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これは「2025年の傑作」だ…!人を殺し、犯し、そして愛する“100万語”の群像劇シミュレーションRPG『スルタンのゲーム』があまりに凄まじくて震えた

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『スルタンのゲーム』をプレイし終えたあと、焼け焦げた脳をだらりと垂らしながら、放心していた。

大冒険をやり遂げたあとの心地よい脱力感。悪いことをしたあとのような背徳感。味わった体験の情報量はあまりに多く、いずれも厚い。しかし、テーマはひとつに絞られていた。

間違いなく「2025年の傑作」だった。

そう物思いにふけていると、ふと部屋の隅に「若い姿をした自分」が立っていた。彼はこちらを見て、底意地の悪そうな笑みを浮かべていた。

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このレビュー記事は重め(日本語で6000文字)だが、『スルタンのゲーム』は激重(英語で100万語)である

『スルタンのゲーム』をプレイしていると、2000年代の初頭を思い出した。PS2向けに発売された『グランド・セフト・オートIII』。若いゲーマーは、おおいに熱狂した。

リッチな3Dグラフィックスで描かれた、広大な犯罪都市。どこぞの上院議員のごとく車で歩道を走る。銃器で無差別に人を撃ち殺す。現代社会では到底許されない殺戮、破壊、犯罪の行為。それらを、まるで現実と瓜二つの世界で、いくらでもヤレる。刺激的だった。若いゲーマーはあまりに若く、爛々とした目で、これぞ「次世代の自由だ」と崇拝した。

でも数年経って、ふと、人を車で轢き殺しても、とくに何も思わなくなっていた。ただ歩いているだけの、人の形をした無機質なデータだ。それを殴ったり撃ったりするのに、飽きたのだ。こんなのは、ガキのころにした人形遊びと同じ。いや、それ以下じゃないかと。

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『グランド・セフト・オートIII』は間違いなく名作だが、 車で人をひき殺して楽しいのは最初の数時間だけだ

十数年にわたり、3Dオープンワールドゲームという、シミュレートされた箱庭世界の最先端は、信じられないスピードで進化していく。緻密に練られた物語や人物設定。ゲーム性としては残りつつも、文脈なき暴力や破壊行為は減っていった。ときに苦悩や哀愁に染まりつつも、正しき道を突き進めていく壮大な冒険譚。純粋に楽しかった。

ただ、なんだか『グランド・セフト・オートIII』のときに感じた熱狂は、ないように思えた。年を取っただけか。ゲームに飽きたんじゃないか。それか、きっとアレだ。TikTokに迷惑動画を投稿し自慢するような、青いガキのバーチャル火遊びに過ぎなかったのかもしれない。

……でも、あの、底のない真っ暗な井戸を覗き込んだような、後ろめたい興奮と恐怖。大人になって刺激に飽きてしまったいま、もう、感じることはできないのだろうか?

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心配しなくても大丈夫。『スルタンのゲーム』は、悪辣や不道徳で揺らぐことに飢えた君を満足させる

──『スルタンのゲーム』は、“底なしの井戸”のようだ。
人を殺し、犯し、そして愛することができる、「人間の欲望」を描いた究極のゲームだ。

トリプルA級の3Dオープンワールドゲームほど見てくれは立派ではない。だが、この丹精込められた伝記書物のようなビジュアルとシナリオ、メジャーなジャンルや作品枠には属さなかった“インディー性”が、「偉業」を成し遂げたと言えるだろう。

ここまで知的でありながら、ここまで肉欲や暴力性を描いたゲームは、おそらくそうはない。

文/ishigenn


何もかもわかりづらい、シナリオ重視の「群像劇シミュレーションRPG」

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ゲームの始まり。レビューの始まり

まず、紐解かなければならないのは、本作はボードゲームやカードゲームに類するものではないということだ。形式はそうだが、基本的には「群像劇シミュレーションRPG」である。個性豊かなキャラクターたちによって展開されていく物語を読むことが、本作ではもっとも面白い。ゲームの知識がある人であれば、『太閤立志伝V』『幻想水滸伝』などを想起すれば、わかりやすいかもしれない。

ゲームの舞台となるのは、残虐で冷酷な王スルタンが統治する大国。ある日やって来た魔法使いの女が、28枚のカードが入った「ゲーム」を持ってきた。もはや並の娯楽に飽きていた王は、それをえらく気に入る。主人公は、この国に住まう貴族で、あわれにも運命に呪われ、その「スルタンのゲーム」の次のプレイヤーとして選ばれてしまう。

