日本時間の3月11日(月)、第96回アカデミー賞でスタジオジブリ作品の『君たちはどう生きるか』(英題:The Boy and the Heron)が長編アニメーション賞を受賞した。
『君たちはどう生きるか』は2023年7月に日本国内で、同年12月には北米でも上映を開始した宮崎駿監督による作品である。吉野源三郎による同名小説にインスパイアされたファンタジー冒険活劇となっており、太平洋戦争末期に母を亡くした富裕層の主人公・牧眞人が「アオサギ」に誘われ迷い込んだ廃墟内の異世界を冒険する姿が描かれる。
2013年に公開された『風立ちぬ』から約10年ぶりとなる宮崎駿監督作品であることにくわえ、劇場公開の前にはポスタービジュアルのみが公開されるという異例のプロモーションでも注目を集めた。
'The Boy and the Heron' secures the Oscar for Best Animated Feature Film! Congratulations, Hayao Miyazaki and Toshio Suzuki! #Oscars pic.twitter.com/mwoxqfxuO2
— The Academy (@TheAcademy) March 10, 2024
本作はこれまでにも、第81回ゴールデングローブ賞で日本の作品として初めてアニメ映画賞を受賞。また第51回アニー賞ではキャラクターアニメーション賞、絵コンテ賞に輝くなど、世界的に高い評価を獲得してきている。
なお、日本の作品がアカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞するのは、同じくスタジオジブリ・宮崎駿監督作品である『千と千尋の神隠し』以来のこと。21年ぶりとなる快挙を達成した『君たちはどう生きるか』は、記事執筆時点でも全国で公開中だ。