東京書籍株式会社は、2025年8月19日に書籍『図鑑 建築全史』(バルナバス・カルダー/監修 五十嵐太郎/日本語版監修)を発売した。価格は6930円(税込)。
本書では、先史時代の家から現代建築まで、豊富なカラー写真と図版とともに、古今東西の建築がコンパクトに紹介されている。建築や美術の研究者から学生、一般の読者に中高生まで、幅広い層に有益な書籍となっている。
【お知らせ】
— 東京書籍出版事業部 (@tokyoshosekiboo) September 3, 2025
「先史時代の住居から現代の超高層建築まで、1万年以上に及ぶ建築の歴史を網羅した図鑑が誕生!
バルナバス・カルダー 監修
五十嵐太郎 日本語版監修
『図鑑 建築全史』発売開始」のプレスリリースを PR TIMES を通じて配信しましたhttps://t.co/4XWzeia9Nt @PRTIMES_JPより
『図鑑 建築全史』では、大判のカラー写真が多数掲載され、また図や引き出し線で建築の要素が説明されている。また巻末には、古今東西の建築物と建築家を図版とともに解説した「建築要覧」、「用語集」を加え、立体的に建築の歴史を理解できる。
書籍内には、ジッグラト、ピラミッド、コロッセウムといった古代遺跡から、中銀カプセルタワービル、ビルバオ・グッゲンハイム美術館などの現代建築まで、各時代を代表する遺跡・建築物が収録。建築物は、ヨーロッパと北アメリカだけでなく、アフリカ、中東、アジア、中央・南アメリカのものも多数取り上げて、文化的な多様性とともに紹介している。
また、紹介されているのは教会、聖堂、城郭、美術館などの公共的建築物のみだけでなく、縄文時代の竪穴住居、イヌイットの住居、ル・コルビュジエによるサヴォア邸といった住宅建築など、様々なビルディング・タイプが収録されている。
原文版の監修者は、リバプール大学建築学部上級講師、建築史研究クラスター代表、および英国建築史家協会理事を務めるバルナバス・カルダー氏。著書には、人類史から建築とエネルギー利用の関係を歴史的に読み解いた初めての本の『Architecture: From Prehistory to Climate Emergency』や、『Raw Concrete: The Beauty of Brutalism』などがある。
日本語版の監修者は、東北大学大学院工学研究科教授で、建築史家、建築批評家の五十嵐太郎氏。主な著書に、『世界の名建築歴史図鑑』(エクスナレッジ、2021年)『建築の東京』(みすず書房、2020年)などがあり、「あいちトリエンナーレ2013」の芸術監督なども務める。
『図鑑 建築全史』は、全国の書店やオンライン書店にて発売中。価格は6930円(税込)。
以下、プレスリリースの全文を掲載しています
先史時代の住居から現代の超高層建築まで、1万年以上に及ぶ建築の歴史を網羅した図鑑が誕生!『図鑑建築全史』発売開始。

解説
「建築の歴史を受け入れることが地球の生命の現在と未来にとってこれほど決定的に重要になったことはない」――バルナバス・カルダー(監修者)
マンモスの骨で造られた先史時代の家からビルバオのグッゲンハイム美術館まで、あるいはスーダンの日干レンガ造りのモスクからマオリ族の集会所まで、豊富なカラー写真と図版とともに、古今東西の建築をコンパクトに紹介。建築や美術の研究者に新しい視点を与えるだけでなく、建築を専門とする学生、旅先で訪れる世界遺産に関心を寄せる一般の読者、そしてヴィジュアルを通して多様な文化を知りたい中高校生にも幅広く手にとって読まれることが望ましい一冊。

本書の特徴
圧倒的なビジュアル性
大判のカラー写真を多数掲載し、また図や引き出し線で建築の要素を説明する。見ているだけで世界の建築を一望できる図鑑。
古代遺跡から現代建築まで
ジッグラト、ピラミッド、コロッセウムから、中銀カプセルタワービル、ポンピドゥーセンター、ビルバオ・グッゲンハイム美術館まで、各時代を代表する遺跡・建築物を収録。
建築の地域的多様性を網羅
ヨーロッパと北アメリカだけでなく、アフリカ、中東、アジア、中央・南アメリカの建築物も多数取り上げて、文化的な多様性とともに紹介。
様々なビルディング・タイプを収録
教会、聖堂、城郭、美術館などの公共的建築物のみならず、縄文時代の竪穴住居、イヌイットの住居、ル・コルビュジエによるサヴォア邸などの住宅建築なども丁寧に解説。
持続可能性への視点
近代化以降の建築において石炭‧石油燃料が与えた影響を再検証。化石燃料の有限性を前提に気候問題にも触れながら、サステナブルな建築への転換を提案。
巻末付録も充実
古今東西の建築物と建築家を図版とともに解説した「建築要覧」、「用語集」を加え、立体的に建築の歴史を理解できる。





