Virtuosは9月21日、ゲーム開発スタジオ「Virtuos 東京」を設立することを発表した。Virtousは世界各地にスタジオを有する、ゲーム移植、あるいは開発協力やアート制作などを担当してきたスタジオ。今回は東京に拠点を初めて作り、 日本国内のゲームデベロッパーとよりパートナーシップを強化する意向だという。
Virtuosは基本的にBtoB向けの開発スタジオとなっているが、過去には『Dark Souls Remastered』のNintendo Switch版や『Horizon Zero Dawn』のPC版の開発、また『デビルメイクライ5』や『Demon’s Souls Remake』などのアート制作に参加。日本ではスクウェア・エニックスとも関係を密にしており、『ファイナルファンタジーX』や『X-2』、『ファイナルファンタジーXII The Zodiac Age』、『NieR: Automata The Ende of YoRHa Edition』といったゲームの開発に参加してきたとされている。
今回設立される「Virtuos 東京」は日本支社的なポジションで、本社やほかのスタジオと同様にオリジナルのタイトルを開発する予定はないとのこと。スタジオヘッドに就任するゼネラルマネージャーのギジャロ・ピエール氏は、コーエーテクモゲームスや2Kでゲーム制作に15年以上にわたり携わってきたベテランで、『NBA 2K19』や『Civilization VI』、『デッド・オア・アライブ5』などの開発に関わってきた。
このほか、プロダクションマネージャーにゲーム業界で10年以上の経験を持つ中川亮氏、ビジネス開発マネージャーに荒井綾氏が就任。2009年から日本での業務のために営業代理を務めてきたコンサルティング会社のカイオス株式会社と引き続き提携していくという。
ピエール氏は「日本はつねに世界のゲームハブであり続けています。とくにアジアではいま、クリエイティブなゲームデザイン(レベル、クエスト、ダウンロードコンテンツなど)や移植サービスが需要が増加しており、Virtuosが日本でのプレゼンスを拡大し、市場に参入するには、きわめてエキサイティングな時機であると考えております」とコメント。今後、日本語・英語の2カ国語以上に堪能なゲーム開発のエキスパートでチームを構成し、全世界3500名以上のスタッフでさまざまなソリューションを提供していくと約束している。
なお、Virtuos東京は2024年末までの事業拡大を目標に、ゲームデザインとテクニカルアートのシニアレベルの役職者を積極的に採用しているとのこと。