プレイヤーはこの貴族となって、王国にあるさまざまな施設やお店で資金とアイテムを獲得。在野の英傑・悪党たちを集めて勢力を拡大する。彼らを強化し、さまざまな冒険や小話のクエストに挑戦する。そうして、「スルタンのゲーム」を何らかの手段で攻略することを目指すのだ。

多くの友人が、上段の説明をしたときに「そんなゲームだと思わなかった」と驚いた。なぜなら、このゲームを知ろうとするとき、タイトル名にもある28枚の「スルタンのゲーム」自体の解説を読み始めがちだからだ。説明するなら、こうだ。

“設定”から解説した場合の「スルタンのゲーム」とは?

28枚のカードには、「色欲・殺戮・征服・散財」の4種類のカードがある。それぞれに記された欲望を、何かの形で満たすことによって、カードを折ることができる。

さらにこのカード群には、「金・銀・銅・石」の4種類の難易度ランクがある。たとえば「金の色欲カード」であれば、位の高い男女と交わらなければいけない。

このカードを1週間に1枚は攻略しないと、あわれな貴族は打ち首にされ、ゲームオーバーとなる。

しかも、ゲーム内の人物、お金、アイテム、さらには思想や感情に至るまで、ほぼすべてがカードとして表現されている。それぞれのカードにはステータスが設定されており、どのカードをどう使うかゲーム内では選択できる。さまざまな成否の判定は、ステータスの合計値をもとにしたダイスチェックによって進められる。

多数のカードに細かな数値データ……こういった前提を先にワッと説明されて感じるのは、きっと「難解なカード・ボードゲームのたぐいなんだな」という誤った印象だろう。何度でもしつこく言おう。本作は「群像劇シミュレーションRPG」、それも極上の部類のものだ。

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「スルタンのカード」をいかに攻略していくかは、いったん忘れてしまってもいいかもしれない。プレイ数回は何ができるのか、丹念に読み解いていこう

群像劇シミュレーションRPGでありながら「周回前提」

本作のわかりづらさは、それだけではない。ゲームを進めていくと、王国のマップ上に説明もなしに多数の施設名やクエスト名が並ぶ。なにがどういう効果を発揮するのか。なにをしないといけないのか。疑問符が消えないままゲームを進めると、1週間はあっという間に過ぎ去って、ゲームオーバーになる。

仲間たちがテキストで何かヒントを喋っていた気もするが、とにかく、なにをすればいいのかわからない。もっとも簡単な難易度を選んでも、1枚目のスルタンのカードすら折れない。何度もゲームオーバーを繰り返し行くうちに、自分がこの世界でもっとも低知能なゲーマーではないかと、泣きそうになってくる。

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1日は1ターンで区切られており、初期はこれほど仲間もおらずたったの数人。なにをやればいいのか、途方に暮れてしまう。どうすればいいの

だが、待ってほしい。じつはこのゲームは、「周回プレイ」を前提としたものなのだ。

ゲーム内では「運命の店」という、周回プレイによって強化要素を取得できるシステムが存在する。しかもこのゲームは、もともとはオートセーブのみでセーブスロットがなく、ゲームオーバーになれば最初からやり直しだったそうだ。また、後述するように本作には無数の物語があり、さまざまな結末が存在するのだから、一回のプレイで味わいつくすことは到底できない。

今風にわかりやすく言うという意図であり少々乱暴だが、『スルタンのゲーム』は「デッキ構築型ローグライク的な側面がある」とも言えるかもしれない。一周がおそろしく長いし、ランダム性も同ジャンルほど高くはない。だが、『Slay the Spire』のように選べる複数の初期ボーナスも存在しており、周回していくことで新たなカードやアップグレードを取得できる。なにより、知識とともに戦略の幅が増えていく感覚は、よく似ている。

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運命の店のアンロック要素はかなり強い。本作は群像劇シミュレーションRPGでありながら、周回要素が前提という異質さを持っている

そういった難解すぎる入り口を理解すると、とたんに本作の用意された基礎部分となっているシミュレーションRPGとしての高品質さに夢中になる。

それぞれのカードの効果。仲間たちの育成や能力特化。資金と人材のリソースのやりくり。1ターンごとに頭を悩ませる楽しさは、『シヴィライゼーション』ほどとは言えないが、十分に奥深く歯ごたえのあるものだと言えるだろう。

また、プレイを重ねるうちに、このゲームがほとんどモブ的なキャラクターが存在しない、まさしく群像劇のゲームであることにも気づく。それぞれのキャラクターには、固有のストーリーとステータスが用意されており、仲間になる手段も、そして敵対するシチュエーションもさまざまだ。

