90年代スタジオジブリの名作アニメ『海がきこえる』が、全国でリバイバル上映されることが決定した。今年の7月4日より3週間の限定で、映画・ドラマ・アニメのレビューサービスFilmarks主催のリバイバル上映プロジェクトによるもの。
同作は2024年にも都内の映画館にて期間限定で上映されており、人気の高さから全国区でのリバイバル上映を望む声も多かったという作品だ。
『海がきこえる』は氷室冴子の同名小説を原作に、スタジオジブリの当時の若手スタッフが中心となって制作された長編アニメで、テレビスペシャルとして放送された作品だ。高知と東京を舞台に、大人になろうとする若者たちの葛藤や心の揺らぎを描いている。
登場人物たちの内面をごく平板で静かな物語の中に描いた本作は、ジブリの有名作品とは一味変わった作品になっている。舞台となった90年代の高知や吉祥寺なども淡く繊細なタッチで描かれており、今見ればさわやかなノスタルジーも感じられるだろう。
なお、原作小説版と映画版では終わり方が微妙に異なる。原作には続編となる『海がきこえるⅡ アイがあるから』もあるため、映画が気に入っているという方は、原作小説もあわせて読んでみることをおすすめしておきたい。
以下、プレスリリースの全文を掲載しています
【90年代名作アニメーション 初の全国上映!】 スタジオジブリ『海がきこえる』7月4日(金)より <3週間限定>で全国リバイバル上映決定!

国内最大級の映画・ドラマ・アニメのレビューサービス Filmarks(フィルマークス)主催のリバイバル上映プロジェクトにて、スタジオジブリの『海がきこえる』を7月4日(金)より3週間限定で待望の<初>全国リバイバル上映することが決定!
『海がきこえる』は、月刊『アニメージュ』で連載された作家・氷室冴子の原作小説をスタジオジブリの若手スタッフが中心になって1993年に長編アニメーション化、テレビスペシャルとして放映された作品。高知と東京を舞台に、10代の終わりが近づく3人の若者たちの繊細な心の揺らぎや葛藤に向き合う青春模様をみずみずしく描き出しています。
多くの人にとって馴染みのあるスタジオジブリ作品とは一味違った作風で、人間関係の機微や複雑さを捉えたリアルなテーマと情景が心に残るストーリー。今もなお多くのファンに愛され、さらに新たな世代や海外のファンも魅了し続けている名作アニメーションです。


本作は『きまぐれオレンジ★ロード あの日にかえりたい』『ここはグリーン・ウッド』などの青春劇を手がけた望月智充氏を監督に迎え、スタジオジブリ作品『天空の城ラピュタ』『魔女の宅急便』の原画やキャラクターデザイン、また『海がきこえる』原作小説の挿画も担当していた近藤勝也氏が作画監督を務めました。当時の「スタジオジブリ若手制作集団」によって細部まで美しく丁寧に描写された90年代の風景はノスタルジックな一面もありながら、いま目にしてもなお新鮮な息吹を感じる洗練されたアニメーションです。
2024年に都内の映画館にて期間限定で上映され、連日満席のロングランが話題にもなった『海がきこえる』。未だ全国上映を望む声がやまない中、ついにFilmarksリバイバルにて待望の全国上映となりました!動画配信では観ることができない本作をスクリーンで鑑賞できる貴重なこの機会、この夏はぜひお近くの映画館へ足をお運びください!
なお、本企画ではオリジナルの来場者特典をはじめ、記念すべき初の全国上映を盛り上げる企画を準備中!詳細は今後の発表をお楽しみに!
『海がきこえる』公開情報
『海がきこえる』
公開日:2025年7月4日(金)より3週間限定上映
※公開劇場は順次追加予定。公式X(@Filmarks_ticket)でお知らせいたします。
※劇場により、上映日・上映期間が異なります。
配給:Filmarks
『海がきこえる』公開劇場
全国の劇場にて上映予定
※上映日や上映時間は各劇場にご確認ください
※上映劇場が変更となる場合があります
※チケット販売は、各劇場にて行います
※大人1,600円/高校生以下1,000円
(各種サービスデーや他の割引サービスはご利用いただけません)
※プレミアムシート等により料金が異なる場合がございます
『海がきこえる』作品情報
1993年/日本/72分
https://filmarks.com/movies/54072
原作:氷室冴子
脚本:中村 香
監督:望月智充
音楽:永田 茂
主題歌:坂本洋子
制作:スタジオジブリ若手制作集団
声の出演:飛田展男、坂本洋子、関 俊彦
<あらすじ>
東京の大学に進学した杜崎拓(もりさきたく)は、吉祥寺駅の反対側ホームにある人影を見た。中央線下り列車に姿を消したその人影は確かに武藤里伽子(むとうりかこ)に見えた。だが里伽子は高知の大学に行ったのではなかったのか。高知へと向かう飛行機の中で、拓の思いは自然と里伽子と出会ったあの2年前の夏の日へと戻っていった。――里伽子は勉強もスポーツも万能の美人。その里伽子に、親友の松野が惹かれていることを知った拓の心境は複雑だった。拓にとって里伽子は親友の片思いの相手という、ただそれだけの存在だった。それだけで終わるはずだった。高校3年のハワイの修学旅行までは…
Filmarksリバイバルとは
Filmarksリバイバルは、国内最大級の映画・ドラマ・アニメのレビューサービス「Filmarks」が企画・主催するリバイバル上映プロジェクトです。過去の名作に新たな光を当て映画館で鑑賞する機会を増やし、映画文化を未来の世代へ伝えていく活動を行っています。
・Filmarksリバイバル上映
https://filmaga.filmarks.com/writers/premium-ticket/
公式X:https://twitter.com/Filmarks_ticket(@Filmarks_ticket)