『フレンチコネクション』、『ポセイドンアドベンチャー』で知られる俳優ジーン・ハックマンさんが死去したことが明らかになった。95歳だった。
BBCなど海外の複数メディアが伝えている。妻のベッツィ・アラカワさんと愛犬とともに自宅で亡くなっていたのを2月26日に発見されたことが報じられている。
ジーン・ハックマンさんは、1930年生まれのアメリカの映画俳優。ハリウッドを代表する名優として知られている。
アメリカン・ニューシネマの原点となった1967年の『俺たちに明日はない』の主人公の兄役として注目されたあと、1971年の刑事映画『フレンチ・コネクション』で主演を務め、内側に怒りを込めた演技が高く評価される。見事、アカデミー賞主演男優を受賞したことで一躍スターダムに上り詰めた。
『フレンチ・コネクション』は、暴力的な刑事ドイル(通称ポパイ)が麻薬の密売ルートを追うストーリーが展開。特に、クライマックスのカーチェイスシーンは、街中で無許可で車を逆走させて撮影したという破天荒なエピソードが残されており、現在でも語り草となっている。


また豪華客船が転覆しそこから脱出する映画『ポセイドン・アドベンチャー』や、『スーパーマン』のレックス・ルーサー役など大ヒット映画に出演。一方でカンヌ国際映画祭では最高賞に輝いた『カンバセーション…盗聴…』や、アメリカ南部の差別の実態を描いた社会派映画『ミシシッピー・バーニング』などに出演、商業映画に加えてアートや社会派路線も両立した。
1992年には、クリント・イーストウッド監督・主演の映画『許されざる者』で、アカデミー助演男優賞を受賞している。2004年の出演作を最後に映画作品の出演作がなく、その後に引退したことを公に認めた。
今回は、2月26日にニューメキシコ州サンタフェの自宅でジーン・ハックマンさんの遺体が発見されたことが報じられている。妻のベッツィ・アラカワさんと愛犬とともに自宅で亡くなっていたのが発見されたという。
サンタフェ警察は、犯罪行為の兆候はなかったと述べたが、現在は捜査中であり、詳しい死因は明らかにしていない。