個性豊かな仲間たちと肩を並べ勢力を拡大していくさまは、まさしく「立志伝」。ゲーム側で用意されたキャラ固有の物語と、プレイヤーによるシミュレーションパートでのキャラの活躍が複雑に絡み合う。彼・彼女らへの思い入れは、遊ぶたびに増幅していく。本作はキャラクター人気が高いという評価もあるそうで、うなずけるところである。

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あきれてしまうほどの聖人から、信じられないほどの悪人まで。キャラクターの魅力はすさまじく、その引力から逃れられない

ここでいったん整理しておこう。つまり『スルタンのゲーム』は、その取っ付きづらさで誤解されがちだが、じつは群像劇のシミュレーションRPGという、わりとめずらしくない手法を用いた作品である。大量のカードやゲーム設定におびえず手を伸ばすことが、ほかでは味わえない刺激的な体験への入口となる。

スルタンの王のように「カード(≒物語)」を引く手が止まらなくなる

『スルタンのゲーム』のシミュレーション要素は完成度が高く、それを礎にキャラクターたちに個性や思い入れが生まれていく。そしてその基礎部分が、本作のメインである「物語を読むこと」を強固に下支えしている。

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最終的に、『スルタンのゲーム』は”物語を読むゲーム”である

「色欲・殺戮・愛情・散財」といったスルタンのカードの欲望を満たす手段は、多種多様に用意されている。標準的な道徳を持つプレイヤーであれば、最初は平和的な道を歩もうとする者もいるだろう。だが、徐々にそうとばかりは言ってられなくなる。倫理を伴って欲望を満たすには、28枚のカードはあまりにも多い。金色の欲望カードの攻略ハードルは、あまりにも高い。

不条理な「スルタンのゲーム」のルールの狭間で、その対象候補はいつしか大切な仲間にも向けられ、貴族たる主人公の倫理は問われ続ける。はたして正義の道を進むのか。気楽に悪道に落ちるのか。その選択はプレイヤーの手に委ねられた。

その過度なストレスの一方で、主人公には王から「スルタンのゲーム」を成就するための圧倒的な自由が与えられている。巨大生物を倒して勇猛さを満たしてもいい。罪人を生贄に殺戮の儀式を完遂してしまってもかまわない。男であれ女であれ、当人の意思に関係なく、その肉体を味わうことだってできる。言ってしまえば特権を与えられた即席の上級市民。正直、やりたい放題だ。

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本作には「スルタンのカード」を期限前に”もっと引く”という機能もある。攻略上、重要な手段でもあるが、単純に引きたいから引いてもいい

前述したように、『スルタンのゲーム』では真に迫るキャラクターたちが、不条理な世界で揺れ動く。それは、『グランド・セフト・オートIII』で人をひき殺すだけのような、人の形をしたデータが無機質に動いた記録ではない。「人間の物語」を、本作は巧みに描く。その知的で背徳的なストーリーは、あまりにも読み物として“面白い”。だから読みたくなる。

いつの間にか、だ。きっとプレイヤーは、ゲームを進めるために、カードを引く手が止まらなくなる。ふと、自分は貴族の倫理観や道徳をロールプレイで再現しているのではなく、ただ自身の“好奇心”に従っていることに気づく。それはまるで、この世の快楽に飽いて夢想の刺激を求める、あのスルタン王のごとき暴虐な立ち振る舞いだ。

そして、さらに考えれば、これは読み物ではなく「ゲーム」なのだ。つまり、あなたはただの読者という名の観測者ではなく、この話の運命を編んだ張本人(プレイヤー)なのである。この物語は、あなたの選択のもとに生まれた、あなたが望んだ形の「本」だ。どれだけ人間が愛しあい、どれだけ血飛沫が舞ったのかは、すべてあなたの責任なのだ。

そこまで感情移入できるかどうかは読み手によるが、この作品は他では到底味わうことのできない没入度の深い体験を、たぶんに含んでいる。

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周回プレイでカードを引き続け、シナリオを延々と楽しむという行為自体が、スルタンの王のごとき振る舞いである。あまりにも美しいゲームデザイン

仕方ないだろう。勇者の冒険譚も。愛情深き家族愛も。燃え上がるような不貞も。むごたらしい私的殺人も。暗愚のごとき豪遊も。どんな理由であろうと、現実世界のSNSで愛の物語と残虐な事件が平行してバズるように、それらを読むクリックやタップを人類は止めることができない。

