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OpenAI、動画生成AI「Sora」のキャラクター生成で権利者へ「詳細な制御機能」と「収益の分配」を提供すると表明

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OpenAIのCEOのサム・アルトマン氏は、動画生成AI「Sora」のキャラクター生成機能において、クリエイターなどの権利者がより詳細な設定を行えるようにする方針を明らかにした。

またキャラクターの権利者が収益の一部を分配する仕組みを構築することに取り組みたいとしており、試行錯誤が必要としているが、近いうち開始するとしている。

動画生成AIサービス「Sora(ソラ)」は、最新モデル「Sora 2」が9月30日にリリース、また日本向けにも10月1日よりリリースされている。

現実と見分けがつかない動画が生成されることに驚きの声があがる一方で、日本のアニメ作品やゲーム作品の作風やキャラクターを模した動画が作成可能になっており、SNSで拡散。これにより、著作権を始め、肖像権、パブリシティ権について、SNS上ではさまざまな議論が巻き起こった。

今回、サム・アルトマン氏はこうした背景を踏まえつつ、権利者向けによりきめ細かなコントロールを提供する予定だと表明した形だ。

サム・アルトマン氏は、権利者からキャラクターがどのように使われるか(あるいは一切使わせないか)を具体的に設定できる機能が求められているとし、それに対してさまざまなアプローチを試しながら、それぞれに見合った方法を見つけ出したいとしている。なおそれらがうまく機能するには、改善の繰り返しが必要になるとのこと。

また動画生成から権利者が何らかの方法で収益を得る方法も模索しており、こちらも正確なモデルを確立するためには試行錯誤が必要としつつ、近いうちに開始する予定としている。

サム・アルトマン氏は、開発の過程において「良い決断もすれば、過ちも犯すでしょう」としつつ、「フィードバックを真摯に受け止め、過ちは迅速に修正するよう努めます」との姿勢を示している。

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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