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無骨で不穏なスーパーマーケットで散らかったショッピングカートや怪奇現象と戦うRPG『Sorry, We’re Open』のデモ版がitchにて配信へ。店のバックヤードには血痕と人骨

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 個人ゲーム開発者のoates氏は4月13日、スーパーマーケットが舞台のホラーRPG『Sorry, We’re Open』のデモ版をitch.ioにて配信開始した。

 対応プラットフォームはWindowsのPCで、価格は0ドル以上で購入者が任意に選択可能だ。

『Sorry, We're Open』のデモ版がitchにて配信01
(画像はSorry We’re Open by oatesより)

 『Sorry, We’re Open』はスーパーマーケットの新人マネージャーとして日々の仕事をこなし、来たる昇進を目指し奮闘する作品だ。プレイヤーは店舗のマネージャーとしてシフトにあわせて出勤し、ごく普通の清掃業務や散らかったショピングカート、客が散らかしたゴミ、ネズミ、ふと主人公の背後に立つマネキンを初めとする怪現象と戦闘を行う。

 スーパーマーケットでの業務がモチーフのRPGと聞けば、ほのぼのした印象を抱く読者も少なくはないだろう。可愛らしいドットグラフィックで描かれ、BGMはスーパーマーケットらしい軽快な「ミューザック」となっているものの、画面の階調は薄暗く、実際に描かれる世界観はどことなく無骨で陰鬱なものとなっている。

 ちなみに、itch.ioの作品ページにはコンテンツに関する警告として、点滅やストロボの光と効果、攻撃的な言語、血や血糊、喫煙、盗撮、職場での暴力、労働組合つぶし、不穏な画像やテーマが含まれる場合があると記載されている。

 プレイヤーが行う業務は9時から17時まで働く日勤、22時から翌朝の6時まで働く夜勤に分かれており、どちらも在庫の補充、清掃、カスタマーサービスの対応を中心としているものの、夜勤では不穏な出来事や怪現象との遭遇率が高まる。

 日勤中には現実的なタスクや物体が敵として可愛いドット絵で登場するため、任天堂が発売したRPG『MOTHER』シリーズを想起するが、本作では希望の光が降り注ぐそぶりはなく、現実的で生々しい不快感や恐怖が持ち味となっている。

 ゲームはシフト中に1時間ごとに発生するイベントを中心としており、提示されたテキストに倣って清掃や怪現象との戦闘やアイテムの獲得イベントがランダムで発生する。

 プレイヤーは店舗マネージャーとして人間の従業員を雇うことができ、戦闘の際には雇った従業員と共闘できるものの、戦闘に敗北すれば従業員を失うこととなる。

 戦闘時に使用するスキルはマネージャーが持つお金を使用して発動でき、またゲーム内で購入できるモップやホウキなどの清掃用具はイベントやタスクをスムーズに進行させることができるため、資金とアイテム管理、また共闘する従業員の管理がゲームの要点となるだろう。

 また、探索パートでは自身の店舗内やバックヤードを探索しアイテムを収集したり清掃業務を行うことが可能だ。やや汚らしい普通のスーパーマーケットかと思えばやけに入り組んだ建築物となっている。建物には人骨や血痕のほか、トイレに篭り続ける謎の存在、黄色い防護服を着た遺体などが配置されている。

 本作に登場する不穏な謎がデモ版の時点でどこまで明かされるかは不明だが、興味があれば実際にプレイし、余裕があれば作者にフィードバックを送ると良いだろう。

『Sorry, We're Open』のデモ版がitchにて配信06
(画像はSorry We’re Open Demo Trailer – YouTubeより)
『Sorry, We're Open』のデモ版がitchにて配信07
(画像はSorry We’re Open Demo Trailer – YouTubeより)
編集者
ゲームアートやインディーゲームの関心を経て、ニュースを中心にライターをしています。こっそり音楽も作っています。

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