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クレイアニメのようなビジュアルで下水道の冒険を描く不穏カワイイパズルゲーム『Gob』の体験版が配信中。緻密に作りこまれたダーティな地下世界でご飯を求めて徘徊する

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 個人ゲーム開発者のgamma girl氏はパズルアドベンチャーゲーム『Gob』体験版を配信中だ。

 配信プラットフォームはitch.ioで、価格は無料となっている。

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 『Gob』は下水道に住むハリネズミのような生物「ゴブ」として、ご飯を探すパズルアドベンチャーゲームだ。緻密に作りこんだ3DCGを粗い解像度で出力するビジュアルを採用しており、映画『アリス』や『オテサーネク』で知られる映像作家「ヤン・シュヴァンクマイエル」のクレイアニメ作品に似た不穏かつ不潔な美意識が特徴となっている。

 長い眠りから目覚めた主人公の「ゴブ」は、お腹から大きな音を立てて目覚める。そこでプレイヤーは「ゴブ」を操作し、破壊的に散らかった部屋や下水道を探索し、ご飯を獲得すべく探索していく。

 ゲームプレイは十字キーでマップを移動しながらアイテムを見つけ、ご飯獲得の旅路に存在する障壁を打破することが中心となる。

 ガブは右手と左手にそれぞれアイテムを所持することが可能であり、右手と左手のアイテムを組み合わせることも可能だ。また、片手のみにアイテムを持っていればひとつのアイテムを分離できる場合もある。時にはしゃがんで根気強くインタラクト可能な場所を探し、ご飯獲得のパズルを解き明かそう。

 なお、体験版に登場する一部のギミックは特定のアイテムによる解決方法ではない。その解決方法はぜひご自身で見つけて頂きたいが、困ったら傷や模様のような暗号を探してみよう。

 本作には音声および文字言語はほとんど登場せず、筆者がプレイした際にはゲームの進行方法を手探りで探す必要があった。結果として、事前の情報がなければゲームを遊ぶ難度が高い印象だ。いっぽう、メニュー画面の役割を果たす古びた携帯端末のデザインや、部屋のラジカセから流れるヨレヨレのブレイクビーツやノイズなど、本編と関係のない要素も緻密に作りこまれている。

 そのため、言語を用いない設計により、人間が立ち入らない異世界のような下水道の冒険を存分に堪能できる作品となっているだろう。

  不気味でべとべとした質感のビジュアルが好きな方は、ぜひ本作をプレイしてみよう。

編集者
ゲームアートやインディーゲームの関心を経て、ニュースを中心にライターをしています。こっそり音楽も作っています。

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