Twitch Interactiveは2月20日(木)、同社が運営するライブストリーミング配信プラットフォーム「Twitch」について、ダイジェストおよびアップロード機能を1アカウントにつき“合計100時間”に制限すると発表した。
本制限は、4月19日より導入予定となっており、以降は公開および未公開を含めて、すべてのダイジェスト・アップロードが合計100時間のストレージ制限にカウントされるという。なお、この制限は「過去の配信」(VOD)およびクリップのストレージには適用されないとのこと。
We’re implementing a 100 hr storage limit for Highlights & Uploads starting 4/19. This won’t apply to Past Broadcasts (VODs) or clips.
— Twitch Support (@TwitchSupport) February 19, 2025
Less than 0.5% of streamers exceed 100hrs & this content accounts for <0.1% of hours watched. Users will be notified.https://t.co/RoDIAEzBV5 pic.twitter.com/zN7iKHpSqm
Twitchは、2011年より前身となる配信プラットフォーム「 Justin.tv」から、コンピューターゲームに特化したものとして立ち上げられた配信プラットフォームだ。
今回の発表によると、4月19日よりTwitchの機能であるダイジェストとアップロードがあわせて100時間のストレージ制限が導入されるという。ダイジェスト機能とは、過去の配信の一部を使って新たな動画を作成し、新規チャンネル訪問者に自身の活動を紹介する映像のこと。アップロードはTwitch以外の場所で作成、保存、編集したコンテンツをアップロードできる機能だ。
4月19日のストレージ制限が導入以降も上限が超過していた場合は、上限以内に収まるまで視聴数が最も少ないダイジェストから順に削除されるという。保存しておきたいダイジェスト・アップロードは、削除される前にダウンロードかエクスポートしておく必要がある。
現在、制限を超過していないチャンネルは削除のリスクを抑えるために100時間を超過できなくなるほか、ウェブサイトのクリエイターダッシュボードのビデオプロデューサーページに新たにビデオストレージトラッカーが導入されている。トラッカーでは、ストレージ制限を容易に把握したり、ダイジェストとアップロードを作成日、長さ、視聴数で並び替えたりすることも可能だ。
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今回の制限導入に至った経緯としては、現在100時間という制限を超過しているTwitchのアクティブなストリーマーは全体の0.5%未満に対して、本コンテンツのストレージはシステムへの大きな負荷となっていたためだという。
さらにクリップやタグ、モバイルのディスカバリーフィードなどと比較して、ダイジェストは視聴者への露出やエンゲージを高めるためにあまり効果的ではなかったようだ。なお、Twitchはダイジェストおよびアップロードのサポートは維持しつつも、より効果的なエンゲージメントツールを改善し続けていくと表明した。