冬と言えばマラソンのシーズン、ゲームファンなら時間を惜しんで、ランニングしながらゲームも遊びたい稀有な読者もいるかもしれない。そんな願いを叶えるべく、YouTubeチャンネル「MarMax Gaming」が、ゲームをクリアするまで外でランニングを続ける挑戦シリーズ「Running & Games」を開始した。
どのようにゲームをプレイするかというと、モニタやパソコン、バッテリー、そしてもちろん海外版ファミリーコンピュータ(NES)など必要な装備を自転車に積み、友人に並走してもらう方法を採用している。走る方も大変そうだが、おそらく10kg以上の装備を自転車とリュックサックに入れて自転車をこぐ友人も大変だろう。
最初の挑戦はアクションゲーム『忍者龍剣伝』(NINJA GAIDEN)。いかに速くゲームをクリアするかというタイムアタック要素と、ランニングを続け集中力を維持させるというフィジカル要素が組み合わさった、史上もっとも健康的なタイムアタックが実施された。
結果はクリアタイムが25分16秒、走った距離は3.1マイル(約5キロ)となった。普通のスピードランの世界記録は11分38秒(参考リンク)となっており、ランニングしながらであることを考慮するとかなり早い方だと考えられるだろう。
挑戦したケースは今回が初めてのため、もちろん世界記録となった。そもそもほかに挑戦者が登場するのか不明だが、「Any%リアルジョギング」とでも呼ぶべきこのカテゴリーでは、走った距離は評価に入るかなどルールはまだ曖昧だ。
彼はすでに2回目の挑戦も実施しており、今度は『魂斗羅』をふたりプレイでジョギングしながら挑戦(参考動画)。タイムアタックをテーマにしていた前回とは違い、今回はふたりで楽しみながら攻略している。
なお今回のタイムアタックを見ると、あらためてNESが振動に強いことも理解できる。自転車で運搬しており多少は揺れているはずだが、接触不良などによるバグは発生していないようだ。走っている途中にバグが発生したときのことを考えると悪夢だが、これなら今後も問題なくこの競技に挑戦していくことができるだろう。
「わざわざ専用のファミリーコンピュータ自転車を作るよりもルームランナーを買って家でゲームした方が安いし安全のでは?」というのは無粋だ。とはいえ、もしもあなたが健康のためにランニングをしながらゲームもしたいという欲張りなら、無理せずルームランナーを買うことをおすすめする。
ライター/古嶋誉幸