2021年12月17日にponcleより発売されたわずか300円のゲーム『Vampire Survivors』が、同時接続プレイヤー数4万人を超えるなど低価格帯のけっして作りが豪華ではない作品としては異例のヒットを飛ばし、国内外のゲームメディアから注目を集めている。
Steam外部の情報集積サイト「Steam Charts」のデータによれば、本作の発売当初における同時接続者数は100人にも満たない程度だった。しかし、2022年1月6日ごろを境にプレイヤー人口は急上昇。21日ごろには1万人にも達し、31日には、これまでのピークとなる4万6750人ものプレイヤーが『Vampire Survivors』をプレイするようになった。
『Vampire Survivors』はローグライト要素をふくんだ見下ろし視点のアクションゲームで、プレイヤーが行うのはキャラクターの移動のみ。そのため、ゲーム中の操作は非常にシンプルだ。全方位から迫りくる敵に対し、拾ったアイテムごとの自動攻撃で対処しながらキャラクターを育てていく。
しかし、記事執筆時点でも24種の武器と14のパワーが実装されており、同じものを重ねて拾得していくことでアップグレードも可能と、そのビルドの幅は広い。もちろん狙ったアイテムが出現するとは限らないので、時間経過とともに強力になっていく敵にどう対処するか、つねに判断を迫られる。
そのシンプルながらも奥深いゲーム性が中毒的なプレイ体験となり、多くのプレイヤーの心を掴んだようだ。また、YouTubeやTwitchといった配信プラットフォームでの実況動画も多数公開されており、日本トップクラスのゲーム実況チャンネル「兄者弟者」のプレイ動画は、1本あたり40万回以上にもおよぶ視聴回数を記録している。
一躍大きな人気を得た『Vampire Survivors』だが、1月31日に公開されたパッチノートでは、2月中に日本語をふくむ多数の言語に対応することがアナウンスされた。Steamにて定価300円で販売されているほか、「itch.io」ではブラウザ版を無料で遊ぶこともできるので、気になった方はぜひ試してみてはいかがだろうか。