任天堂は、映像制作会社「ダイナモピクチャーズ」を買収し、小会社化を予定していると発表した。2022年10月3日に株式取得を実行する予定としている。
買収後は「ダイナモピクチャーズ」の商号を「ニンテンドーピクチャーズ株式会社」に変更する。
[任天堂HP]ニュースリリース「株式会社ダイナモピクチャーズの子会社化に関するお知らせ」を掲載しました。https://t.co/Ukb3ntGZxn
— 任天堂株式会社(企業広報・IR) (@NintendoCoLtd) July 14, 2022
「ダイナモピクチャーズ」は東京都千代田区に拠点を置くCGアニメーションを含む映像コンテンツの企画・制作をしている会社。
これまで映画『アーヤと魔女』、ピクミンの短編アニメ『PIKMIN Short Movies』のCG制作、『ツキウタ。』初の3Dライブ「Miracle Moon Festival」のCGキャラクター制作、また米津玄師さんの「POP SONG」のミュージックビデオおよびCMのモーションキャプチャーなどを手掛けた。
ほかにも『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』のCG一部ショット制作、『DEATH STRANDING』のモーションキャプチャー、『NARUTO バーチャル・イリュージョン(幻影秘境)』のVR映像制作、MX4Dモーションプログラムなどを担当している。
映画、ゲーム、テレビ、テーマパーク向けのVRコンテンツなど、幅広い分野の映像作品を制作しており、本社の地下にはモーションキャプチャーのスタジオを設置しているという。
今回、任天堂はこのダイナモピクチャーズの株式すべて(同社が保有する自己株式を除く)を取得し、子会社化するために株主との間で、株式譲渡に関する契約を締結したと発表した。2022年10月3日に株式取得を実行する予定だという。
また株式取得を実行後は、「株式会社ダイナモピクチャーズ」の商業を「ニンテンドーピクチャーズ株式会社」に変更することをあわせて発表している。
現在、任天堂は、同社の「スーパーマリオ」の映画化が進行中で、アメリカのアニメ制作会社「イルミネーション」と任天堂が共同で製作をしている。今回の「ニンテンドーピクチャーズ株式会社」を設立する意向は、任天堂の映像コンテンツを拡充・強化していく姿勢がより鮮明になったといえそうだ。