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『AKIRA(アキラ)』の実写映画権をワーナー・ブラザースが手放したと海外報道。権利は原作マンガを連載していた講談社へと戻り、新たなスタジオやプロデューサーが名乗りをあげ始めている模様

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大友克洋氏の描くSFマンガ『AKIRA(アキラ)』の実写映画化の権利をWarner Bros.(ワーナー・ブラザース)が手放したことが海外の週刊誌The Hollywood Reporterで報道された。

本作の実写映画化に関しては、約20年にわたって数千万ドルが投じられたという。実写映画の権利は、原作のマンガを1982年に連載開始した講談社へと戻り、現在は新たなスタジオや配信サービスへ向けて関係者やプロデューサーが名乗りを上げ始めているという。

The Hollywood Reporterによると、ワーナー・ブラザースは2002年に『AKIRA』の映画化権を取得し、『ブレイド』の監督だったスティーヴン・ノリントン氏を起用。『スーパーマン リターンズ』の映画プロデューサーであるジョン・ピーターズ氏がプロデュースを担当する予定だった。

しかし、その後はハリウッドでも類を見ない「開発地獄」に陥ってしまい、スタジオは20年にわたり数千万ドル規模の費用を費やし、ノリントン版は『リーグ・オブ・レジェンド』の興行失敗が響いて消滅したようだ。

その後、レジェンダリー・ピクチャーズが共同出資者として参加し、レオナルド・ディカプリオ氏とジェニファー・デイヴィソン氏がプロデューサーとしてプロジェクトに加わり、両者は最後まで関与し続けたという。

なお、『AKIRA』は第三次世界大戦後のテクノロジーが発達した日本が舞台のマンガだ。強力な力を持つ超能力者を巡り、軍や不良少年が巻き起こす騒動と、混沌とした世界が描かれている。

近未来都市の退廃とした世界設定や独特な表現・演出、心に残る台詞など高く評価されており、とくに作中の登場人物である金田が見せる独特なバイクの操縦スタイルは話題を呼び、多くの作品でオマージュされ、親しまれている。その反響は海外にも及び、昨今だと『サイバーパンク2077』にも強く影響を与えた。

今後、実写映画のプロジェクトがどのように動くかは記事執筆時点では未定だ。

ライター
MOTHER2でひらがなを覚えてゲームと共に育つ。 国内外問わず、キャラメイクしたりシナリオが分岐するTRPGのようなゲームが好き。 Divinity: Original Sin 2の有志翻訳に参加。 ゴーストオブツシマの舞台となった対馬のガイドもしている。 Xアカウント(旧Twitter)@Tsushimahiro23

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