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KADOKAWA、悪質な情報拡散行為473件(7/10時点)を特定。削除要請や情報開示請求といった措置を進行中、特に悪質性が高い情報拡散者に対しては法的措置の準備も

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KADOKAWAは7月12日(金)、悪質な情報拡散行為に対する措置の進捗状況について報告するプレスリリースを公開した。

7月10日(水)に公表されたプレスリリースの通り、現在はKADOKAWA、ドワンゴ、角川ドワンゴ学園による横断対策チームが組成され、サイバー攻撃を行ったとされる組織が公開したものとする情報の拡散行為を行う者に対する措置を強化している。

具体的には、匿名掲示板やSNS上での巡回監視や情報提供に基づき、運営者への申請を通じて拡散行為に該当する投稿の削除を進めており、スパムメールなどの迷惑行為に対しても警察と連携して対処しているとのこと。さらに悪質性の高い情報拡散者に対しては、証拠保全の上で刑事告訴・刑事告発をはじめとする法的処置の準備も進めているという。

7月10日(水)時点で悪質と認識された情報拡散行為の件数は、ドワンゴに関するものが420件、角川ドワンゴ学園に関するものが53件。これらの悪質な情報拡散行為などに対し、同社グループでは削除要請や発信者情報開示請求といった対応を開始している。

本件に関する詳細については、以下のリリースも参照されたい。

プレスリリースの全文は以下のとおり。


悪質な情報拡散行為等に対する措置の進捗状況について

株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、取締役代表執行役社長 CEO:夏野剛)は、6月8日に発覚した当社グループのデータセンター内の株式会社ドワンゴ専用ファイルサーバーへのサイバー攻撃の影響により、関係するすべての皆様に、多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。

7月10日に公表したプレスリリースの通り、株式会社KADOKAWA、株式会社ドワンゴ、学校法人角川ドワンゴ学園による横断対策チームを組成し、サイバー攻撃を行ったとされる組織が公開したものとする情報の拡散行為(これに関連する悪質なフェイク情報・誹謗中傷行為等に対する措置を含め、以下「情報拡散行為等」といいます)を行う者に対する措置を強化しております。匿名掲示板やSNS上での巡回監視や皆様からの情報提供に基づき、運営者への申請を通じて拡散行為に該当する投稿の削除を進めているほか、スパムメールなどの迷惑行為についても警察と連携して対処しております。さらに、悪質性の高い情報拡散者に対しては、証拠保全の上、刑事告訴・刑事告発をはじめ法的措置の準備を進めております。

このたび、当社グループは、弁護士と協議の上、SNS・匿名掲示板・各種まとめサイトなどにおいて、悪質な情報拡散行為等に該当するものと認識した書き込みを特定し、これらに対して削除要請および情報開示請求を鋭意進めていることをご報告いたします。本事案による角川ドワンゴ学園の在校生・卒業生・保護者の皆様、クリエイターの皆様、お取引先の皆様、関係者の皆様、当社グループ従業員の二次被害を最小限に抑え、プライバシーをはじめとする権利利益を保護するために、厳正に対応してまいります。

◆悪質と認識した情報拡散行為等の件数(7月10日時点)

■株式会社ドワンゴ:420件
【内訳】X (旧Twitter):133件/5ちゃんねる:237件/まとめサイト:26件/Discord・その他:24件
■学校法人角川ドワンゴ学園:53件
【内訳】X (旧Twitter):8件/5ちゃんねる:41件/まとめサイト:1件/その他:3件

◆削除要請および情報開示請求について
当社グループは、これらの悪質な情報拡散行為等に対して、以下の対応を開始しております。

1. 削除要請
悪質と認識した書き込みに対して、SNSおよび匿名掲示板の運営者に削除要請を行っております。既に複数の投稿については削除が確認されております。
2. 発信者情報開示請求
悪質と認識した書き込みを行った発信者に対して、SNSおよび匿名掲示板の運営者に発信者情報開示請求を開始しました。これにより、特定した発信者には厳正な法的措置を講じる準備を進めております。

◆刑事告訴・刑事告発について
悪質性の高い情報拡散者に対しては、証拠保全の上、削除済みの書き込みも含めて刑事告訴・刑事告発などの法的措置に向けた作業を進行中です。

◆漏洩情報の拡散行為等に関する注意喚起
他者の個人情報を不正に発信する行為は、その行為自体が法的に罰せられる可能性があります。さらに、そのような行為は情報漏洩の被害を拡大させ、多くの方々の生活や事業活動に重大な影響を及ぼすだけでなく、今後の類似犯罪の増加を招く恐れがあります。また、漏洩情報の拡散行為に加えて、本事案の関係者への脅迫めいた書き込みも確認されており、さらに深刻な被害を引き起こす可能性があります。フェイク情報の発信、誹謗中傷行為も違法です。これらの行為は絶対におやめください。
当社グループは、こうした不正行為に対して断固たる姿勢で臨み、関係者のプライバシーと安全を守るために全力を尽くしてまいります。

◆情報漏洩に関するお問い合わせ専用窓口
ご自身の情報が公開されている場合は、下記の窓口へご連絡ください。お手数ですが、ご連絡の際には、どの場所で、どの情報が、どのように公開されていたかの詳細を具体的にお知らせいただけますようお願い申し上げます。

■クリエイター、取引先、ユーザーの方専用
https://kdq.jp/dwic

■学校法人角川ドワンゴ学園の在校生・卒業生・保護者の方専用
https://kdq.jp/dwgc

※ウェブ上で拡散されている情報については、横断対策チームでの巡回監視のほか、ご連絡いただいた情報に基づき各プラットフォームに削除申請を行います。しかし、即座の削除がされないケースも多く、大変心苦しいのですが、ご自身でも削除申請を併せて行っていただくようお願い申し上げます。

これらの個人情報を悪用し、フィッシングメールやスパムメール、詐欺メールなどの迷惑メールが送付される可能性があります。不審なメールなどを受け取られた場合は十分にご注意いただくようお願い申し上げます。

当社グループでは現在、社外の大手セキュリティ専門企業の支援を受けながら原因等の分析作業を進めるとともに、サイバー攻撃を行ったとされる組織が公開したとする情報について、社内の記録と照合して検証するため、その収集作業を慎重に行っているところです。当該分析作業と収集作業に時間を要しているため、現時点では漏洩された情報の確認作業が完了していない状況です。

今後、漏洩した情報の確認が進み次第、プレスリリースおよび公式Xを通じて随時情報をお知らせいたします。重ねて、関係するすべての皆様にご心配とご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。
本事案については、既に警察による捜査が開始されていることに加え、関係当局に必要な報告を行っております。当社は、このような犯罪行為に屈することなく厳正に対処していく所存です。今回の事態を重く受け止め、より詳細な原因の究明を進めるとともに、セキュリティ体制の一層の強化徹底を図り、再発防止に全力を尽くしてまいります。

以上

編集者
1998年生まれ。静岡大学情報学部にてプログラマーの道を志すも、FPSゲーム「Overwatch」に熱中するあまり中途退学。少年期に「アーマード・コア」「ドラッグ オン ドラグーン」などから受けた刺激を忘れられず、プログラミング言語から日本語にシフト。自分の言葉で真実の愛を語るべく奮闘中。「おもしろき こともなき世を おもしろく」するコンピューターゲームの力を信じている。道端のスズメに恋をする乙女。

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