アニプレックスは新作長編アニメーション映画『ふれる。』を2024年秋に全国ロードショーすることを発表し、ティザービジュアルと特報映像を公開した。
本作は2013年公開の『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』や2015年公開の『心が叫びたがってるんだ。』、および2019年公開の『空の青さを知る人よ』といった、舞台や作風を共通する「秩父三部作」作品群の監督、脚本家、キャラクターデザイナーによる新作だ。
監督を務めるのは上記三部作のほか代表作に『ハチミツとクローバーⅡ』や『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』などがある長井龍雪氏となり、脚本は近年活躍の場をワイドに広げる岡田麿里氏、キャラクターデザインは『すずめの戸締まり』のキャラクターデザインおよび『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の作画監督などで著名な田中将賀氏がそれぞれ担当する。
数々の名作を世に送り出し、アニメファンのみならず多くの視聴者から高い評価を受け続けているクリエイター陣が今度はどのような世界を見せてくれるのか、今から期待しておこう。
公開されたティザービジュアルおよび特報映像には、3人の青年と黄色い毛を持つハリネズミのような生き物が登場している。本作は彼らをめぐる物語となるとのことで、特報では「世界の秘密」や「痛み」といった、ストーリーの根幹に関わる印象的な言葉が交わされている。
制作陣はこれまで『あの花』や『ここさけ』など、おもにティーンエイジャーたちの心象にフォーカスした繊細な作風を得意としてきた。本作ではそれらとは打って変わって、大人になった青年たちを主人公とした物語が展開するとのことだ。
前作から舞台や世界観を一新した、まったく新しい作品を垣間見られるだろう。
監督の長井氏は本作の発表によせてコメントを残している。同氏の言葉によると、本作は東京を舞台に、「言葉で上手くコミュニケーションできない少年が不思議な力を持つ生き物と出会い、それにより繋がった三人のお話」となるという。
「通常だったらアニメーションの主人公になり得ない人物」を主軸とし、不思議な生き物と共存し、そのまま大人になった青年たちの物語が語られる。
長井氏は「皆様にお届けできる日を楽しみにしています」と、本作が鋭意製作中である旨を明らかにした。
アニメ界に強烈なイメージを今も残している『あの花』をはじめとする『秩父三部作』のさらに一歩先を行かんとする制作陣は、『ふれる。』でどのような物語を綴るのだろうか。続報に期待しよう。
プレスリリースの全文は以下のとおり。
『あの花』(2013) 『ここさけ』(2015) 『空青』(2019)
心揺さぶる青春三部作で 200 万人を感動の涙で包み込んだ――
監督:長井龍雪 × 脚本:岡田麿里 × キャラクターデザイン:田中将賀 待望のオリジナル長編アニメーション映画 『ふれる。』
2024年秋 公開決定! ティザービジュアル&特報映像解禁
“心揺さぶる”青春三部作を手がけた、監督:長井龍雪、脚本:岡田麿里、キャラクターデザイン:田中将賀の3人が贈る、オリジナル長編アニメーション映画最新作、映画『ふれる。』が2024年秋に全国公開することが決定しました。
幼馴染の青年三人組は、それぞれの気持ちを口にしなくても心が繋がっていた――不思議な生き物の力で。
三人と一匹の物語が、コミュニケーションが複雑化する現代で、人と人との本当のつながりを教えてくれます。
監督を務めるのは「ハチミツとクローバーⅡ」(2006)で監督デビューを果たし、「とある科学の超電磁砲」(2009)、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」(2015)などを手掛けた長井龍雪。脚本には、映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』(2018)、今年は『アリスとテレスのまぼろし工場』(2023)で脚本・監督も務めますます活躍の場を拡げる岡田麿里。キャラクターデザインを務めるのは田中将賀。『すずめの戸締まり』(2022)のキャラクターデザインや、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(2021)の作画監督とい
ったメガヒット作品を手掛けた。
この 3 人といえば 2011 年からテレビアニメとして放映され、深夜アニメとして異例の視聴率を記録し、「平成で一番泣けるアニメ」として社会現象化、2013 年に劇場版が大ヒットを記録した『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』。平成 23 年度(第 15 回)文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品アニメーション部門/長編(劇場公開・テレビアニメ・OVA)に選出され、2012 年には長井が芸術選奨新人 賞メディア芸術部門を受賞。2015 年には再度 3 人が集結したオリジナル作品『心が叫びたがってるんだ。』が劇場公開 されると立て続けの大ヒットとなり、「大人が泣ける感動アニメ」として多くの支持を集めた。さらに 2019 年には『空の青 さを知る人よ』、そして 2024 年、待望の新作オリジナル長編アニメーション映画『ふれる。』で、3 人の才能がまたしても融合することとなる。
公開決定とともに解禁となるティザービジュアルで三人の青年が運んでいるバケツのなか、そして特報のラストにも写 し出されている一見ハリネズミのような不思議な生き物の姿。そして特報映像は人物たちそれぞれの手のカットが重なり 人と人とのつながりを描きながら、やがて知ることになる〈世界の秘密〉、そして〈痛み〉という言葉が一体どんな“謎”を秘 めているのか、さまざまな想像を掻き立てられるものになった。
最高のアニメクリエイターが集結し作り上げるオリジナル長編アニメーション映画『ふれる。』は2024年秋全国公開。 どうぞご期待ください!
長井監督コメント
「あの花」「ここさけ」「空青」秩父を舞台にした三部作が完結し、4 年の月日が経ちました。 脚本の岡田さん、キャラクターデザインの田中さんと共にまた新たに物語を作りたいという思いが叶い、 今日に至ります。
今回の舞台は東京。
言葉で上手くコミュニケーションできない少年が不思議な力を持つ生き物と出会い、それにより繋がった 三人のお話です。
アニメーションで不思議な出来事が起こるのは幼少期や少年期が多いように思いますが、本作は不思議 な生き物と共存し、そのまま大人になった青年達の物語。
通常だったら主人公になりえない人物にフォーカスしています。
幼い頃と大人になってからの関係性の変化は誰しもが経験するもの。
長く一緒にいるとつい相手を分かった気になり発言してしまったりもしますが、ちゃんと相手に直接気持 ちを伝えてみよう、そんな風に感じてもらえる作品になっていたらと思います。
鋭意製作中ですが、皆様にお届けできる日を楽しみにしています。
長井龍雪
『ふれる。』
監督 長井龍雪
脚本 岡田麿里
キャラクターデザイン 田中将賀
制作:CloverWorks
製作幹事:アニプレックス・STORY inc.
配給:東宝・アニプレックス
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2024年 秋 全国ロードショー