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夢の中を漂っているような雰囲気が漂う「panpanya」短編マンガのKindle版が多数499円になるワンコインセール中。おぼろげなのに確かな手触りがあり、どこか郷愁を感じさせつつ、それでいて得体がしれない

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「panpanya」によるマンガ短編集のKindle版が、多数499円になるセールを行っている。対象となっているのは『グヤバノ・ホリデー』『動物たち』『二匹目の金魚』『おむすびの転がる町』『魚社会』『模型の町』など6作品だ。

「panpanya」のマンガは、まどろみながら浅い眠りの中で見た、おぼろげな夢のような作品が多い。いずれも短編作品で、柔らかな線でデフォルメされたキャラクターと、それとは対照的に細かく描きこまれた街の描写が特徴的だ。

一見すると、ごくありふれた日常の風景を描いているようでありつつ、圧倒的に様子のおかしい異物が紛れ込んでいるということもしばしば。描かれる街は不思議な懐かしさを覚える既視感に満ちたものである一方、得体のしれない違和感も漂っている。

決してホラーではなく、不気味というわけではないが、読後には何とも言えない手触りが残る不思議な読み味。寝起きに布団の中でもういちど夢の続きを見たくなるような、奇妙な中毒性のある作家だ。

ライター
ル・グィンの小説とホラー映画を愛する半人前ライター。「ジルオール」に性癖を破壊され、「CivilizationⅥ」に生活を破壊されて育つ。熱いパッションの創作物を吸って生きながらえています。正気です。

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