともけっして強くはなかったタチャンカのファンにとって、「LMGを持って移動するタチャンカ」は悲願だったと言えるだろう。もともとこのアップデートは2020年2月のイベント「Six Invitational 2020」に発表されたが、その際に会場は歓声と拍手に包まれていた(参考映像)。
『レインボーシックス シージ』オペレーター人気投票トーナメントの頂点に輝いたのはTACHANKA!たくさんの皆様ご参加いただき誠にありがとうございます。
— Ubisoft Japan (@UBISOFT_JAPAN) April 19, 2017
この投票結果が将来的に何かに反映される、かも!?続報をお待ちください。 pic.twitter.com/v1AScpKRCS
なお公式Twitterアカウントによると、日本時間10月8日午前2時ごろこのアップデートのテストが開始予定とのこと(参考ツイート)。
日本でも人気で、2017年に行われたオペレーター人気投票でタチャンカは堂々の第1位。ゲーム以外では選ばれるが、ゲームでは選ばれない。そんなキャラクターだった。このアップデートで、はたしてタチャンカはゲームに新しい変化をもたらすことができるだろうか。
ライター/古嶋誉幸