いま読まれている記事

一切動かないリンゴになる謎のゲーム『The Apple Simulator 2』発売開始。ただ画面に表示されるリンゴを眺めるだけ。作者はリンゴを眺めることがゲームとして成立するのか確かめたいと主張

article-thumbnail-250613b

6月12日、ただひとつのリンゴとなる異色のシミュレーションゲーム『The Apple Simulator 2』がPC(Steam)に向けて発売された。リリースを記念して、6月20日まで定価177円(税込)のところ20%オフの141円(税込)で購入できるセールも開催中だ。

本作は、比喩ではなく文字どおりにプレイヤーが木に実ったリンゴとなるシミュレーションゲームだ。リンゴは赤く熟しており、皮は鮮やかに光り輝き、実も満ち溢れているという。

「リンゴになる」とはどういうことなのか。謎多き作品だが、Steamストアページによると本作にはリンゴを動かす機能は存在せず、ジャンプ機能も襲い来る敵も存在しないという。湖畔の木に実るリンゴは、ただそこに在り続けて静かに留まっている。

時折、光の表現がプレイヤーの操作(?)するリンゴの皮を色とりどりに彩るという。しかし、それでもリンゴはリンゴであり続ける。では、ストーリー性もないのかというと、「誰かに見られている。おそらく、研究されている」というコメントもストアページに残されており、世界設定は存在するようだ。

作者はストアページにて、「リンゴであることがゲームになりえるのか、静止することが行動となりえるのか、観察されることが挑戦となるのか」という一種の哲学を信じ、そのためにこのゲームが存在すると主張。最後に、「あなたは本当に、リンゴのままでいられますか?」という不穏なコメントを残している。

なお、本作のタイトルには『2』と記されているが、開発元のKagan ÖrünとパブリッシャーであるYigit Alp AslanはSteamでは本作しか発表していない模様。Steamには、IronyDevの手がけたほぼ同名のタイトル『Apple Simulator』が存在するが、こちらはクリックしてコインを獲得するというコンセプトで本作とは異なるタイトルであることが伺える。

『The Apple Simulator 2』発売開始。ただひたすらにリンゴを眺めるだけのゲーム動かす機能は一切なく、敵もいない_001
(画像は『The Apple Simulator 2』のSteamストアページより)

『The Apple Simulator 2』はPC(Steam)に向けて発売中だ。

ライター
MOTHER2でひらがなを覚えてゲームと共に育つ。 国内外問わず、キャラメイクしたりシナリオが分岐するTRPGのようなゲームが好き。 Divinity: Original Sin 2の有志翻訳に参加。 ゴーストオブツシマの舞台となった対馬のガイドもしている。 Xアカウント(旧Twitter)@Tsushimahiro23

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