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『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』の「1周年記念学生祭(クラスフェスティバル)」が開催。笑い、沸き、そして“真相解明編”の朗読劇に涙した3時間をレポート

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10通りのエンディング、全部見に来てくれ──前代未聞の舞台化が発表

後半の告知パートは、本作の新情報が矢継ぎ早に解禁される怒涛の展開となった。

グッズ・商品化では、株式会社アルマビアンカより澄野拓海と蒼月衛人のアパレル商品(アウター・パーカー・ロングTシャツ)が発売。GIGOとのコラボも決定し、ゲーミングをテーマにした8人分の描き下ろしイラストが用意される。

株式会社emptyからは「裏100日編」の缶バッジくじに加え、澄野・蒼月のミニフィギュア(キャラフォルム)の発売も発表された。イラストレーター・大川ぶくぶさんとのコラボ商品も告知されている。

『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』1周年記念イベントレポート。笑い、沸き、そして“真相解明編

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『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』1周年記念イベントレポート。笑い、沸き、そして“真相解明編

『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』1周年記念イベントレポート。笑い、沸き、そして“真相解明編

アニプレックスのトレーディングカードゲーム「ビルディバイド -ブライト-」とのコラボでは、特防隊メンバー全員の新規描き下ろしカードと担当キャストによるサイン入りカードが登場。
ボックス購入特典のプロモーションカードには「小高氏の姿」が含まれるという、謎めいた情報も明かされた。

漫画化は構成:ツクエニ氏、作画:えじぇう氏のコンビで「マンガUP!」にて2026年冬より連載開始予定。スクウェア・エニックスより紙の刊行も予定されている。

設定資料集の発売も正式決定し、「素顔未公開の部隊長キャラの情報が収録されるかもしれない」という示唆も飛び出した。

『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』1周年記念イベントレポート。笑い、沸き、そして“真相解明編

そして告知の最後に、会場の空気を一変させる発表が待っていた。舞台化だ。

タイトルは「極限選別演劇『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』」。2026年8月8日(土)〜16日(日)に天王洲 銀河劇場で開催される。
澄野拓海役は田村心さん、演出は加古臨王氏が担当する。全13公演中10公演が異なるエンディングという構成に、会場は騒然となった。

特典付きS席には、小高和剛監修のオリジナル書き下ろし小説「特防隊前日譚FILE04 飴宮怠美の変身」が付属する。

『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』1周年記念イベントレポート。笑い、沸き、そして“真相解明編

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寄生する蒼月と、名探偵を名乗る九十九姉弟

続いて行われた夜の部の生アフレコでは、オリジナルパートが披露された。意識を共有された澄野が、身体に寄生する蒼月との対話を強いられるシーンだ。

「最初に試すのは誰にしてほしい? ああ、言わなくてもわかるよ。真っ先に希望さんのところに行こうかな」「信用していた君に殺される時、彼女はどんな顔をしてどんな悲鳴を上げるんだろう」──ステージでの掛け合いとは打って変わって、櫻井さんの声は静かで、それだけに支配的だった。

『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』1周年記念イベントレポート。笑い、沸き、そして“真相解明編

11人の中から本物の蒼月を見分ける「11分の1」のチャレンジ。期限は4日。就寝中は幻影が消え、起きている間にしか特定できない。台詞だけでルールが組み上がっていく密度は、本作のシナリオそのものだった。

後半は一転、九十九姉弟による「名探偵」の即興劇へ。緒方さんと伊藤さんの掛け合いが、ほっぺた「つんつん」を巡るコメディに転化していく。同じ世界線、同じ100日間で、これだけ毛色の違う物語が併走している──そのことをあらためて実感させるパートだった。

アニメ化への希望については、全員が口を揃えて「やりたい」「見てみたい」と発言。小高氏も「アニメ化したときにゲームでは一人ずつ収録だったものが、掛け合いで新たな一面を見せられたら」とコメントした。
あくまで「やりたいことを言うのは自由」という前置きつきだったが、会場の期待感は最高潮に達していた。

