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任天堂、「ニンテンドーピクチャーズ株式会社」を設立へ。映像制作会社「ダイナモピクチャーズ」を買収、子会社化を予定

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 任天堂は、映像制作会社「ダイナモピクチャーズ」を買収し、小会社化を予定していると発表した。2022年10月3日に株式取得を実行する予定としている。

 買収後は「ダイナモピクチャーズ」の商号を「ニンテンドーピクチャーズ株式会社」に変更する。

 「ダイナモピクチャーズ」は東京都千代田区に拠点を置くCGアニメーションを含む映像コンテンツの企画・制作をしている会社。

 これまで映画『アーヤと魔女』、ピクミンの短編アニメ『PIKMIN Short Movies』のCG制作、『ツキウタ。』初の3Dライブ「Miracle Moon Festival」のCGキャラクター制作、また米津玄師さんの「POP SONG」のミュージックビデオおよびCMのモーションキャプチャーなどを手掛けた。

 ほかにも『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』のCG一部ショット制作、『DEATH STRANDING』のモーションキャプチャー、『NARUTO バーチャル・イリュージョン(幻影秘境)』のVR映像制作、MX4Dモーションプログラムなどを担当している。

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(画像は制作実績 – ダイナモピクチャーズより)

 映画、ゲーム、テレビ、テーマパーク向けのVRコンテンツなど、幅広い分野の映像作品を制作しており、本社の地下にはモーションキャプチャーのスタジオを設置しているという。

 今回、任天堂はこのダイナモピクチャーズの株式すべて(同社が保有する自己株式を除く)を取得し、子会社化するために株主との間で、株式譲渡に関する契約を締結したと発表した。2022年10月3日に株式取得を実行する予定だという。

 また株式取得を実行後は、「株式会社ダイナモピクチャーズ」の商業を「ニンテンドーピクチャーズ株式会社」に変更することをあわせて発表している。

 現在、任天堂は、同社の「スーパーマリオ」の映画化が進行中で、アメリカのアニメ制作会社「イルミネーション」と任天堂が共同で製作をしている。今回の「ニンテンドーピクチャーズ株式会社」を設立する意向は、任天堂の映像コンテンツを拡充・強化していく姿勢がより鮮明になったといえそうだ。

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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