ビジュアルノベル制作チーム「超水道」は11月7日、新作タイトル『short HOPE long Peace』をリリースしたことを伝えた。ブラウザ上でプレイでき、価格は無料。PCにもスマートフォンにも対応している。
『short HOPE long Peace』リリースしました。
— 超水道 @ ghostpia (@chosuido) November 6, 2024
愛煙家の彼女と、嫌煙家の彼。
これは、彼女が彼を吸い終えるまでの、ささやかな恋物語。
まるで文庫本のような、縦書きデンシノベルです。https://t.co/k3CSTGsTZ8
無料で、どなたでも。スマホで、PCで、どこでも。
ぜひ読んでみてくださいね。… pic.twitter.com/jaLcD3Q9LL
『short HOPE long Peace』は、ヘビースモーカーの大学生・桜田若葉と、彼女のサークルの後輩・江向とのささやかな恋物語を描いているという作品だ。
メインビジュアルの「煙のような『好き』だった。」というキャッチコピーや、あるいは『short HOPE long Peace』という洒落たタイトルに見られるように、「煙草」を物語の題材として据えているという。
「文庫本のようなビジュアルノベル、ビジュアルノベルのような文庫本」というコンセプトで、ビジュアルノベルとしては珍しい縦書き形式のテキストが大きな特徴。ゲーム画面も、電子書籍とビジュアルノベルを融合させたようなものになっている。
同作を開発したのは、Steamで高い評価を得ている『ghostpia シーズンワン』制作チームの「超水道」。また音楽についてはフリーゲームの有名作『アクアリウムは踊らない』にも楽曲を提供した真島こころ氏が担当している。
同作はウェブブラウザ上で、誰でも完全無料でプレイできる形態をとっており、プレイ時間は約1時間ほど。PCはもちろん、スマートフォンでも動作するとのことなので、電車での活き帰りなどのちょっとした時間でも触れそうだ。気になった方は、公式サイトの作品公開ページをチェックしてみるといいだろう。
プレスリリースの全文は以下のとおり。
『ghostpia シーズンワン』を手がけた超水道の新作!縦書きビジュアルノベル『short HOPE long Peace』が本日無料リリース!
本日(2024年11月7日)、ビジュアルノベル制作チーム「超水道」は、新作縦書きビジュアルノベル『short HOPE long Peace』をリリースいたしました。
本作は前作にあたる『ghostpia シーズンワン』とは全く違う現代劇。昨今では文字通り煙たがられがちな煙草を題材に据え、男女の恋愛を描いた作品となります。
本作はウェブブラウザ上での公開となり、価格は無料です。広告や課金による開放要素も無い、完全に無料での公開作品となります。
『short HOPE long Peace』あらすじ
“きっと、私にとって、タバコは男と同義だ。
ラベルは何でもいいから、手元になくちゃ寂しくて困る。”
大学生の桜田若葉(さくらだ・わかば)は、男癖の悪さで評判のヘビースモーカー。ある日、いつものように立ち寄った喫煙所で、サークルの後輩・江向(えこう)に告白される。
「僕と付き合ってください。それから、タバコやめてください」
「いいよ。無理」
「ど、どっちなんですか」
「一文目はOKで、二文目はNGってこと」
愛煙家の彼女と、嫌煙家の彼。煙草をめぐる、騒々しくも掛け替えのない日々のこと。
ゆらめく紫煙の晴れた先、彼が去ってからの年月のこと。
これは、彼女が彼を吸い終えるまでの、ささやかな恋物語。
デンシノベルとは
デンシノベルは、超水道が提案する、あたらしい「小説の器」、もといビジュアルノベルのいち形態です。超水道が2023年にリリースした『ghostpia シーズンワン』の豊富なアセットを用いた演出とはまた違う、非常にミニマルな形態です。
「文庫本のようなビジュアルノベル、ビジュアルノベルのような文庫本」というコンセプトのもと、誰もが親しみのある文庫本の雰囲気をベースに、ビジュアルノベルらしいグラフィックやサウンドなどの効果を加え、上質な物語体験をお届けします。
これまで『森川空のルール』や『佐倉ユウナの上京』といった作品を制作してきた超水道が、10年ぶりに『ghostpia シーズンワン』の開発ノウハウを活かして制作に取り組み、大きくパワーアップしたデンシノベルの新作となります。
前作『ghostpia シーズンワン』で得た経験をさらに活かし、また、同作で裏方を務めたメンバーが新たに表舞台に立つことで、超水道のもうひとつのブランドラインとしての「デンシノベル」を今後も展開していく予定です。
『short HOPE long Peace』の特長
ミニマルで心地よい物語体験
本作は、文芸書籍のエディトリアルデザインを本業とするスタッフによる、文庫本をイメージしたエディトリアルデザインを特徴としています。
物語を構成するテキストにより自然に集中できる、文庫本風の美しい縦書き文字レイアウトを採用しました。磨き抜かれたレイアウトで語られる物語がイラスト・音楽と調和し、上質な物語体験を提供します。
楽曲提供は『アクアリウムは踊らない』の真島こころ氏が担当
本作の音楽を担当するのは、ゲーム音楽で知られる真島こころ氏。代表作に『アクアリウムは踊らない』などがある真島氏は、ピアノ劇伴に加え、今回は本作のために環境音と共に奏でられるアンビエント楽曲も手掛けています。デンシノベルの静謐な世界観をより深める楽曲たちにもご注目ください。
無料で、誰でもどこでも
『short HOPE long Peace』は、iOS、Android、Windows、Macといったあらゆるプラットフォームに対応しており、ブラウザ上で無料で楽しむことができます。
広告も一切なく、純粋に作品を楽しんでいただける内容になっております。
本作の特設ページでは、デンシノベル復活までの10年越しの背景、そして無料でのリリースに至った理由などについても詳しくお伝えしております。
作品情報
リリース:2024年11月7日
価格:無料
ジャンル:縦書きビジュアルノベル「デンシノベル」
プレイ時間:約1時間
プラットフォーム:iOS, Android, Windows, Mac(Webブラウザ上で動作)
価格:無料
作品公開ページ:https://chosuido.jp/works/short_hope_long_peace
開発元・超水道ウェブサイト:https://chosuido.jp/
超水道公式X(旧Twitter):https://x.com/chosuido
プレスキット:https://www.dropbox.com/scl/fo/fcnwmk65zmq6vk4tw8o4t/AKML1RSN-F_5Wz-vUX1CZG0?rlkey=iczecr4q97rd435eloth05vgo&dl=0
開発:超水道
企画・ディレクション:蜂八憲
シナリオ:蜂八憲
イラスト:斑
音楽:真島こころ
エディトリアルデザイン:ミタヒツヒト
システムデザイン:山本すずめ
対応言語:日本語
プレイ人数:1人
実況:OK(作品ページの実況ガイドラインに違反のない場合)
超水道について
超水道は、社会人4名によるビジュアルノベル制作チームです。2011年から、スマートフォン上で絵と音楽と共に小説を楽しむ「デンシノベル」アプリを制作しています。『森川空のルール』『ヴァンパイアハンターHIROSHI』シリーズ、『’99〜恐怖の大王と放課後の女神〜』『ボツネタ通りのキミとボク』『佐倉ユウナの上京』などの作品を制作。今後もビジュアルノベルを通じて、さらに多くの物語を皆様にお届けしていきます。