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Google検索の「AIモード」が日本語に対応。従来は複数回の検索が必要だった複雑な質問に対し、一回の検索で回答。旅行プラン作成やレストランのメニューの翻訳など、幅広い用途に活用可能

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Googleは9月9日、同社の検索サービスにおいて、AIが生成した包括的な回答を提供する新機能「AIモード」の日本語での提供を順次開始したと発表した。

利用は、PCおよびモバイルのブラウザ、AndroidとiOSのGoogleアプリで可能。検索結果ページに表示される「AIモード」タブからアクセスできる。ただし、記事執筆時点での筆者の環境ではまだ使用できなかった。

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(画像はGoogle公式サイトより)
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(画像はGoogle公式サイトより)

「AIモード」は、これまで存在していた「AIによる概要」の機能を拡張し、より高度な推論を活用してAIからの回答を得られる機能だ。

複数回の検索を繰り返す必要があったような、長く複雑な質問に対し、AIが一回で包括的な回答を生成する機能だ。例えば、「京都駅出発で6泊7日の旅行プランを立てて。伝統工芸とか歴史的な場所を巡るアクティビティ中心のプランで、ディナーでおすすめのレストランも入れて」といった複雑な質問にも対応できる。

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(画像はGoogle公式サイトより)
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(画像はGoogle公式サイトより)

さらに、テキストによる質問だけでなく、音声や画像を利用したマルチモーダルな検索にも対応。スマートフォンのカメラで外国語のメニューを撮影し、「このメニューが何かわからないんだけど、どれがベジタリアン向けか教えて」と尋ねると、料理の内容と合わせて該当するメニューをAIが回答するといった使い方も紹介されている。

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(画像はGoogle公式サイトより)

これらの機能を実現しているのが、GoogleのAIモデル「Gemini 2.5」のカスタムバージョンと、「クエリファンアウト」と呼ばれる技術だ。これは一つの質問を複数のサブトピックに分解し、AIが利用者に代わって検索を実行することで、より深くウェブを探索し、関連性の高い情報を収集する仕組みである。

なおGoogleは、AIによる回答は同社の品質およびランキングシステムに基づいており、信頼性が低いと判断した場合には従来のウェブ検索結果を表示するとしている。同社は「AIモード」が初期段階の製品であると認めつつ、今後も継続的な改善に取り組む姿勢を示している。

ライター
物心ついたころからFFとドラクエと共に育ち、The Elder Scrolls IV: オブリビオンで洋ゲーの沼にハマる。 ゲームのやりすぎでセミより長い地下生活を送っていたが、最近社会にリスポーンした。 ローグライクTCG「Slay the Spire」の有志翻訳者。
Twitter:@Gre_zzz

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