『聖剣伝説 ヴィジョンズ オブ マナ』のディレクターなどを務めたゲームクリエイターの小澤健司氏は3月3日(月)、「株式会社スタジオサザンカ」を設立し、同社の代表取締役社長に就任したことを明らかにした。同氏が過去に中心的役割を担っていたNetEase傘下・桜花スタジオの閉鎖を経て新たに新会社を立ち上げた形となる。
スタジオサザンカは自社でのPC/コンソールゲームの開発と販売、および他社開発タイトルのためのプロデュースや開発協力を主目的とする会社である。AAA級タイトルの開発を経験したメンバーの強みを結集し、自身の経験や感情を思い出してしまうようなテーマやアイデアと、ゲームとしての快適性を両立したゲームづくりを目指しているという。
また小澤氏がこれまで日本と中国で培ったプロデュースやディレクションの経験を活かし、他社との協業を通じたコンテンツ創出にも挑戦するそうだ。すでに開発が進行中のプロジェクトも存在するとのこと。
代表の小澤氏は2015年にバンダイナムコエンターテインメントに入社し、日本では『機動戦士ガンダム』、上海支社では中国向けの『ドラゴンボール』IPのスマートフォンゲームのプロデューサーを経験する。その後、2019年から中国で「NetEase Games 桜花スタジオ」に参加し、日本拠点の立ち上げや組織のマネジメントに携わるとともに『聖剣伝説 ヴィジョンズ オブ マナ』のディレクターを務めた。
一方、昨今ではNetEaseが傘下のゲームスタジオの閉鎖や資金提供の差し止めといった動きを進めているとたびたび報じられており、桜花スタジオもその影響を受けていると見られていた。すでに公式サイトが閲覧できなくなっていた桜花スタジオだが、今回の発表内でスタジオは正式に閉鎖されたことが明らかにされている。
小澤氏自身も2024年12月に桜花スタジオを退職したことを報告し、その後の去就が注目されていたが、このたび晴れてスタジオサザンカの創業を発表した次第だ。記事執筆時点で開発中のプロジェクト等に関する詳細は公にされておらず、引き続き続報にも注目していきたい。
以下、プレスリリースの全文を掲載しています
『株式会社スタジオサザンカ』設立のお知らせ
ゲームクリエイター小澤健司は、『株式会社スタジオサザンカ』を設立し、同社の代表取締役社長に就任したことをお知らせいたします。
■ 設立趣意
株式会社スタジオサザンカは、自社でのPC/コンソールゲーム開発・販売および他社開発タイトルのためのプロデュース・開発協力を主目的とする会社です。
AAA 級タイトルの開発を経験したメンバーの強みを結集し、自身の経験や感情を“つい”思い出してしまうようなテーマやアイデアと、ゲームとしての快適性を両立したゲーム作りを目指しており、既に開発進行中のプロジェクトもございます。
また、小澤健司がこれまで日本・中国で培ったプロデュースとディレクションの経験を活かし、他社との協業を通じたコンテンツ創出にも挑戦してまいります。
■ 社名の由来
ゲームを完成させ、世に送り出すために最も必要なこと。
それは突飛なアイデアではなく、ひとつのアイデアを、製品に変えるための地道な積み重ねの連続です。
ゲームの“面白さ”は正しく“快適性”で包み込むことで、はじめてノイズなく与えたい体験が届くもの。
製品の魅力とその奥深さを正しく届けるため、物事を粗削りなままにしない意思を忘れず、
開発工程で訪れる、必要な衝突や摩擦を恐れず、外的環境の厳しさにも耐え抜く力を持つようにしたい。
日頃見落としがちなことや、自分の内面にもとからあったものを、
製品を遊んだお客さまに改めて発見していただき、
自分の世界の一部として製品を愛していただけるようにしたい。
サザンカというネーミングに、厳しい寒さに負けずすべての工程に向き合い続けてゲームを作り上げること、
今あるお客様の日常や困難の中に彩りがあることを、製品を通じて気づいていただくことを期待します。
■ 代表来歴
2015年、バンダイナムコエンターテインメント入社。
日本では「機動戦士ガンダム」、同上海支社では中国大陸向けの「ドラゴンボール」IP のスマートフォンゲームのプロデューサーを経験。
2019年より中国・広州で「 NetEase Games 桜花スタジオ」に参加。
桜花スタジオでは日本拠点の立ち上げや組織のマネジメントに加え、
「聖剣伝説 VISIONS of MANA」のディレクターも行った。
その後、スタジオの閉鎖に伴い退職。
株式会社スタジオサザンカを創業する。
株式会社スタジオサザンカ公式web ページ:http://studiosasanqua.com
小澤健司 X アカウント : https://x.com/KenjitheEMO
※本社へのお問い合わせは、(info@studiosasanqua.com)へお願いいたします。
※ニュースリリースの情報は発表時現在のものです。発表後予告なしに内容を変更することがあります。
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