いま読まれている記事

『鋼鉄都市』映画化企画が進行中。人間の刑事とロボットがコンビを組み「ロボット三原則」と矛盾する殺人事件に立ち向かう、アイザック・アシモフによるSFミステリ小説の古典

article-thumbnail-250125i

アイザック・アシモフのSFミステリ小説の古典『鋼鉄都市』が映画化されることが明らかになった。

海外メディアDeadlineが独占情報として報じている。

『鋼鉄都市』は、アイザック・アシモフによる1950年代に連載・発刊されたSFミステリ小説。本格的に「SF小説」と「ミステリ小説」を融合させ、成功した先駆けの作品として知られている。

舞台は、都市が「鋼鉄のドーム」に覆われ、人間とロボットが共存している未来の地球。刑事「イライジャ・ベイリ」は、ロボットの「R・ダニール・オリヴォー」とコンビを組むことを余儀なくされ、ある科学者の殺人事件を調査することになった。

その事件は人間には犯行が不可能で、一見してロボットが人を殺したとしか思えない状況にあった。しかしロボットたちは「ロボット三原則」に縛られており、人間に危害を与えることはできない。イライジャとダニールはこの不可解な矛盾に立ち向かうこととなる。

『鋼鉄都市』映画化企画が進行中。人間の刑事とロボットのコンビが「ロボット三原則」と矛盾する殺人事件を捜査するSFミステリ小説_001
(画像は鋼鉄都市: 書籍- 早川書房オフィシャルサイトより)

今回は、SFミステリの古典であり、後の『Detroit: Become Human』にも通じる人間とロボットと刑事コンビの先駆けである小説『鋼鉄都市』の映画化企画が進行中であることが明らかになった。

『鋼鉄都市』は1960年代にBBCとしてテレビドラマ化されていたが、これまで映画化はされておらず、SFファンには長らく映画化が待望視されていた作品なだけに、嬉しいニュースといえそうだ。

監督・脚本は、『それでも夜は明ける』の脚本を手がけたジョン・リドリー氏が務める。『ルーク・ケイジ』に携わったチェオ・ホダリ・コーカー氏とともに脚本の最新草稿を20世紀スタジオ向けに執筆したとのこと。

はたして映画版『鋼鉄都市』はどのようになるのか。今後の続報に期待したい。

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