著者情報
監修者
バルナバス・カルダー Dr. Barnabas Calder
リバプール大学建築学部上級講師、建築史研究クラスター代表。英国建築史家協会理事。
著書に、Architecture: From Prehistory to Climate Emergency(人類史から建築とエネルギー利用の関係を歴史的に読み解いた初めての本である)や、Raw Concrete: The Beauty of Brutalismなどがある。
日本語版監修者
五十嵐太郎 いがらし たろう
東北大学大学院工学研究科教授。建築史家、建築批評家。1967年、パリ生まれ。1992年、東京大学工学系大学院建築学専攻修士課程修了。博士(工学)。
主な著書に、『新編 新宗教と巨大建築』(ちくま学芸文庫、2007年)、『現代日本建築家列伝』(河出ブックス、2011年)、『モダニズム崩壊後の建築 1968年以降の転回と思想』(青土社、2018年)、『建築の東京』(みすず書房、2020年)、『世界の名建築歴史図鑑』(エクスナレッジ、2021年)、などがある。また、第11回「ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展」(2008年)の日本館展示コミッショナー、「あいちトリエンナーレ2013」の芸術監督なども務める。
訳者
五十嵐太郎・市川紘司・一色智仁・伊藤喜彦・加藤慧・菊地尊也・北川佳子・菅野裕子・髙橋響・飛ヶ谷潤一郎・守田正志・横手義洋・吉川彰布
コンテンツ
1 始まりの多様性 後300年以前
シェルター
泥
古代近東
石
古代エジプト
アメン・ラー神殿
柱とピア
古代ギリシャ
アケメネス朝
パルティアおよびササン朝ペルシアの建築
アーチ
古代ローマ
パンテオン
初期仏教建築
初期南米
初期メソアメリカ
2 世界各地の発展 300~1100年
マヤ建築
プエブロ族
アフリカの要塞
エチオピアの岩窟聖堂
初期キリスト教建築とビザンティン建築
ドーム
初期イスラーム建築
ロマネスク
初期中華帝国
初期韓国・朝鮮
初期日本
木材
仏教建築
インドの寺院
3 神と統治者 1100~1500年
クメール朝
中華帝国
中世日本
ティムール朝
西方イスラーム建築
アルハンブラ宮殿
スーダン・サヘル建築
アステカ建築
インカ建築
ロングハウス
ゴシック
木造軸組建築
城砦
4 文明の衝突 1500~1750年
ロシア正教会建築
オスマン朝建築
サファヴィー朝建築
ムガール帝国
イタリア・ルネサンス
建築家
イタリアを超えたルネサンス
バロック
サン・ピエトロ大聖堂
ロココ
チュリゲラ様式
イヌイットの建築
アメリカ植民地時代
5 石炭燃料の台頭 1730~1900年
新古典主義
ガラス
ジョージアン様式のテラスハウス
産業建築
鉄と鋼
ゴシック・リヴァイヴァル
ボザール
マオリ族の建築
折衷主義
アーツ・アンド・クラフツ
アール・ヌーヴォー
サグラダ・ファミリア贖罪聖堂
摩天楼
6 石油と電気 1900~1970年
歴史主義
新しい試み
未来派
構成主義
表現主義
デ・ステイル
モダニズム
サヴォア邸
アール・デコ
ストリップト・クラシシズム
ミッドセンチュリー・モダン
批判的地域主義
鉄筋コンクリート
ブルータリズム
新表現主義
メタボリズム
7 危機と希望 1970年以後
ミニマリズム
ハイテク建築
ポストモダニズム
CAD
ビルバオ・グッゲンハイム美術館
脱構築主義
詩的な建築
レトロフィット建築
持続可能な建築
<概要>
『図鑑 建築全史』
■バルナバス・カルダー/監修 五十嵐太郎/日本語版監修
■定価6,930円(本体6,300円+税10%)
■A4変型判・440頁
https://www.tokyo-shoseki.co.jp/product/books/81745/
東京書籍株式会社
東京書籍は1909(明治42)年創業。「教育と⽂化を通じて⼈づくり」を企業理念とし、新しい時代に挑戦する個性的、創造的な⼈材の育成を⽬指しています。⼩・中・⾼等学校の教科書発⾏部数が最多の教科書業界最⼤⼿の出版社です。近年、デジタル教科書など教育⽤デジタルコンテンツの開発・販売にも注⼒しています。その他、教育総合ポータルサイト運営、学⼒・体⼒テストなどの各種評価事業、⼀般書籍の発⾏など教育と⽂化に係る幅広い事業活動を⾏っています。