「やっと約束を守れた」──“真相解明編”ラストシーン、サプライズ朗読

キャストが降壇しかけたその瞬間、木村さんが会場を引き止めた。

「ハンドレッドラインをたくさん応援してくれた皆さんに、感謝の気持ちを届けたくて」。そう切り出して始まったのは、作品を象徴するエンディングのひとつ“真相解明編”のラストシーンの朗読だった。

サプライズゲストとして登場していた黒沢さんがそのまま霧藤希として舞台に残り、澄野との対話が静かに始まった。

『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』1周年記念イベントレポート。笑い、沸き、そして“真相解明編

「これでいいんだ」「俺たちの勝ちだ」「やっと約束を守れた」──戦争の果てに交わされる二人の言葉は、ホール全体に流れるエンディング曲とともに、ゆっくりと客席へ降りていった。

笑い、驚き、沸き続けてきた客席が、この瞬間だけ息を呑んだまま、誰も動かなかった。1年間の感謝と、次なる展開への期待が入り交じった余韻の中で、夜公演は幕を閉じた。

『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』1周年記念イベントレポート。笑い、沸き、そして“真相解明編

イベント終了後インタビュー

──本日、小高さんからDLCのお話がありましたが、実現はどれくらい近そうでしょうか。また、実際にどういったシナリオを書きたいかを教えてください。

『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』1周年記念イベントレポート。笑い、沸き、そして“真相解明編

小高氏:
メディアミックス展開もいろいろ発表しましたし、今後の野望もいろいろあるので、そうやって広がっていく中で、本当に「ハンドレッドライン3」ぐらいデカい規模のDLCを作りたいなと思っているんです。
ただのおまけのファンアイテムにはしたくない。それを目当てに買う人が出てくるくらいのものをやってこそ、ハンドレッドラインかなという気はしています。

安直な小銭稼ぎのDLCをやってしまうと、舞台で無茶ぶりをかけているような人たちに悪いので、本当に自分たちの心身を削るようなものを作りたいんですよ。
それにはやはり、ゲームをまた1から作るくらいの予算が必要になってきちゃうので、そこに向けてもっとハンドレッドラインを広めて、より多くのお客さんを獲得しつつ、構想は常に練り続けているイメージですね。

やりたいことは多々ありますが、「あれどうだったの?」という謎がある一方で、「語らない方がいいんじゃないか」「語らないのがロマンなんじゃないか」という部分もある。
そこは取捨選択しつつ、新しい価値観を提供するルートを作りたい。新入生が入ってきてもいいかもしれないし、東京団地だけで完結する話があってもいいかもしれないし、新たな敵が出てきてもいい。夢はどんどん広がっていきますね。

このくらいの規模の作品では、ハンドレッドラインが正直、最初で最後の自社IPかなと思っています。だからこそ、長くずっと付き合い続けたい。それがクリエイターとしての集大成という、最初から言っていた意気込みです。

──打越さんはどういったシナリオを?

打越氏:
全部言われちゃったのですが(笑)。僕が思っていたのは、東京団地で敵と戦わずに、学園モノをやるとか、そういう方向ですね。

とにかくキャラクターが全員魅力的なので、キャラを生かしたいとずっと思っています。
舞台や漫画もあるので、いま発売されている中で解決されていないところが、もしかしたら他のところで解決されるかもしれない。そういうのも楽しみにしていただければと思っています。

『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』1周年記念イベントレポート。笑い、沸き、そして“真相解明編
こちらは昼講演のショット

──本日、舞台化が発表されました。13公演中10公演が違うシナリオで、新シナリオもあるとのことでしたが、その経緯を詳しくお聞かせください。

小高氏:
「ルートを変えたらいいんじゃないか」というのは、打ち合わせの際に僕がポロっと言ってしまって(笑)。
でも確かにそれはハンドレッドっぽいよなということで進んでいき、どのルートをどう組むのが一番お客さんの満足度が高いか、どのぐらい変えれば成立するのかは、舞台チームやアニプレックスのプロデューサーがコントロールしてくれて、僕はそれをチェックし、意見を言う形でやっています。