本作は伝記書籍のような「本」のUIをしている。人類はそういえば、わざわざ古来から、いくつものストーリーをさまざまな手段で記してきた。善も悪も関係なく、人間が物語を伝え、それを読むという営みは、抗いようのない人間の性(さが)なのである。

『スルタンのゲーム』で大事なのは、その性(さが)と倫理観の天秤が激しく動き、刺激的な背徳感が背中を駆け巡るということだ。

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たちが悪いのは「ハッピーなエンド」もある点。悪辣ではないプレイヤーにバッチリ対応。なお50種類以上もエンディングがある

若いころに『グランド・セフト・オートIII』、あるいは別の作品で感じた、あのなにか悪いことをしているような、青い罪悪感。あなたは成熟して、まるでスルタンの王のように、そんなガキっぽいものには飽きてしまった。あるいは、その感情を倫理や道徳で蓋をした。

『スルタンのゲーム』は、あの苦い味わいを、巧みで高尚な物語体験へと昇華させた。本作は、ただの人形遊びではなく、真にプレイヤーに迫ってくる。

その体験に顔を背け、望む形の物語を求め続けるのか。なにも感じることなく、ページをめくり続けるのか。あるいは嬉々として、好奇心の奴隷となるのか。その選択すら、『スルタンのゲーム』ではプレイヤーの手に委ねられている。

疑いようがない2025年の傑作。国内でもっとプレイされるべき

おそらく、本作で描かれている冒険譚や活劇の面白さの一部は、ほかの作品でも味わうことができるだろう。だが、人の欲望に根ざした薄暗い出来事を、ここまで多種多様に、かつ直接的にモチーフにし、さらに丁寧に描くことは、他の作品ではなかなか難しいだろう。この多様性とコンプライアンスが高まった時代に、衆目の前にて王の肉体の上で快楽に踊り狂う妃が、そのまま首をへし折られるシーンなど、筆者は初めて見た。

これは他の作品が優れていないからではない。バジェットやターゲット層がインディー性を持った作品であること。また、立体的でグラフィカルなビジュアルではなく、あくまで伝記的なテキストという趣のある地味な見た目だからこそ、“許してもいい感”がある。これをリッチな3Dグラフィックスで精巧に描けば、それはもう短絡的な殺人ビデオやポルノである。

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『スルタンのゲーム』は、欲望を短絡的に満たすエログロ本ではなく、知的な刺激が脳を焼き尽くす「ゲーム」だ

善でも悪でも、人の欲望にはさまざまな形があり、本作はその物語を無数に記している。そう。ゲームの世界なのだから、自由に楽しめばいいとは、よく言われることだ。だが、最近はそうも言ってられなくなった。

そういう時代に、さまざまな要因が噛み合って生まれた『スルタンのゲーム』は、ほかでは味わうことのできない特異な体験を持つ作品である。UIの見づらさやシステムの取っ付きづらさ、ローカライズといった問題はあるにしろ、2025年の傑作と呼んで差し支えない。Steamにおける日本国内のレビュー数は全世界と比較すると少なく、コアなゲーマーから物語が好きな人まで、さらに多くの人々に評価されるべきだろう。


開くたびに異なるストーリーが展開され、その世界に引きずり込まれる「魔法の本」のように。何度も読みたくなり、そして人の欲望に突き動かされた物語がこれほどに面白いのかと、打ちのめされる。『スルタンのゲーム』は、そんな人間の脳にあるこっけいな倫理観や正義を焼き尽くそうとしてくる、業の深い作品である。

どこかの殺人鬼が言っていた気がする。「神様は勇気とか希望とかいった人間賛歌が大好きだし、それと同じくらいに血飛沫やら悲鳴やら絶望だって大好きなのさ」と。賛同するのも、反対するのも、読む者次第だ。なぜなら本作は「本」ではなく、「ゲーム」だからだ。

井戸の底は、まるで存在しないようで、どこまでも落ちていけそうだった。プレイヤーが満足するまで、『スルタンのゲーム』は付き合ってくれるだろう。

編集者
ニュースから企画まで幅広く執筆予定の編集部デスク。ペーペーのフリーライター時代からゲーム情報サイト「AUTOMATON」の二代目編集長を経て電ファミニコゲーマーにたどり着く。「インディーとか洋ゲーばっかりやってるんでしょ?」とよく言われるが、和ゲーもソシャゲもレトロも楽しくたしなむ雑食派。
Twitter:@ishigenn

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