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『ポータル』の“コンパニオンキューブ”を再現した「Steam Machine」用ケースが無許可製造により販売停止・返金へ。Steam Machineの登場にあわせ国内外のメディアに報じられ注目を集めていた製品

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ゲーム用の周辺機器を手がける製造メーカーdbrandは、『Portal』に登場する「コンパニオンキューブ」を模したSteam Machine用ケースの商品ページを削除した。

同社はValveから許可を得ずに本製品を製造・販売したとして、製品の取り下げと予約購入者への返金を行うと公式Xならびに海外の掲示板サイトRedditにて告知。海外メディアのIGNGameSpotなどでも報じられた。

Redditに投稿されたdbrandの声明によると、事の発端は2025年11月12日の「Steam Machine」発表当日に遡る。

同社はコンセプトレンダリングとサインアップページを公開したところ、初日だけで1万5000人以上が登録するほどの反響を得た。しかし、彼らはValveに許可を求めることなく、そのままアイデアの実現へと突き進んでしまったという。

『ポータル』の“コンパニオンキューブ”を再現した「Steam Machine」用ケースが無許可製造により販売停止・返金へ_001
(画像はdbrandの公式サイトより)

その後7カ月間、dbrandはこのプロジェクトに全力を注ぎこみ、工業デザインチームは1000時間以上をエンジニアリングに費やし、44セットの射出成形金型を開発。プロモーション動画のために大学のキャンパスを借り切るなど、多額のコストを投じた。

最終的に「99ドルの製品を1台売るごとに赤字」になる状態であったようだが、Redditには「同社にとっては利益を度外視した情熱的なプロジェクトとなっていた」とコメントされている。

2026年6月22日には本商品の予約受付を開始。わずか1日で同社の15年の歴史のなかで2番目の売上を記録したという。

しかし、直後にValveの法務チームから連絡が入り、「コンパニオンキューブ」がValveの知的財産であり、dbrandがライセンスを保有していないことを指摘され、製品と公開動画の即時削除を要求された。

dbrandはこれに直ちに応じ、正式なライセンスを取得してプロジェクトを継続できないかValveに打診したが、回答は「ノー」だったという。

dbrandは声明のなかで「開発してから許可を求めるという逆行したやり方を考えれば、妥当な回答です」と自らの非を認めており、「Valveは何も間違ったことはしていません」とValve側の対応に敬意を表した。

購入者への返金手続きは順次行われるとのこと。dbrandはファンに対して謝罪するとともに、Valveへ向けて「Portalをありがとう、そしてご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。事前に相談すべきでした」という言葉で締めくくっている。

編集・ライター
『MOTHER2』でひらがなを覚え、ゲームと育った生粋のRPG好き。キャラメイクや物語が分岐するTRPG的な体験を好む生態。『Divinity: Original Sin 2』の有志翻訳を経て、『バルダーズ・ゲート3』を独力で全訳し完走。『ゴースト・オブ・ツシマ』の舞台となった対馬のガイドもしている。 Xアカウント(旧Twitter)@Tsushimahiro23

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