とても大変な舞台になることは間違いない。キャストはもう決まっていて、まだ全員は発表していませんが、ダンガンロンパにもゆかりのあるキャストが結構紛れています。
みんな覚悟を持って受けてくれていると思うので、全通(全公演通い)してくれという意気込みで作っています。

ハンドレッドラインのファンはもちろん、初めて舞台を見る人でも、こんな舞台はなかなかないと思うので、すごく楽しめる演劇になるんじゃないかなと思っています。

──発売から1年経った感想を教えてください。

小高氏:
SF編で言うと、今回好きなランキングで3位に入っていましたね。

そもそもたどり着くハードルが高いルートで、たどり着いていない人も多いと思うんですけど、あえてそのルートで自分の持ち味を出す打越は、ユーザーさんを信じているなと。
僕自身、ハラハラしながらSF編をプレイして、「頼むから全員生きていてくれ」と思っていたら本当にそうなって、「マジ良かった」と思いましたね。

木村さん:
収録自体は2年前でしたが、ハンドラの発売が1年前だったことが未だに信じられないんですよ。いまアニメの現場に行っても、ハンドラで上げた引き出しがいっぱいあって、いろんなところに応用させていただいています。

キャリアの最初の方にハンドラをやらせていただいて、めっちゃ幸せもんだなって、1年経ってさらにそう思います。次があるなら、何ワードでもやらせていただきたいです。頑張ります。

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──夜の部は特に女性のお客さんが多かった印象がありますが、この1年でファン層をどのように捉えていますか?

小高氏:
女性のファンの方は多いかなとは思っています。日本でファンの方と触れ合うイベントは、ここ1年でこれが最初くらいですかね。

海外がほとんどで、中国やスペイン、北米ばかりだったので、日本のファンの方とはあまり触れ合えていなかった。でも今日は本当にみんな楽しんでいる顔が見えて、ますますハンドレッドラインを盛り上げていかないとなという気持ちにさせてもらいました。
日本人のお客さんは「わー!」って来る感じじゃなくて、優しく見守ってくれるタイプの方が多いイメージですね。

木村さん:
1部のほうには海外の方が結構いらっしゃって。実は僕、Xのフォロワーも半分くらいが海外の方なんですよ。中国とかインドネシアとか。ハンドラって本当にグローバルだなってXで実感しています。だから翻訳されやすいようにツイートするようになりました(笑)。

小高氏:
俺のXもリプライが全然日本人から来ないよ。

木村さん:
そうそう。基本海外の方なので。

小高氏:
素晴らしい。

木村さん:
あんなにたくさんのファンの方を前にしてやらせていただけるのも、近年では本当に限られていますし、貴重な経験でした。ファンから力をもらって、ハンドラをより好きになるような1日でしたね。

──ハンドラは海外でもかなり人気があるんでしょうか。

小高氏:
全体的にはまあまあ人気はあると思います。ただ、まだまだポテンシャルがあるとも思っています。

こういうことを言うと嫌われるんですけど、去年の話題作は全部やりましたが、ハンドラが一番シナリオが面白かったです、客観的に見て(笑)。真相解明編のあのシーンは切り取っても感動するし、そこまでの積み重ねがあってこそ、すごく感動するエンディングになっている。
そういうところをより一層広げていきたいと思っています。

ただ、僕らのゲームはマンガ・アニメライクなので、海外のコアゲーマーの中には敬遠する人もいる。でもそれに負けない、人の心を揺さぶるシナリオを書けたと思っているので、気負いせずに遊んでくれる人をどんどん増やしていきたいですね。

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──余談ですが、小高さんが街録チャンネルに出ていらしたのにびっくりしました。新規ファンは増えましたか?

