任天堂株式会社は、ゲームディレクター・桜井政博氏と、作曲家の岩垂徳行氏、酒井省吾氏の3名による、『カービィのエアライダー』楽曲制作の裏側を語ったインタビュー記事(前編)を公開した。
インタビュー記事では、『カービィのエアライダー』楽曲で意識された「必殺のメロディー」に関する話や、楽曲制作の過程で行われたやりとりなどについて語られている。
[トピックス]『カービィのエアライダー』の音楽ができるまで (前編)https://t.co/BSslmrHxtFhttps://t.co/BSslmrHxtF
— 任天堂株式会社 (@Nintendo) March 3, 2026
記事内で酒井氏は、「すごく端的な言葉で、短くリテイクなどの指示を出せるんです。それはもう本当に迷いがなく、早い」と、桜井氏のディレクションについてコメント。
それに対し桜井氏は、酒井氏からの返事が朝5時などの早い時間から送られてくることに触れ、「時間って大事ですからね。その人たちを待たせている時間で、それだけでもうプロジェクトがロスしていると思っているので、なるべく急いで対応しています」と、自身の仕事に対する考え方を語っている。

また、桜井氏は『カービィのエアライダー』の楽曲制作を酒井氏、岩垂氏に依頼した理由について説明。
本作の音楽はオーケストラで聞かせることを前提にしており、それを軸に音楽にふり幅を持たせることを考えた際「明るく勢いのあるオーケストレーションを得意とする2人が最適だろうと思った」と桜井氏は語る。
桜井氏は本作の楽曲におけるコンセプトとして「必殺のメロディーを入れること」を依頼したという。本作がレースゲームである都合上、コースを1回走っただけで二度と忘れられないようなメロディーを入れたい、という想いがあったようだ。

そして、記事はコースごとの曲をいくつか取り上げ、それらの制作過程で起こったやり取りに関する話題へ。
『カービィのエアライダー』楽曲は、作曲家の酒井氏、岩垂氏にコースの雰囲気に合ったサンプル曲を複数紹介したうえで、コースの全容、コンセプト動画を見せ「サンプル曲から共通点を見つけて、その共通点に近しいものを作ってください」とオーダーしたとのこと。

しかし、イメージ通りではないものが仕上がってくる場合もあったようだ。記事内では海辺のコース『ダグウォータ』を例に挙げ、桜井氏が「ラテンっぽいトロピカルなムードな曲はやめよう、という話をしていたはずなのですが、上がってきたのはまさにラテンっぽい曲でしたよね」とエピソードを語っている。
ただし、受け取った曲はしっかりと審査を行っているという。ハードロック調のサンプルに対して上がってきた明るい曲に「『カービィ』の世界だから、明るい感じでもいいのかも?」など考えたうえで、「やっぱりダメ」という結論を下したようだ。

このほかにも「ケイビオン」、「エアトピア」、「サイベリオ」などいくつかのコースの楽曲について、コンセプトや制作時に考えられていたことについて述べられている。
今回のインタビュー記事は、「ニンテンドーミュージック」に『カービィのエアライダー』楽曲が追加されるのにあわせて前編が公開された。後編は後日公開される予定とのこと。