小高氏:
そんなことはないと思いますし、あれを見ているお客さんがどれだけゲームに興味あるのかは、ちょっと疑問ですね。
正直やりたくないんですよ、ああいうのは。面倒くさいじゃないですか。でも少しでも多くの人にハンドレッドラインを伝えたいという気持ちだけでやっています。

街録チャンネルも最初は断ったんですが、「出た方が0ではないな」と思って出ました。いまカードゲームになっているのも「どうなんだ?」とは思っています(笑)。
本当にすごいクリエイターはやらないだろうと。でも俺は、まだそれをやらなきゃいけないレベルのクリエイターなんだと思ってやりましたね。

──今後、ハンドラで成し遂げたい直近の野望を教えてください。

小高氏:
直近で言うと、アニメ化ですね。ゲーム部分がシミュレーションRPGなので、15人入り乱れて侵校生と戦うアクションをまだ見せられていない。そこに伸びしろがあって、新しいハンドレッドが見せられそうだと思っています。

それと、DLCで違法建築のような化け物じみたゲームに育てたい。初めてやる人に「何なんだこのゲーム」と言わせたい。10年先にカルトゲームとしていろんなサイトに取り上げられるような、「なんじゃこれ」というものを残していきたいという野望はありますね。

木村さん:
澄野はスマブラに出てほしいですね。

小高氏:
それは無理ですよ(笑)。

木村さん:
いやいや、わからないですよ(笑)。可能性を信じています。スマブラです。

打越氏:
アニメ化以外だと、スピンオフも面白いなと思います。一人ひとりにフィーチャーして、それぞれ全然違うスピンオフをやっても面白いかなって。特防隊の前に戦争しているメンバーがいるわけなので、そこを描くのも面白そうですね。

小高氏:
逆に、何十年か後で、いまの澄野たちがおっさんになって指導教官になっているとか。

木村さん:
全部政権を握った後の50年後、60歳ぐらいの澄野たちが指導教官として現れる。すごくかっこいいですね、それ。

小高氏:
そういう具合に、イマジネーションがどんどん膨らむ作りになっているので、そこを生かしてやっていくのがいいかなと思っています。本当に唯一無二のゲームにしたいんです。

『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』1周年記念イベントレポート。笑い、沸き、そして“真相解明編

──最後に、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。

小高氏:
ファンの方が応援してくれるおかげで、なんとか生き延びています。
毎回そう思っているんですけど、「買ってください、お願いします」という気持ちを言いつつも、「絶対に魅了してやる」という気持ちで作っています。

今回はガッツリ借金をして、長い年月をかけて、終わったら潰れるなというところで勝負をかけました。そういう中で、日本ゲーム大賞をいただいたり、海外の賞をいただいたり、いろんなアワードを取らせていただいたりして……この追い詰められた状況でちゃんと結果を出す小高を、たまには褒めてあげてほしいんですよ。
みんな厳しいから、たまには褒めてあげてください(笑)。そしたら、もっとやる気になるかもしれない。

木村さん:
これだけ愛されているゲームで、主人公をやらせてもらって。最初は「倒産するかもしれない」というところからのスタートでしたし、本当にいろんなことをハンドラで経験しすぎて、もう忘れられないんですよ。呪われているんですよ(笑)。

でも、ファンの熱量がすごく高い作品で。その熱量をみんなにずっと持ち続けてほしいし、持ち続けられるように、澄野拓海という男をトゥーキョーゲームスさんと一緒にまだまだ演じていきたいので、よろしくお願いします。

打越氏:
まだプレイされていない方も結構いると思うんです。この面白さに気づいていない人がいると思うので、引き続き布教していただきたい。

一番のハードルは「長い」ということだと思うので、布教するときに「このルートがおすすめ」と一緒に伝えていただければ、取っ掛かりとしてエンディング1個でいいからやっていただきたいなと思っています。そこまでやったらハマっちゃうと思うので。

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ライター
ドリームキャスト版の『ファンタシースターオンライン』に出会い人生が変わる。以来、数々のオンラインゲームやメタバースを含む仮想空間で20年以上の生活をしており、インターネット上のコミュニティに関心が高い。
Twitter:@denpa_is_crazy/

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